Captain_T

コピーライター/日本語教師/神戸市出身/大阪市在住/ 志ほ万/ローラーボール/クーピ…

Captain_T

コピーライター/日本語教師/神戸市出身/大阪市在住/ 志ほ万/ローラーボール/クーピーペンシル/バタフライボード/魔術師/泥粋禅師/誰にも似ないように

マガジン

  • サタデーナイトフィーバー

    土曜の夜の「振り返り」関連雑記。 Saturday nite sober

  • 読むインプロヴィゼーション

    お題を頂戴し/おおよその長さを決めておき/予め時間を切って 等。

  • コトバまわり雑記

    日本語のこっち側と向こう側、そこに重なる別レイヤーの話

  • 一千一小節物語

    短けーやつら。

  • ボツ原稿

    諸事情により。

最近の記事

嘘の共感表現を我慢すること

(Xからコピペ) 建築関連で何かおススメの本ありますか? と問われ柄谷行人『暗喩としての建築』を挙げたところむちゃおこられた。それ私にきいてきた本人はむちゃ喜んでくれたんやけどな。魔術関連でミッキー・ハート『ドラムマジック』を挙げたときも同様であなたは本当に酷い人だと言われた。本人喜んでたのにね。 誤)暗喩 ↓ 正)隠喩 m(_ _)m 『ドラムマジック』の件で私を酷い人よばわりした子泣き爺そっくりの小太り兄さんにじゃ何をすすめたら良かったか尋ねると、やっぱり初心者には

    • 私の記号論と実践

      ツイッターじゃなくてエックスのツイートじゃなくてポストよりコピペ。 ↓ 私が最初に意識した《記号》というワードは《記号的消費》の《記号》、即ちボードリヤールの著書中に見られる概念だった。で、それを手っ取り早く掴める本はないかと手に取ったのが南堂久史『記号論ハンドブック』であり、話はソシュールから始まっていた。そんな訳でその後、惑星記号、(続/承前)元素記号、ヘブル語アルファベットやなんかが世界の在り様の一部を切り取り指し示す様を、シニフィアン/シニフィエの問題として捉えること

      • 文法以前(9)自分の言葉? そんなもんあんの?

        Happy vernal equinox! 春分おめでとうございます。 確認してないしそもそも私は使わないので関係ないんですが、何か春分関連のワードが商標登録されているとか。これ、どうなんか。 職業柄、《禁句》多めの状況下で書くことが多いんですが、実を言うとそこに不自由を感じたことは特にない。ないんですが、すれば良いというような商標登録はどうかと思うし、時に暴力的あるいは暴力そのものだったりするのは確かなようです。著作権(保護)は大切だし尊重しないといけないんですが、これ、

        • その言葉は何を指しているか

           職業人視点で言葉についての雑記を書いています。などと言っているが、どうもコピーライター視点より(キャリアとしては浅い方の)日本語教師視点で書いているものの方が多いみたいだと気づき。これは別に最早コピーライターとして悩みナンギすることはないなどということではなく、むしろあり過ぎて困るんだが。言葉を使って仕事しときながら変に聞こえるかも知れないが、それら困りごとは殆どの場合《言葉の問題》ではなく、それ以前かそれ以後またはレイヤーを異にする問題なんであり。ま、ごちゃごちゃ言うとら

        嘘の共感表現を我慢すること

        マガジン

        • サタデーナイトフィーバー
          154本
        • 読むインプロヴィゼーション
          5本
        • コトバまわり雑記
          42本
        • 一千一小節物語
          19本
        • ボツ原稿
          3本
        • 変さ値ノート
          3本

        記事

          職業人視点(私の場合)について

           職業人視点/趣味人視点/生活者視点/修行者視点。という4つの視点があって。相互に矛盾していることがある。何考えてんですか? とか言われることが多いのも、おそらくはそれが原因。である場合が多いんちゃうかな。  職業人視点で見て素晴らしい作品が、趣味人的にクソであったり。生活者視点から見て素晴らしいものが、修行者的に害毒でしかなかったり。ということは当たり前にある。で、良くも悪くもそれらをまるっと肯定することで辛うじて生きていられる気がする。 『落語とは人間の業の肯定である』は

          職業人視点(私の場合)について

          酒と鯖の日々 四、

            四、  明るいうちに暖簾をくぐったのは久し振りだった。まだ客は一人もいない。がらんとした空間をぐるっと見渡す。ここの店、こんな造りやった? 何でか、まったく別な空間にいるような錯覚を覚えた。店長は、厨房だろうか。忘れものだけ受け取ってさっさと帰るのもアレなんで、カウンターの端っこの席で普通に飲むことにする。〇円スマイルのつぼみのようなみなみちゃんが、小走りに本を持ってきてくれた。目が、笑いながらサイレントで 「また忘れましたね」 と発話している。  ありがとう。希少本じ

          酒と鯖の日々 四、

          酒と鯖の日々 三、

             三、  次の朝、鮭でも焼いて食べようかと思ったが止めにして、いつもより早いめに家を出た私は、オフィスとは別のフロアにあるカフェで、最近ちょっと話題になっているらしいオリジナル手作りサンドイッチとコーヒーを注文し、ゆるゆる考えを巡らせていた。どんな質問を投げようか……。高層階から見下ろす地上では、水の中を進むミニチュアのように滑らかに、ゆっくりとクルマの列が動いている。  今日は朝から、中途採用の面接が入っており、現場の管理職のほかに、私も立ち会うことになっていた。

