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#69 「間違いを犯した」ということ

おはこんにちこんばんは。
気づけば11月もあと数日。
…なのになぁ!あんま寒くねえなぁ!
これは俺の代謝の話ではねえなあ!!
この時期に最高気温19℃(@東京、わしのiPhone情報)って割とイカれてるんですけど、ご存知?
本来なら「晩秋」じゃなくて「初冬」ですからねぇ、山に雪積もってきて飛行機とか新幹線の窓越しの雪景色がしかと見れる時期、なんだけどもなんか変だね。

僕の心の声


まだダウン着るほどではないんだわ(これは当社比なので個人差)
四季がぐちゃぐちゃ、雑に(丁寧に?)言ったら地球温暖化、暑がりにはありがたいんだけどもねぇ。
大変な時代です。自然に楯突くと痛い目に遭うので気をつけましょう。

あ、この時期富山とか京都とか紅葉超綺麗なのでオススメですよ(北陸と関西の血が入ってる人なので嘘ではない)
東京なら高尾山とかもまだイケるんじゃないかな、知らんけど
(山をバカにしたらいけないよ)

つまらん前置き終わり。
先週の日曜日、11/13をもって

「砂の城」無事終幕しました。ご来場いただいた皆々様、応援してくださってくれた皆々様、みんなみんなありがとうございました!👏テキスト上でハイタッチしよ🙌(いぇい)

なっかなか挑戦的というか、今まで誰もやってこなかった「即興」の演劇作品で、稽古も本番も座組一同毎日ヒリヒリしてました。

なにが・どこが・どのセクションが即興だったか、
を言うのは野暮すぎるのであえて言いません。
が。
ただ、これだけは言っとこきましょか

「板上で起こっていたこと&見えていた景色」
は一度たりとも「知ってる公演」が毎度ありませんでした。
頭イカれとんのか…(座組全員を全力で褒めてる言葉!!)
メタ的にはね、ワークショップではないからね、脚本の大枠はあれどもね、その辺りは



https://ba-ru.stores.jp/

バールストアさんで上演脚本をご購入くださると、見えてくるのではないでしょうか!

僕はね。
役者とスタッフの中間位置みたいなところにいたので、全員のヒリヒリ感を感じて面白かった!
且つまぁ、それなりの良いストレスは毎日感じていました。
たまに嫌なストレスの日もあったけど、それすらも
【作品の昇華】としてはポジティブなエッセンスだった。
この面白さは役者陣にもスタッフ陣も知らない
「板上に存在するピアニストならでは」の事実だった且つ間違いなく
【新境地】でした。



でもって。
音楽的に「ここが即興でここがキメ」を言うのもそれもまた野暮になるので、ピアニスト観点からのなんたらをばを!

まず!まずよ!
僕はゴテゴテのクラシックピアニスト人間なので、
【存在する楽譜を間違いなく演奏し、音の表現を指で魅せる】
ていう畑の人間なので
【即興】はできません。
できませんというか、独り言のレベルでしかないのでフリージャズみたいなセッションは当然できませんし、バンドセッションもできません。
バッハから始まり(調性の確定)〜現代音楽(調性の破壊)
は勉強してきたけども、あくまで【楽譜ありき】
コード譜を弾くことすらもね、未経験でしたよ。
作曲やってて良かったと思います。
そのレベルの世界なのよクラシックピアニストのコードの知識って。
(語弊ありそうだけど少なくとも僕はこれ)
ジャンルそのものが違う世界。
ドッペルドミナントを跨げば転調なんてお手の物、みたいな世界の人間が僕です。

なんとなく分かるかもですけど、全員で歌うナンバーはね、そういうことです。
なんだけど!わざとなのか無自覚なのか
【倍音率】
の音を出してくる役者の子も日によっていらっしゃいまして、非常に面白かった。
稽古中は、ちょくちょく非常にイライラしたけども笑
その理由として
そもそもピアノは「平均律」歌は「純正律」の世界なので、即興の世界では【音痴】という言葉は全て野暮。
ね、挑戦的でしょ?


