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富里市高野 六地蔵と六観音


印旛沼方面から切れ込む谷津の最果てに当たる地区で、九十九里方面へ切れ込む谷津と最も近接するエリアの一つでもある。そういう立地も相まって水や蛇に関する伝承があるらしい。

高野六地蔵六観音

台地へ上がる道の途中にある
台地の上には捕込(野馬を追い込み捕らえて選別する場所)があるので、野馬捕へ向かう道だったのかもしれない
看板付き
奥には大師堂と子安観音がある
享保3年
上段に六地蔵、下段に六観音という二段構成になっている
六地蔵を一つの石塔に刻むのは珍しくないが、六観音で同様のことをするのは酒々井町や芝山町などで見られる珍しいもの。さらに地蔵と観音を一つの石塔に彫るのはここだけである。
富里市の立てた看板。ここにも書いてあるが工芸品としても優れている。
石塔を後にし谷津田地帯へ

白幡神社

かつては鬱蒼としていたが、令和元年台風の倒木でだいぶすっきりしている
丸石を添えた石祠
境内社

聖徳寺

寺院としては残っていない。右側にあるのは集会場。
集会場の敷地の一角にお堂と大師堂、墓地が並んでいる。
維持できなくなったと思われる寺院はこのように残っていることが多い。
なお、お堂には妙見菩薩が祀られていた。
正徳3年の何らかの石碑
中央に何も刻まれていないのはさすがに不自然だが、中央だけ摩耗したというもの変な話である。

野仏

川を横切る道沿いにある庚申塔と子安観音
川の名前は高崎川らしい
すぐそばにある地蔵と子安観音
地蔵は頭だけ新調されていた
花を植えてあるのがいい
顔を削られた子安観音
子供に乳を与える構図がオーソドックスだが、台座を踏み台によじ登る子供を表現している。

白幡神社

谷津の支線へ入ると耕作放棄地が続き、奥の方に謎の構造物がある
構造物のほど近く
高野にあるもう一つの白幡神社
DIY感のある覆屋
神木の根元には道祖神と思われる石造物が転がっていた
宝篋印塔の笠部分のような石である
双体道祖神や小祠など、酒々井や成田の地域は興味深い道祖神信仰が多い
社叢

行った日 : 2023/06/10


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