ミルメルモ。

写真×エッセイ。 日々のことを綴ります。 フィルムカメラが好きです。GR3もときどき…

ミルメルモ。

写真×エッセイ。 日々のことを綴ります。 フィルムカメラが好きです。GR3もときどき使います。

記事一覧

「きみのお金は誰のため」と私の好きなレストランの話。

20時過ぎに娘とそのまま寝てしまって、さっき起きて本の続きを読んでいた。 娘はなめこ図鑑の絵本を借りてきて、息子も目をキラキラさせていたので私が大昔にやっていた…

10

遅ばせながら手帳を買った。

毎年手帳に悩む。今年度はいってから運用していたほぼ日手帳のウィークリーは分刻みのスケジュールに耐えうることができず、やることが飽和状態。うわっわわわ!と慌ててい…

7

体のリズムに身をまかせて。

朝から晴れて、光を草木が思いっきり吸い込んでいる。どの葉もピカピカとして、艶々として、見ていて心地よい。 こんな日はずっと蓮の葉についた水の玉をみていたい。銀色…

11

アオメキバタンの夢。

アオメキバタンという鳥を見た。 気づけばずっとずっと昔のことだった。 一緒に行った人は、外にいるのに風切り羽根を切られ飛べない彼らを 一人静かに、ずっと見ていた。…

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ゴールデンウィークと写真と。NikonZfを使ったよ。

ゴールデンウィークは長野の山小屋へ行ってきました。 毎年行っているけれど子供達は大好きな場所なようです。 今回は、なんと新しくお迎えしたNikonZfを持って。知人が使…

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言葉にすること。

言葉にする、というのはかなり高度な技術だと思う。と同時に、なんて素朴な営みなんだろう、とも。今現在原稿かかなきゃとうんうんうなりながら、こうやってnoteに書いてい…

10

5月9日のこと。

ゴールデンウィークが終わって気が抜けてしまった。というか、目一杯仕事して、目一杯遊んだら疲れた。人はポジティブなことでも疲れてしまうという。34歳になった今、そ…

12

うらないカメラ。GR3のこと。

うらないカメラ、占い?いえいえ、売らない、の方です。 手放して後悔したカメラ①、手放して後悔したカメラ②という記事を以前書きましたが、今回は手元にあるカメラのこ…

ミルメルモ。
2週間前
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いまのままで、しあわせになっていいんだよ。

昨日の夜、ふと 「私はこのままうっすら不幸だとずっと思い続けて生きていくんだろうか?」 と思った。それはいかん、と同時に思った。そんな人生、私はいやだ。 子供がい…

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ミルメルモ。
2週間前
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オリジナリティみたいなもの。

水槽のイモリが、こちらに赤い腹を見せて立っていた。だんだら模様の赤と黒のコントラストが、いかにも「毒ですよ!」というふうなのに、その愛嬌のある、まぁるくくりっと…

ミルメルモ。
2週間前
17

コメダ珈琲と突発性発疹。

コメダ珈琲に入り、アイスのミルクコーヒーを飲みながらこの文章を書いている。カフェオレでも、カフェラテでもない、コメダのミルクコーヒーが飲みたくなる時が私にはある…

ミルメルモ。
3週間前
19

掃除は私を裏切らない。

掃除が好きだ。というと語弊がある。 誰かがピカピカにしてくれるならそれ以上のことはない。私はだらだらしていたい。 でも私は知っている。 「掃除は私を裏切らない」 …

ミルメルモ。
3週間前
18

宝石の国。

息子が全快したので久しぶりに外に出た。いや、図書館に本を返しに行ったり、スーパーへの買い出しなんかはしていたから、外に出たのは久しぶりではないのだけれど、「気が…

ミルメルモ。
3週間前
8

にぶんのいちの春。

フィルムが現像されて、データとネガになってコトンと郵便受けに入れられる。 赤いバイクの立ち去る音を聞いてから、そっと玄関のドアを開けてそれを確認すると、胸が高鳴…

ミルメルモ。
3週間前
5

雨降り風邪の日と宝石の国。

一昨日息子が熱を出しました。一時は39.2度というすごい熱でした。受診したところ、「うーん、何も流行ってないしなぁ、溶連菌でもなさそうだなぁ、とりあえず解熱剤出…

ミルメルモ。
3週間前
10

4月21日のこと。

今日は娘をアトリエに送って、業務スーパーでたくさん買い出しをして、セブンイレブンでお金をおろして帰宅した。もういちどお迎えに行って、二人で満開の藤と熊蜂を観察し…

