『珈琲と煙草』 フェルディナント・フォン・シーラッハ
『コーヒー&シガレッツ』というクールな映画があるが、映画とは全く関係なくたまたまほぼ同名のこちらの書籍も、最高にクールな逸品だ。
エッセイ、小説、小論がぎゅっと詰まっていて、どれ一つとして退屈なものがない。内容は違うが本のタイプとしては、ミヒャエル・エンデの『エンデのメモ箱』とも似ている。
とても面白い、何度も読みたい、大事に手元に置いておきたい一冊だ。
少年時代の思い出と厭世的な10代の頃を書いた最初の作品から、著者の繊細な感性と文章力の虜になる。
スウェーデンの作家、イ