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「自己効力感」と「自己肯定感」と「自己有用感」


こんにちは。彩菜です。
キャリアコンサルタント試験対策として、心のつぶやきとともに自学noteをまとめていきます。

今回は、心理学者のバンデューラによって提唱された「自己効力感」について
似ているコトバの3セット
「自己効力感(私はできる!)」
「自己肯定感(自分はここにいていい!)」
「自己有用感(自分は役に立っている!)」
と一緒にまとめていこうと思います。

社会的学習理論(SCCT)

バンデューラは、人が主体的に認知を変えることによって、より良いキャリア選択や高い成果を出せると考えました。
直接経験による学習に加えて、観察学習(モデリング)の有効性を強調しているのが特徴です。

モデリングの4つの課程・順序
1.注意過程
2.保持過程
3.運動再生過程
4.動機づけ過程

「自己効力感」とは

バンデューラの社会学学習理論では、認知的要素の役割が強調されていて、その中でも「自己効力感」が重要とされています。
自己効力は2つに分けられて、「自分ができそう・やれそう」という効力予期と、自分の行動がどのような結果をもたらすかという結果予期です。

自己効力感をひとことであらわすと
「うまくやれそうな感じ」

自己効力感が高い人は、「私はできる」という感覚が強いので、自分の可能性を信じて努力ができる(ちょっとした困難も耐えうる)、自分の能力をうまく活用することができるという特性につながります。

自己効力感を育てる4つの方法

①遂行行動の達成|自分の力でやり遂げたという経験
②代理経験|人を見て学んだり真似をしたり効力予期を形成
③言語的説得|ある行動を繰り返し褒められる・認められる
④情動喚起|生理的・感情的な変化を体験(心身がリラックスした状態)

こどもたちを見ていると「何を根拠に!?!?」っていうくらい、自己効力感が高い(笑)
純粋に自分はできると信じているその感覚がいつまでも続くように、どんなにヒヤヒヤしても大人はなるべく見守って、やりたいといったことをやり遂げられるように、時にはモデルとなってお見本を見せて、続けること・チャレンジすることを褒めていきたいなと感じます。

「自己肯定感」とは

これはキャリアコンサルタントの勉強の中で特別出てくるワードではないものの、「自己理解」や「キャリア形成」には欠かせない、また似ている3つのコトバの中で一番使われているように思います。

自己肯定感をひとことであらわすと
「ありのままの自分でいい・自分はここにいていい」

子育て本の中にも「自己肯定感を育む・高める」とよく出てきますが、自己肯定感が最初から低い人間はいないのです。
成長の過程・環境のなかで「自分は愛されている」「どんな自分でも受け入れてもらえる」そんな気持ちをたくさん経験できると自己肯定感が高まると考えられます。

その反対で「人と比べて自分は劣っている」「いい子じゃないと/勉強ができないと、愛してもらえない」など、比較されたり条件を満たした時だけ褒められたり、育った環境や他者との関わりの影響で自己肯定感が低くなると考えられます。

自分が自分についてどう考えどう感じるか=自己評価

ありのままの自分を認める感覚が「自己肯定感」であって
いいところも悪いところも含めてじぶん。

残念ながら欧米人に比べ日本人は自己肯定感が低いという傾向は顕著で、それは日本の慣習や文化、教育が影響しているといわれています。
(謙遜、真面目、話し上手より聞き上手、思いやり、人に迷惑をかけない)

40歳を迎える私自身、とても自己肯定感が低いのが悩み。
キャリコンの勉強を進める中で、自分を振り返るとまさに「いい子」「親の喜ぶ進路を選んできた」「求められている役割を果たすことが得意」であることを自覚しました。
いざ自分が親になって、無条件の愛・無償の愛を提供し続けるのもなかなかしんどいけれど、自己肯定感は生きる土台・幸福感の土台ともいわれるので、親子ともに自己肯定感を育んでいきたいのです!

「自己有用感」とは

自己肯定感が自己評価だとすると、「自己有用感」は他者評価に基づくものといえます。

自己有用感をひとことであらわすと
「自分は役に立っている」


自分の存在が誰かの役に立っている・自分は貢献していると認識する感覚で、自己有用感が高いと周囲への貢献意識や感謝の気持ちも高まります。

自己有用感を高めるには他者との関わりが必須ですので、家族・学校・職場など「自分の居場所」があって「役割」があることが大切!!

「手伝ってくれて助かったよ」
「〇〇のおかげだよ」

たとえば兄弟、小学校の上級生と下級生、会社の先輩と後輩という上下関係や、チームや係・委員会という役割のなかで、自分の存在に意味を感じるチャンスはたくさんあります。

自己肯定感も自己有用感も、相手に伝えるコトバが大切。
いることが当たり前、やってくれて当たり前ではないことを認識して
「あなたがいてくれて嬉しい」
「一緒にいれることがしあわせ」
「ありがとう」
「助かった」
そんな自分も相手も満たされるようなコトバで毎日があふれるように、意識していきたいなと感じます。

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