ミルメルモ。
3週間前
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「きみのお金は誰のため」と私の好きなレストランの話。

「きみのお金は誰のため」と私の好きなレストランの話。

20時過ぎに娘とそのまま寝てしまって、さっき起きて本の続きを読んでいた。
娘はなめこ図鑑の絵本を借りてきて、息子も目をキラキラさせていたので私が大昔にやっていたなめこを生やして収穫するというアプリを探したらまだあって、ダウンロードして渡した。小さな頭を二つ並べて、一生懸命なめこが生えないか生えないかとみていて、面白かった。

「なめこは、ずっとにんきだったから、いまもあるんだね」と息子が夕飯を食べ

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遅ばせながら手帳を買った。

遅ばせながら手帳を買った。

毎年手帳に悩む。今年度はいってから運用していたほぼ日手帳のウィークリーは分刻みのスケジュールに耐えうることができず、やることが飽和状態。うわっわわわ!と慌てているうちに月末、なんてことがあったので、手帳を買いました。

スマホのアプリももちろん使うけれど、紙の手帳がやっぱり好き。そして、自分以外の予定管理まで必要となって、いよいよマンスリーだけじゃだめなのか、ウィークリーでもだめなのか、、とうんざ

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体のリズムに身をまかせて。

体のリズムに身をまかせて。

朝から晴れて、光を草木が思いっきり吸い込んでいる。どの葉もピカピカとして、艶々として、見ていて心地よい。

こんな日はずっと蓮の葉についた水の玉をみていたい。銀色の水の塊をちょちょいとつついて遊びたい。

ヤマボウシの白の上でシジミチョウが羽を広げてあたたまってる。ひなたぼっこ。おだやか。

今日は朝から一人で子どもたちのご飯や着替え、送り迎えだと思って、昨日の夜はなんとなく緊張して眠れなかった。

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アオメキバタンの夢。

アオメキバタンの夢。

アオメキバタンという鳥を見た。
気づけばずっとずっと昔のことだった。

一緒に行った人は、外にいるのに風切り羽根を切られ飛べない彼らを
一人静かに、ずっと見ていた。

この前数年ぶりに行った動物園で
彼らがいるはずのスペースには何もおらず
「感染症予防のためキバタンは室内にいます」と書かれた貼り紙がしてあった。

もうきっとみることはない彼ら
もうきっと一緒に行くことはない人

そんなことを考えて

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ゴールデンウィークと写真と。NikonZfを使ったよ。

ゴールデンウィークと写真と。NikonZfを使ったよ。

ゴールデンウィークは長野の山小屋へ行ってきました。
毎年行っているけれど子供達は大好きな場所なようです。

今回は、なんと新しくお迎えしたNikonZfを持って。知人が使っていて綺麗に撮れるな!と感動したのと、ポイントバックがあるのと、納期が1-3日になっており、せっかくなら旅行に行くタイミングで!と思ってしまったのです。

フィルムカメラだけでいいかもしれないとか書いていてすみません。フィルムで

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言葉にすること。

言葉にすること。

言葉にする、というのはかなり高度な技術だと思う。と同時に、なんて素朴な営みなんだろう、とも。今現在原稿かかなきゃとうんうんうなりながら、こうやってnoteに書いているのは、この「言葉にする」ということの奥深さを感じ始めたから。

私はよくスマホにメモをする。それは例えばこんなこと、

そうやって、浮かんできたことを掬い上げる作業が、言葉にすること、だとも思う。
だとも、というのは、そうではない側面

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5月9日のこと。

5月9日のこと。

ゴールデンウィークが終わって気が抜けてしまった。というか、目一杯仕事して、目一杯遊んだら疲れた。人はポジティブなことでも疲れてしまうという。34歳になった今、それがとても身に染みている。楽しいことだって疲れるのだ。

そしてたくさんの本を読むうちに、文章を書くということのハードルを自分で爆上げしてしまい、なんとなく書けなくなってしまっていた。書くために読んだのに、本末転倒もいいところ。そして今日も

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うらないカメラ。GR3のこと。

うらないカメラ。GR3のこと。

うらないカメラ、占い?いえいえ、売らない、の方です。

手放して後悔したカメラ①、手放して後悔したカメラ②という記事を以前書きましたが、今回は手元にあるカメラのことを。
その名はGR3。GR3xの交換品ということで手元にやってきたカメラです。光の描写がとても綺麗で、ポジフィルム調というシュミレーションを好んで使っています。美しい。主に仕事の時の記録撮影に使っています。走り回ったりする必要のあるイベ