さ、僕がやってたことの話をしとこか。
言葉の難易度高いので単語気になったら検索してにゃ。
平均律と純正律は「音楽」の世界として切っても切り離せないというか、ジャンルが違うと言っても過言ではない。ルールが違うというか。
ピアノってドとド♯の「間の音」って絶対出せない。
でもヘルツの世界では存在する、それが純正律の世界です。
なのでそもそも「歌」の世界として【ピアノ】は相性良くないんです、ピッチの正確性をピアノが出しちゃうから歌い手のヘルツの世界に寄り添えない。


目玉焼きで例えましょうかね、黄身と白身の世界的な。
調理時間違うけど「卵だもんね?」の世界を、
「卵」の世界を「食べ手」に委ねる世界。

当然好みは分かれる。
ピアノは火力調節しかできないけど、歌は焼き時間による半熟のレベルを作れる、みたいなこと。
この中で
「今日食べたい卵ってなーんだろね?調整したるでぇ」
これが僕がやっていた即興の世界です。
歌で例えるなら
「役者がどう歌ってくるか(黄身半熟!固焼き!)を瞬時に判断して
日によって火力、油の量、水、フタかけるタイミングを変える」

みたいなことです。
……これ伝わる?伝わっても伝わらなくても同義なんやけども、歌唱者ありきの奏者の世界はコレなんです。
僕元々ソリストとしての勉強をしっかりしてきた人種なのでこれ以上分かりやすい文言が思いつかない…ごめんち…

なんだろ、
曲のスタートは同じ(火を点ける)、
その先は日による(弱火or中火or強火にするのか)
みたいな感じかなぁ。
役者=その日の朝採れ素材ありきで、みたいな感じ。
「耳の料理人」みたいなことかな🔪

加えてダンサー陣もまぁとんでもない方しかいなくて。エグかった、なんだあの表現…?(褒めてるよーーー!!!!!)
そもそも「即興で"踊る"」ってそれはもうストレスマッハな世界なものだし、感情と音の吸い取り方がまーず求められる世界っていう難しい世界なのに……("音楽"ってなんぞや…耳ってなんぞや…)
ピアノのたった一音に呼応してくれたり、なんなら寄り添ってくれたり…
僕もダンスをやってた身として
「この人たちと一緒に板上にいれるんだなぁ…」
ていう気持ちが、過去の自分を否定しない大きな材料になれました。
嬉しかったし楽しかったし、実は一瞬踊った日もありました🕺
楽しかったなあ



僕がどんな料理も扱えるピアニスト!(比喩ね)
だったらいくらでも出来たんだろうけど、当然ゴテゴテのクラシックの人なので、作曲家&ピアニストの頭として
「こんな音を人様の前に晒して良いものなのだろうか…」
をずっと考えてました。死ぬんじゃないかと。
稽古中も公演中も。
音楽家として縁の下の力持ちでありたいのに、筋力ヘロヘロみたいな。

でもね、結果として死ななかった。
それは演者・スタッフ・観客、みんなで築き上げた実力とポテンシャルと、まだ見ぬ世界への渇望と同等のストレス。
全員で作り上げた作品だったからこそ33回(33回!)も上演できたんだと思います。

本当に本当に、「ありがとう」以外の言葉が出てこない。
最上級の日本語をあなたに。


名指しで各々言いたいことはたくさんあれど、明日は違うことを思うかもしれない。
でも人間ってそんなもんじゃない?
晴れてたらラッキー!と思うし雨降ったら傘さすのだりぃって思ったり。
そんなレベルのことってあるじゃないすか?ねぇ。僕はいっぱいありますわ
その日その瞬間に生まれる感情・言葉って、誰にも邪魔されない【己の心の声】だと思うからなによりも大事にしなきゃなと、思いました。
でも……思ったこと感じたことをそのまま生きろ!は難しいじゃない?仕事的にも生活的にも。
ただね、忘れちゃったら心が消えちゃう。
誰かのために生きるって己を殺しちゃってるよね、てめぇはどう生きたいんだい?何を見たい?何を感じたい?っていうバランスは大事だよねとも思う。
なかなか人にも言えないことだとも思うし、ここいらで生まれてくる悩みなんて言って良いものか言わない方が良いのかとか考えちゃうと思う。
これが難しいよね、わかる。めちゃわかる。
俺もなっかなか言えねえんだ。小っ恥ずかしいしね。
そんなこんなを思える、感じさせてもらえる作品でした、砂の城。良くも悪くもMPはゼロです。

このMPゼロが僕にとっての「間違いを犯した」
になるんだと思います。
ただ死んでないので、間違い、間違えることって頭ごなしに悪いことではないと思うんよね。
音楽でも人生でも、何が正解で何が間違いかなんて、そんなこと死ぬ時にやっと片鱗が見えることなんじゃないかな。
だから僕は、ちゃんと逃げ場は捨てないし逃げるし閉じこもるよ。
ポケ……(オタク発動)

久しぶりに更新すると落とし所が迷子になるな…
僕はここ数日


ポケモン!!!!!
をやりまくってて、パルデア地方にいます。
さがさないでください。
ちなみにニャオハは………

うむ、バイバイ!👋

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