          酒と鯖の日々 三、

          酒と鯖の日々 二、

             二、 「お忘れものです」  そう言いながら小走りに追いかけて来てくれたのが、みなみちゃんだった。  手渡されたのは古本屋でたまたま見つけた絶版本で、結構思い入れのある一冊だったから、つい大袈裟なリアクションをしてしまい笑われたのを憶えている。末期帝政ロシアのアナキストが書いたのを、大正期の日本人アナキストが訳した本で、表紙も汚かったが中身の方も活字が潰れていて読みづらく。文体も、その後に翻訳出版された現行版の方がはるかに読みやすい。それでも自分は、ある種の呪物として大

          酒と鯖の日々 二、

          酒と鯖の日々

             一  その日の彼は、よほど寒かったのか足早に改札を出ると、左手に見える赤ちょうちんの古びた引き戸を開けるなり、そさくさと暖簾をくぐり。くぐった途端ピシャッと戸を閉めた。実は、少し訊いてみたいことがあったのだが、いつになく忙しない挙動に、何となく声をかけそびれてしまった。仕方ない。私は、そこから目と鼻の先にある純喫茶へ向かった。  一分ばかり遅刻して到着したが、先方はまだ来ていない。こんなことなら、あの男と一緒に居酒屋の暖簾をくぐるのだった。    私が毎日のように通う

          酒と鯖の日々

          四つの視点

          前回の土曜日からかなり経つ。てか土曜日やないですか! そこは気にしてもしょーがないので先週の土曜の夜の振り返り関連雑記を。 一週間単位の振り返りをはじめた当初の目的は、大ボケにより仕事上のピンチを招かないように。つまり、早い目に着手しようと思いつつ何となく放置していた案件について、気がつくと納品日が目前に迫っている。といった事態を回避することだった。 けれども、大ボケは別に仕事上に限った話ではなく、家族や友人知人との口約束を平気ですっぽかし顰蹙を買うといった事態も、できれば

          四つの視点

          嘲り/憐み

          十三夜の金曜日翌日、土曜の夜の振り返り関連雑記。部分月蝕を経た満月の夜に記す。 なるようになっていく流れというか事態の進展はなかなかに気持ち良いもので、なるようにならない≒どもならん状況と対照的。当たり前やろ。まあ、それはそうなんですが。 ここ一週間、どもならん状況下で頑なになっている人に向けてどんな言葉を投げれば良いか、どんな態度で接したら良いか、といったことが問題になる場面が複数回あって。 よくある話として、各種補助金給付金等を不正受給しようとする人がいる一方で得てして

          嘲り/憐み

          季節感と補助通貨

          土曜の夜の振り返り関連雑記。昨夜は季節の移ろいとゆーか自然のブーツストラップとゆーのか、イクイノクス、年越し_そう言や学生時代「サンバのグルーヴはボーンとショーガツで感じろ」と教わった記憶がある_、新年度、新学期など、心機一転感を伴う区切りの儀式て、やっぱり時々はあった方が良いのかな、と。 10月と言えば新学期。ン? 日本語学校ではそうなんですが、この感覚、もしかしたら職業的にテリトリーがまったく被らない人との共有は難しいのかも知れません。 4月の新学期に結びつく花と言え

          季節感と補助通貨

          ムーン・リバースメンター

           早い話、彼女は先生。または窓、あるいは眼鏡のレンズみたいなもんだった。何のこっちゃ?  先生です。と紹介しても、冗談にしか取ってもらえなかった。どころか、明らかに僕より年下の彼女の毅然とした立ち居振る舞いが、人によっては尊大に映ったらしく。僕の説明不足のせいで、申し訳なく思っている。  リバースメンターで良くない? 生憎、そんな気の利いたボキャブラリ―は持ち合わせなかった。というか、そのような制度を採用している国は未だなかったか筈だし、言葉自体なかったか、あったとしても一部

          ムーン・リバースメンター

          星と速度と天邪鬼またはアンサンブルの問題

          土曜の夜の振り返り関連雑記。ヘッダの写真は、昨日の初SORACHI。 星まわりなど気にしない人はまったく気にしないだろうし、私はどちらかというと気にする方かも知れないが、気にし過ぎの事例を見るにつけ何とゆーか非常にマズイ気がすることもしばしばであったり。 で、最近私が(西洋占星術的)星の動きに関連して、感じ気になっていたのは《速度》の変化。これにどうやってアジャストしていこうか/ほっとこか、みたいなことです。 例えば、通信や意思疎通と関係が深いとされる水星が逆行を止め順行に

          星と速度と天邪鬼またはアンサンブルの問題

          見通しと難易度

          見通しの明るさと、(その状態に)到達するまでの難易度は、正比例も反比例もしない。もっとザックリ単純に言うなら 「関係ない」 と思うようになった。も少し説明するなら、ある望ましい状態をイメージしたとき、 「ああ、これ簡単にできそうね」 あるいは 「特に意識せんでも勝手にそうなるわな」 みたいなんと、 「よろず面倒だったりキツかったりしそうだが、できんくはない」 みたいなんがあった場合、 私は、必ずしも前者つまり簡単そうな方を「見通し明るい」とは感じない。 で、この感覚に関連し

          見通しと難易度

          都合の良い星読み_2惑星逆行中の今_

          土曜の夜じゃないけど、振り返り関連雑記、きょうは、ユルくうっすら西洋占星術がらみの話を。逆行とか言うけどもちろんこれは占星術に特有の言い回しで、実際に惑星が普段と反対回りをしている訳ではなく、地球人視点でそう映るという話_並走する電車がこっちより少し遅い時を想起されたい_。   占星術について特に詳しい訳ではないし、わかりやすく説明するのも難儀なんで思いっ切り端折って言うと、まず、水星逆行というのはタイミング的に《振り返り》に向いている。といった話を割と聞いたり読んだりするし

          都合の良い星読み_2惑星逆行中の今_