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いまのままで、しあわせになっていいんだよ。

いまのままで、しあわせになっていいんだよ。

昨日の夜、ふと
「私はこのままうっすら不幸だとずっと思い続けて生きていくんだろうか?」
と思った。それはいかん、と同時に思った。そんな人生、私はいやだ。

子供がいて、家族が健康で、暖かな家があり、好きなものに囲まれて、それなのに分かり合える大人がいない、という点において、わたしはずっと不幸だとおもっていた。そんなこと普通でしょと思われるかもしれないが、一緒に子育てをする、そもそもパートナーである

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オリジナリティみたいなもの。

オリジナリティみたいなもの。

水槽のイモリが、こちらに赤い腹を見せて立っていた。だんだら模様の赤と黒のコントラストが、いかにも「毒ですよ!」というふうなのに、その愛嬌のある、まぁるくくりっとした瞳と、横長の顔は平和そうで、意外と懐くのでかわいい。

怒涛の先週から、ようやく息子が登園できるようになり、ほっとしている。

雨降りの予報に行きだけでもと自転車に乗って家を出た。駅前の駐輪場に着いた時、お財布を忘れているのに気がついて

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コメダ珈琲と突発性発疹。

コメダ珈琲と突発性発疹。

コメダ珈琲に入り、アイスのミルクコーヒーを飲みながらこの文章を書いている。カフェオレでも、カフェラテでもない、コメダのミルクコーヒーが飲みたくなる時が私にはある。

「甘みを入れますか?」という店員さんの問いに「はへ?」と間抜けに返してしまったのは許してほしい。ガムシロップのことを甘みというのは初めて聞いたのだ。だってホットの季節にしか来たことがなかったから。なんせ私はコメダに来るのは4回目程度の

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掃除は私を裏切らない。

掃除は私を裏切らない。

掃除が好きだ。というと語弊がある。
誰かがピカピカにしてくれるならそれ以上のことはない。私はだらだらしていたい。
でも私は知っている。
「掃除は私を裏切らない」

そんなことを反芻しながら、水回りをゴシゴシと掃除した。ぬめついた排水溝も、よくわからない埃が溜まったトイレの隅も。トイレクイックルやスポンジ、使い古して裂いた布なんかを使いながら、洗剤を振りかけて力を入れて擦る。

体調が悪くなった時、

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宝石の国。

宝石の国。

息子が全快したので久しぶりに外に出た。いや、図書館に本を返しに行ったり、スーパーへの買い出しなんかはしていたから、外に出たのは久しぶりではないのだけれど、「気がかりな誰かを残してはいない」外出は身が軽くて気も軽くて、久しぶりに晴れたのも相まってピカピカと濡れたナルコユリの葉が宝石みたいに光っていた。

息子が風邪になって再び読み始めた宝石の国の最終話が今日発売の雑誌アフタヌーンに掲載された。読みた

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にぶんのいちの春。

にぶんのいちの春。

フィルムが現像されて、データとネガになってコトンと郵便受けに入れられる。
赤いバイクの立ち去る音を聞いてから、そっと玄関のドアを開けてそれを確認すると、胸が高鳴る。
期待していた分、待ち望んでいた分、すぐに見るのは怖くて、ちょっとの間テーブルの上に寝かせておいて、しれっと「何も期待なんてしてないけど」風に封を開ける。ツルツルとした透明な袋も、硬い紙に固定するためのセロファンテープも剥ぎ取って、黒い

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雨降り風邪の日と宝石の国。

雨降り風邪の日と宝石の国。

一昨日息子が熱を出しました。一時は39.2度というすごい熱でした。受診したところ、「うーん、何も流行ってないしなぁ、溶連菌でもなさそうだなぁ、とりあえず解熱剤出しておきますね」とのこと。なかなか下がりきらず38.5度。それでも食欲はあるしよく眠っています。新学期、私も忙しかったので預かりたくさん入れちゃって、休日は遊ばせたい夫が動物園に連れて行ったり、疲れが出たかなぁ。
今朝も朝起きてひまだひまだ

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4月21日のこと。

4月21日のこと。

今日は娘をアトリエに送って、業務スーパーでたくさん買い出しをして、セブンイレブンでお金をおろして帰宅した。もういちどお迎えに行って、二人で満開の藤と熊蜂を観察して、予約していた大きな唐揚げ弁当を引き取って家に帰ってみんなで食べた。

くまばちさん あの木りっぱだ ふじの花

娘がポツリと言っていて、俳句になっているなと書き留めた。あとで聞いたら覚えていなくて、「ママが作ったんじゃないの?」と言われ

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