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介護福祉士国試対策(3)受験勉強の注意点

▼前回『介護福祉士国試対策(2)受験対策に王道あり』では、受験対策は無難なプロセス=王道をたどるのがいちばんよいと申し上げました。
▼さて、今回は余計なお世話かもしれませんが、以下の点に気をつけながら勉強するとよいでしょう、というお話をさせていただきます。今後10か月間、ぜひぜひ頑張ってください❗😊❗😊

(1)絶対に満点を目指さない:
▼介護福祉士国家試験では、毎年必ず1問は聞いたことのないような問題が出題されます。私はこれをカルト問題と名づけています。カルト問題は、それがカルトであるがゆえに二度と出題されることはありません。このような、枝葉のさらに枝先にあるような問題なんか無視無視❗われ関せずです。
▼また、介護福祉士国家試験ではご自身の試験成績や順位が公表されることはありません。したがって、満点を目指すことに実質的な意味がなく、必要以上に高い点数を取っても仕方がないのです。いま、介護福祉士国家試験の最低合格得点率は60%です。そこで、最低限70%、欲を言えば75%を狙いましょう。これで十分合格ラインです。満点ではなく、合格すればそれでよいのです。

(2)奇抜な参考書を使わない:
▼誰それの、極端な我流で作られた参考書のたぐいは使わないほうがよいと考えます。内容が極度に単純化されていて丁寧な説明が足りない、極端な学習方法を推奨する、などなど。おそらく、オリジナリティという付加価値性を持たせて本流の参考書との差別化を狙っているのだと思います。
▼傾向としては、受験勉強をする時間がなさすぎて、というか受験勉強を始める時期が遅すぎて、土台がないまま「虎の巻」的な近道をしようとして失敗する例が多いです。

(3)実践経験者に有利な問題が多い:
▼介護福祉士国家試験は、身体を使って実践していれば確実に解答できるような問題がたくさん出題されます。特に、『介護の基本』『生活支援技術』『医療的ケア』という科目では具体的な介護技術に関する問題が、また『人間関係とコミュニケーション』『コミュニケーション技術』では高齢や障がいのある利用者との具体的なコミュニケーション技法に関する問題が出題されます。
▼もちろん、これらの技術は知識でもあるのですが、特に暗記を心掛けなくても自然と身についているという点で、実践経験者たる受験生の方はこれらの科目で確実に点を稼いでくださいませ♪♪♪

(4)介護福祉士国家試験は過去問の再出題率がやや高い:
▼介護福祉士国家試験は、過去問の再出題率が他の福祉士国家試験よりも高いです(といっても多くて全体の10%程度)。これは、介護福祉士国家試験の出題範囲がある程度定まっていて狭いからです。
▼過去問は通常、過去5回以内の再出題が最も多く、次いで過去10回以内、最近では過去20回にまでさかのぼって再出題されることがあります。
▼過去問の出題実績が高い内容は必ず暗記し、自分のものにしておきましょう。イチかバチか的な受験勉強はすべきではありません。『ワークブック』をやった上で模擬問題と過去問をしっかり解いておき、試験本番に「あっ、これ過去問だ❗」と思い出せれば御の字です。

(5)暗記の方法は自分に合ったものを:
▼「受験対策に王道あり」とはいうものの、問題はそれを暗記する方法です。暗記の方法は人それぞれで、こればっかりはご自身にもっともなじむような暗記方法を、やはりご自身で見つけていただくほかありません
▼暗記の方法には、本を読んでそのまま暗記する、本の内容に暗記ペンを引いて暗記する、ノートに書き出して暗記する、単語帳(暗記項目を書いたカード状のものを金具で束ねてパラパラめくる)で暗記する、などなど。過去、教えてきた学生さんを見ていても、テスト勉強の仕方はホント人それぞれです。
▼私は本をパッと読んだだけでは頭に入らないタイプなので、自分用のノートを作っていました。しかも何回も作り直すという、非常に不経済なやり方です。本番の1か月ほど前から暗記済みの項目を黒塗りにしていった記憶があります。この方法、時間がかかりすぎるので受験生の方にはおすすめできません。

(6)複数名で受験勉強をするのもアリかも:
▼受験勉強は一人でやろうが複数名でやろうが、それも人それぞれですが、自分の実力を自分ひとりで確かめるのは結構難しいものです。
▼介護福祉士国家試験は、難関中高大のような、定員があって競争して合格するような試験ではなく、基準となる得点率をクリアすれば誰もが合格できます。なので、蹴落とすべきライバルとしてではなく、教え合ったり、ご自身の進ちょく具合を他者と比較する目的でお仲間さんと一緒に学習するのもよいかもしれません。複数名で勉強することによって、ご自身を含むみんなの技量平均値が上がるかもしれません(逆に、ついついおしゃべりが過ぎて勉強にならないという弊害も・・・)。

(7)介護や福祉はどうあるべきかという理念や望ましさは捨てる:
国家試験の内容をみると、「こんな知識どこで役立つんだよ」とか「この事例、実際はこんなことくらいで解決するわけないでしょうが」と思うことがしばしばです。ご存じの通り、介護や福祉の仕事は知識だけではどうにもならない専門職業です。
▼しかし、ここは国家試験に合格するために勉強しているのだと割り切りましょう。国家試験は、その国家資格の社会的な価値を上げるために意図的にハードルを上げ、簡単に合格できないようにしています(ただ、この考え方が強すぎると社会福祉士国家試験みたいに大迷走するのですが・・・)。
▼すでに実践経験豊富な方にとっては、国家試験の内容にご不満もおありかと思いますが、ここはひとつグッと我慢していただき、今後10か月は暗記に集中しましょう。

(8)一発でキメる:
▼さいごに、これは単なる気合いや心掛けの問題だけでなく、国家試験なるものは一発で合格しておかないと、余計なお金がかさみますし、何年もだらだら受験勉強をするのは苦痛きわまりないことで、いいことはまるでありません。ぜひ一発でケリをつけましょう❗❗

⭐⭐⭐次回は『出題科目と出題順』です。よい週末を⭐⭐⭐

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