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ボリビア・チリ探訪記③

今回はウユニに向かうための通過点、ボリビア憲法上の首都『スクレ』という街の話。

と、スクレの話に入る前に、サンタクルスのビルビル空港で食べたサルテーニャが美味しかったので、少し寄り道。

サルテーニャ

実はボリビア料理で真っ先に出てくるのがこの“サルテーニャ
1番美味しいボリビア料理として紹介されることもありますが、現地では朝食用

アルゼンチンのサルタ生まれの方がボリビアに亡命して広めたということで、サルタ風の意味でサルティーニャと呼ばれているそうです。

このサルティーニャは“エンパナーダ”という料理の1種で、スペインやポルトガルから広まり、アジアの一部地域やアメリカ、アフリカにも派生がみられ、中南米ではほとんどの国で食べられています。
南米のエンパナーダはどれもこんな見た目をしていますが、ボリビアのサルティーニャは中にスープのように肉汁がたくさん詰まっているのが特徴的。

ジューシーでとても美味しいので、見かけたらぜひ食べてみてください。
ちなみに日本では清澄白河の“Saltetok”(サルテトック)さんで食べられます!


気を取り直して、3日目の午後1番にスクレ到着!

スクレのアルカンタリ空港

写真の通り実はここからはシンガニSNSの中の人こと元木さんと二人旅
魚住さんはコチャバンバ市長との会談や、地域学生へのスピーチの準備に一足先にコチャバンバへ。

タクシーからの景色

Uberは使えないので、タクシーで街中まで向かいます。
ボリビアのタクシーはメーターなどがないので事前交渉式
翻訳を使いながら、なんとか連れて行ってもらえそうです。

高地の景色

スクレ”はボリビアの憲法上の首都と呼ばれます。
これは19世紀後半にとある政党が連邦革命を起こし、議会と政府をスクレからラパスへと移したことに由来しており、現在では最高裁判所しかスクレには残っていないのです。

スクレの名前の由来は“アントニオ・ホセ・デ・スクレ・イ・アルカラ
彼は南米各国を独立へ導いた初代臨時ボリビア大統領“シモン・ボリバル”の部下で、後任かつ、実質的な初代大統領ということで、首都にその名前を残しています。
ちなみにボリビアの国名もこのシモン・ボリバルからきています。

スクレの標高

その他情報だと、歴史的街並みがユネスコ世界文化遺産に登録されていたり
アンデス地域のため標高が3000m級といったところでしょうか。

街までの道路

スクレに思いを馳せながら舗装されていない道路を走っていると、スクレの町が見えてきました。

スクレの街の入り口付近

さて、まず街に出たのはいいのですが、飛行機に充電設備が備わっていなかったこともありWi-Fiやスマホの電池がピンチ!
そして、標高の高さと坂だらけのスクレの道路が相まって、息が直ぐ切れる!

取り敢えず充電ができそうなカフェで一息

ファンタの洋ナシ
肉の入っていないハンバーガー(?)

こういう時は見知ったものが1番落ち着きます。
ボリビアでは何故かこういう洋ナシ飲料が数多く見かけられます。
人気なフレーバーのようです。

休んだはいいものの、重いものを持って歩くだけで、標高が高いスクレではすぐ息が切れてしまいます。

そこでとっておき。

これを
こうして
こう!

高山病対策として、南米ではコカの葉を吸ったり噛んだり、コカ茶を飲んだりしながら活動するそうで。
たまたま、持っていたコーラに漬け込んで「コカ・コーラ」にして飲んでいました。

これが意外にも美味い美味い。
南米のアンデス地帯に方にはおすすめのコーラの楽しみ方です。

そんなことをしながら街を歩いていると、どうも服屋さんやマネキンが多いことに気づきます。

街中のマネキン

スクレはどうも服飾が一つの産業のようです。
男性なので着れませんが、素敵なレディースドレスも多かったです。

スクレ名物「チョリソー」

そのあとはスクレで1番大きい中央市場に。
まずはスクレの名物らしい“チョリソー
スパイスやハーブ感強めで、中々美味しかったです。

他に印象的だったのはこの1枚

野良犬とバカのコラ

ボリビアでは、スクレなどの古都に伝統的なマーケットがあります。
市場の敷地面識は広く、中には所せましと様々な業者が、業種でかたまりつつ、4人家族用のキッチンくらいのスペースのブースでそれぞれ出店をしています。

