カジュアルワインゼミ主宰 シニアソムリエ伊澤成典

年間150回のワインセミナーで講師を務め、年間5000種のワインをテイスティングする、…

カジュアルワインゼミ主宰 シニアソムリエ伊澤成典

年間150回のワインセミナーで講師を務め、年間5000種のワインをテイスティングする、現役ワインスクール講師のシニアソムリエがワインの楽しさを伝えます! https://www.threads.net/@shigeizawa

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八王子ワインフェスティバル2024参戦記

先日は八王子の街をワインを楽しみながら闊歩する八王子ワインフェスティバル(昨年まではサンヴァンサン八王子)に、カジュアルワインゼミの生徒さんやその友人の方などと参加。 前日の土曜日の暑さが和らいだのはいいけれど、夕方からは雨の予報もあり、プロの雨男と異名を持つ僕としては領域展開だけはしないように気を付けていたのに、八王子駅に降り立ち総合受付に向かう途中にすでにパラパラと降る始末、あ~自分が恨めしい。 ご一緒する皆さんと合流する前に、総合受付の前に出店されていた御徒町の葡蔵

    • 故川邉エノログを偲ぶワイン会

      先日は中野にて高畠ワイナリーの元エノログで、日本のワイン業界に大きな影響を与えながらも2022年に惜しまれながら他界された、川邉久之氏を偲ぶ会に奥様のさち恵さんよりお誘い頂き参加しました。 6人でのこじんまりとした会でしたがメンバーが凄い、メルシャンのエグゼクティブワインメーカーの安蔵光弘さん(実は安蔵さん、いばらき大使や東京大学の非常勤講師もされているようです)、映画「ウスケボーイズ」を撮られた柿崎ゆうじ監督(実は監督、元俳優さんで千葉真一さんのJACにいられたそう)、日

      • GW日本ワインイベント参戦記

        先日は豪徳寺ワインステーション+で行われた日本ワインのイベントに参加。甲信越から中国、九州のエリアのワインを中心に15種類+αをテイスティングという名目でフリーフロー。目玉は熊本の菊花シャルドネの飲み比べ。 贅沢な菊鹿シャルドネの飲み比べは樽発酵&樽熟成、タンク発酵&樽熟成、タンク発酵&タンク熟成と樽熟成のブレンドの3種。それなりにワインをかじった人なら樽発酵&樽熟成が樽熟成のニュアンスが強いと想像されるかもしれないけれど、実は一番樽熟成の強さを感じたのはタンク発酵&樽熟成

        • カジュアルワインゼミ体験講座 お試しnoteバージョン

          こちらは対面で行っているカジュアルワインゼミの体験講座「90分でワインの基礎を覚えてもっとワインが楽しくなる講座」の内容を簡素化し、テイスティングを省いたnote用の特別バージョンです。 簡素化してますがカルチャースクール等の体験講座よりだいぶ詳しい内容となっておりますので、皆さんがワインを理解し、楽しむきっかけになれば幸いと思い無料版にて公開いたします。 ■ワインのプロフィール 皆さんもご存じのとおり、ワインの原料はブドウです。 日本には柿ワインやキウイワインがあります

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        • ワインの細道 ~ワインの真実を求める徒然なる思い~
          4本
        • イベント&試飲会訪問記
          3本
        • カジュアルワインゼミ講座案内
          4本

        記事

          楽しむ為のワイン講座「カジュアルワインゼミ」2024年5月開催講座のご案内

          楽しむ為のワイン講座「カジュアルワインゼミ」2024年5月開催の各講座のご案内です。ワインを飲みに行く気軽さで楽しみながら学べるカジュアルなワイン講座、最短距離で自分好みのワインに出会えます。 https://www.street-academy.com/steachers/13327 【体験講座】90分でワインの基礎を覚えてワインが楽しくなる講座 https://www.street-academy.com/myclass/18159 5月25日(土)13:00~14:3

          楽しむ為のワイン講座「カジュアルワインゼミ」2024年5月開催講座のご案内

          南オーストラリア産ワインとペアリング料理のご紹介&フリーテイスティング訪問記

          先日はプルマン東京田町で開催された南オーストラリア州政府日本事務所よりご案内頂いた「南オーストラリア産ワインとペアリング料理のご紹介&フリーテイスティング」に参加しました。 業界関係者限定という事でサクラアワード2024受賞ワインと南オーストラリア食材を使ったぺアリング料理のご紹介というのがテーマのイベントで、会場には業界向けワインイベントでよく見る顔がチラホラ。 イベント自体は二部制になっていて第一部は着席での食事とテイスティング、第二部は立食での食事とフリーテイスティ

          南オーストラリア産ワインとペアリング料理のご紹介&フリーテイスティング訪問記

          日本ワインの可能性1(同品種比較)シャルドネ

          先日はカジュアルワインゼミのアカデミーコース(研究講座)のシーズン10の第1回を開催。シーズン10のメインテーマは「日本ワインの可能性」、要は同品種のワインを価格等を考慮し、日本ワインと輸入ワインを比較試飲していく内容。 第1回となる今回は「シャルドネ」をピックアップ、日本ワイン2種、輸入ワイン3種をサンプルとしてセレクトしました。ラインナップは以下の通り。 Sample-1  Coteaux des Margots Mâcon-Villages 2020  コトー・デ・

