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#12 自分が嫌悪している事は、もしかしたら自分がやりたくてもできなかった事かもしれません

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キャリアコンサルタントの笹井典子です。


自己分析のために自分史を作って、自分の過去を振り返る事があります。
ライフラインチャートやモチベーションチャートと呼ばれるものですね。
過去の自分のモチベーションの浮き沈みや
どん底から這い上がるときにどんなことを原動力にしていたのか?
という事から、自分の行動特性が理解出来たり
ラインの基準から価値観が見えてきたりするものです。

先日、自己分析のためにある学生にライフラインチャートを作ってもらいました。
その学生のネガティブな要因が、全て「人間関係:クラスメイトとそりが合わない」
という事で重なっていた事が気になりました。
小学校・中学校・高校と、同じようにマイナス方向にグラフが下がり
クラス変えとともにグラフのラインが上がる。

その中でも、彼にとっては中学生の頃の記憶が非常に嫌なようでした。
クラスメイトの女子グループ(3-4名)から弄られることが苦痛だったそうです。

詳しい内容を聞いてみると、
「自分が読んでいる本や持っているものに対してちょっかいを出された」
「自分の言動に対して、いちいち反応してくる」
という事が主な内容のようでした。

周囲からいじられる事が、本人には辛くて
「イジメられた」という印象が残る事はあると思います。
気の小さい方なので「やめて欲しい」という意思表示を当時は出せず
カウンセリングの場面で当時を思い出して、
「つるんでいる奴は低俗な馬鹿ども」
「つるむやつはどうせ話す内容も低能極まりない」
「つるまないと居られない弱者など相手にしたくない」
などと、中学時代の4人の女子への想いと
つるむ事への嫌悪を暴言とともに吐き出していました。


4人組から弄られた

この時の経験は今でもトラウマ

つるむ事を軽蔑している

組織とはつるむ環境

組織では働けない


というロジックで、組織では働けない
というのはどうも解せないのです。

本当は気が弱くて、繊細で、何事にも真面目過ぎるくらいに真面目な彼だからこそ
周囲は彼に興味を持って、色々知りたくて聞いている事が
「弄り」になって、さらに変換されて「イジメられた」という記憶になっている気がします。

彼にとっては「弱いところを見せたくない」「人より強くなければいけない」
という気持ちで反発した結果、周囲とのコミュニケーションがギクシャクしてしまったのでは?
なんて思うのです。

そして何より、つるむ事への嫌悪感は、つるむ仲間がいる事への憧れだったのではないでしょうか?
ライフラインチャートでは、大学に入学して友人が出来た事で大きくラインが上がります。

仲の良い友人は2人
3人で一緒にいる事が楽しかったそうです。

「3人で一緒にいる事は「つるむ」とは違うのですか?」
と聞いたところ、
「つるむのは、4人からです」
という返事が返ってきました。

つるむのって2人以上からじゃないかな?
でも、彼にとっては「つるむって低俗」と言ってしまったから
自分がやっている事はつるんでいる事ではないと思いたい。

結構ロジックがぐちゃぐちゃになってます(;^_^A

大学生になって、友人が出来たときの気持ち
友人と一緒に過ごす時間はどんな気持ちかと聞くと

「すごく楽しいし、充実した気持ちになる」

と言っていました。
改めて、「本当は友人とつるむ事に憧れていたのかもしれないのでは?」
という事について、考えておいてくださいと次回までの宿題を投げかけました。

本当はやりたいけど、できないから「あれは低俗」と言って誤魔化す
グリム童話の「狐とブドウ」の狐さんのような状態だったことに
本人が気付いてくれたらよいなと思います。


実は、彼は就職に対してのイメージに対しても「狐とブドウ」のような状態があったので・・・
(長くなるので、この話はまた改めて)


本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
Have a great career_weave!


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