この1枚はそんな肉屋ブースでの1枚。

タイル張りしたブースのカウンターの上に、敷物などもなく、生の肉や内臓が無骨に並べられた、日本の調理学校で習う衛生観念などは存在していないであろういかにもな肉屋。
焼けばなんでも食べられるのだろう,多分。

そんなところを眺めていたら、1匹の野良犬がひょろりとやってきて、カウンターの上に並べられた細長い何かをひょいっと礼儀正しくも持っていったのだ。
あれ、商品じゃなかったの?

犬が届く位置に並べられた肉と、犬の行動に衝撃を受けながらも、お店の方に「あれは何?」と尋ねてみた。
「あれはバカ(牝牛)のコラ(尻尾)だよ」

そうか、尻尾かー。
仙台ではテールスープなんかで食べたりもしますが、ボリビアではあまり使わないから犬とシェアしているのかな…?

とまぁ、愛犬国ボリビアらしいインパクトのある1枚でした。

マテ茶用カップとストロー🧉

他にはこんなものも。

これはバーテンダーあるあるだと思うのですが、100円ショップに行こうと、海外まで行こうと、バーテンダーは常にカクテルに使えるものを探しています。

そして、このマテ茶用のストローを発見しました。
マテ茶は茶葉をそのままカップに入れてお湯で淹れ、ストローで飲むのが伝統的な楽しみ方。
茶葉がストローにつまらないように、根っこ部分にはストレーナーのようなものがついています。

前にバカルディ社なんかもこの形状のストローをアメニティに出していたのを覚えています。
はい、予想の通りモヒートなどに使えそうだなということで、たくさん買ってきたので、暫くRavenのストローはマテ茶用のストローとなります。

サン・フランシス教会

そんなこんなで中央市場を満喫しているとあたりはすっかり夜に。
市場を出て街を探索していると、教会の目の前に今度は面白そうな衣料品店を発見。

KILLA WHITE①

ボリビアの伝統的な布製品があたりにずらっと並びます。

KILLA WHITE②

特に有名なのはアンデスならではのアルパカの毛を使用した商品

KILLA WHITE③

ポンチョやらワイシャツやらベルトやらベストやら、あまりにも安いので、ボリビア色全開な衣料品をたくさん購入してしまいました。

KILLA WHITE④

店主と元木さんと1枚。
元々ポンチョが大好きな人種なので、もう早速アルパカポンチョを着用しています。
日本でもお気に入りの1着になりました。

フードコート①

買い物後は夕食のため地元のフードコートへ。

フードコート②

見たことも聞いたことも、何が入っているかもわからない料理がたくさん並びます。

フードコート③

せっかくならボリビアらしいものをと思いつつも、味の想像がつかないので迷い所

フードコート④

その日の夜は移動が長かったのでしっかりお腹に溜まりそうなものを探します。

ピケ・マチョ

色々迷いながらも、聞いたことはありつつも食べたことのなかった“ピケ・マチ”に!
この料理、ボリビアの代表料理でもあるのですが、実は松屋のメニューにも登場したペルーの人気料理、“ロモ・サルタード”のボリビア版なのです!
ロモ・サルタード好きとしては食べないわけにはいきません。

材料は大体見た通りで、牛肉、トマト、玉ねぎ、パプリカ、フレンチフライ、ゆで卵、唐辛子、マヨネーズなどを炒めたソース料理

ピケといっても同じ料理が出ますが、マチョは大盛りということで大皿に。
一説では一皿1人で食べられればマッチョの証だとか…。
そんなことはつゆ知らず、オーダーしてから盛りの多さに後悔していました。

タクシーの運転席

食事の後は高速バスでウユニへ向かうためにバスターミナルへ。
余談ではありますが、連れて行ってもらったタクシーが元々右手運転席だったものを無理やり左側に移設したようで、メーターが機能していないすごいやつでした。
これでいいのかボリビアタクシー🚖

そんなこんなで色々ありながらもこの日は夜行バスで一日を終えました。

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