          日本ワインの可能性1(同品種比較)シャルドネ

          英国産未輸入スパークリングワインのテイスティングディナー備忘録

          先日は桜満開の東京ミッドタウンにて開催された、日本未輸入の英国産スパークリングワインのテイスティングディナーに、旧知の友人からのオファーを頂き、日本のワインマーケットを良く知るプロフェッショナル(キャー!緊張する)として参加しました。 会場はモダンジャパニーズスタイルを提唱するHAL YAMASIHITA 東京本店、この時期はテラスから壮観な桜並木が鑑賞できる素晴らしいロケーションのレストラン、六本木をホームグラウンドの一つとするカジュアルワインゼミを主宰する僕であっても早

          英国産未輸入スパークリングワインのテイスティングディナー備忘録

          ワインの細道

          プティだけど ハーフじゃないのよ プティ・シャブリハーフの人って美男、美女が多いよね? ってそのハーフじゃない!(苦笑) フランスの代表的な白ワインとして世界的にも知名度の高いシャブリ。 とはいえ、シャブリという名を名乗れるエリアは限定されていて、最も良質なブドウが取れるとされるシャブリ・グラン・クリュ、それに次ぐシャブリ・プルミエ・クリュ、そしてスタンダートのシャブリ。 本来ならばこの3つのエリアが本来のシャブリの生産地域と言えるのですが、現在ではその外郭地でも生産さ

          カジュアルワインゼミ講座案内

          ものすごく久しぶりの更新で申し訳ございません。 最近、X界隈の方たちと今までとは違うワインの交流があったりして、たまに講座のカリキュラムを聞かれるので、本日は「ワイン教えて20年」の元日本ワインアカデミー主任講師&年間150本のワイン講座を担当する私「シニアソムリエ 伊澤成典」が主宰を務めるカジュアルワインゼミのカリキュラムをご紹介いたします。 【入門】90分でワインの基礎を覚えてワインが楽しくなる講座 全1回/90分/テイスティング4種類 入門講座では甘口と辛口の理由、

          東京にワイナリーがある豊かさ

          2014年に練馬の東京ワイナリーさんが出来てから10年あまり、清澄白河のフジマル醸造さん、深川の深川ワイナリーさん、御徒町のBook Roadさん、あきる野のヴィンヤード多摩さん、渋谷の渋谷ワイナリー東京さん、実に6軒ものワイナリーが営業している。近隣の千葉、埼玉、神奈川を含めればその数は20に迫る。 とはいえ、越後屋さんが東京ワイナリーを始めた時、多くのワイン愛好家は好意的に受け止めていなかったように思う。 「買いブドウで何が出来る?」 「日本で、まして東京でわざわざ

          ワインの細道 ~その二~

          肉食えば 酒が進むよ ジゴンダス先日、友人から上等なお肉を頂き夕飯に焼肉で頂きました。 まあ旨いこと、旨いこと、当然赤ワインが開けたくなるのが酒飲みの心理。そこで開けたのがローヌの御三家の一角、ギガルのジゴンダスだす。(ここ笑うところ!) ワインの勉強を始めた当時(数十年前)、実はローヌのワインは苦手でだったんですよ、なんというかアルコールの高さとタンニンの粗さがどうにもダメで…(今はむしろ大好きですよローヌ) そんな中でギガルのジゴンダスは数少ないお気に入りのローヌで

          海底熟成ワインについての考察

          横浜上大岡の京急百貨店COTONOWAでの「海底熟成ワインを楽しむ会」に、9/10と9/23の両日にアテンドとして登壇させて頂きました。 いつものCOTONOWAでのワイン講座とは違う、いわゆるイベントなのであまり喋らなくていいのかなと思っていたら、質問やよもや話もあって結局いつもと同じトークの量でした(苦笑)。 さてさて本題へ、今回は小網代湾でのボルドー・ブランとボルドー・ルージュを6か月間海に沈めて熟成させたものと、通常保存の同じワインとの比較。 実は最初にこのイベ

          ワインの細道 ~その一~

          格付けは 進行形とは さにあらず現在でもそれを頼りにワインを買われる方が少なくない、ボルドー地方のメドック地区の格付けですが、これあくまで150年以上前の商工会議所での取引価格を元にしているのであって、今の実力の物差しになるかというと少々疑問。 だって150年あったら代替わりするでしょ? 代替わりするってことは、オーナーや醸造家が変わり、ワインに対するスタンスがガラッと変わる可能性が非常に高いという事。ましてや150年以上前と現在では消費者の味の嗜好も変わります。 フラ

          ファンタジスタのワイン深掘り vol.1

          Dr.von Basserman-Jordan Sauvignon Blanc 2018 昨日の講座でサンプルに使った一本、ドイツ・ファルツの名門生産者、バッサーマン・ヨルダンによるソーヴィニヨン・ブラン。 ドイツなのにソーヴィニヨン・ブラン?って首をひねる方も多いと思いますが、多くはリースリングの畑で、一部でソーヴィニヨン・ブランを栽培しているようです。 まあ、冷涼地向きの品種だし、オーストリアでも結構造っているから別にいいかなと、ただ、ドイツも随分柔軟になったなと思

          カジュアルワインゼミが目指すもの

          ひとつ前の書き込みでも少し触れましたが、現在の日本のワインスクールの多くがソムリエ試験対策講座が収益の中心で、それを中心にカリキュラムやスケジュールが組まれている事が多く見受けられます。また、入門系の講座を講座を対策系講座の予備講座として、その受講を必須としとぃる場合もあります。 正直、対策系講座と趣味系講座は目的が異なるわけで、当然のことながら講座の内容も異なります。もっと言ってしまうと、ワインの本質的なことを求めようとすれば、現在の対策系講座では覚えなくても良いことが多