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多古町柏熊 古墳と古道と

※柏熊は現存しない地名ですが、だいたい南玉造地区の北端にある集落を指します。


柏熊

現在は南部にあるいくつかの集落と合併して南玉造と呼ばれている地域。

(株)加藤公平商店

歴史ある米問屋。Googleマップの口コミも好評。

左が事務所で右が倉庫
倉庫の通気孔下をよく見ると🏠のようなマークが見える
自販機と公衆電話
「政府指定加藤〜」という文字が見える
米の流通の歴史が垣間見れそう
倉庫裏の消防団詰所

正岳寺

柏熊集落の菩提寺。日蓮宗のお寺。よくある話ですがググっても情報は出てきませんでした。

右側にあるのは髭題目碑
宗派を見分けるわかりやすいポイント
本堂
ずいぶん大事にされている墓石
地元の戦友会による石碑
左は確か忠魂碑だった

第六神社

柏熊集落の鎮守。

吸い込まれるような社叢と石段
苔むした石段には鑿痕が刻まれている
目が大きく細身な狛犬
Green Eyes
鬼母子尊神
鬼子母神のことと思われます

神社の裏にある祠と石造物群

おそらく古道があったと思われ、興味深い石造物が数多く残されていました。

古びた謎の石段
雑木林の中に祭神不明の木祠あり
木祠の裏は古い道がある
大黒天と聖徳太子の文字碑
聖徳太子は職人の神
「◯◯中」とは信者の集まりのことで、例えば漁村だと「網方中」みたいになる
地域によっては髪を結って香炉を持った姿を模った像も見られる
こっちは大黒天
これは道祖神
祠の周りに小祠や小石が無数に奉納されている
たぶん東総固有の信仰形態
庚申塔
左端だけ庚申塔ではない
勢至菩薩を模った二十三夜塔?

山神

近くで野良仕事をしていた古老が確か山の神と呼んでいた記憶がある祠。

石造物群の近くにある地形の盛り上がりをよく見ると祠がある
木の根に抱かれている
簡素な祭具
木そのものを祀っているようにも見える

馬乗り馬頭観音

「この奥行ぐど馬があっからよ」というので墓地の方に行ったら確かに馬があった。馬に乗った馬頭観音で、東総と内房一部エリアに見られる地域色の強い野仏。

しゃくし塚古墳

古墳時代前期の前方後円墳。古墳時代前期から前方後円墳を作ることができたのは相当な有力豪族がいた証拠でかなり貴重なはずだが、草木に埋もれて見学は難しかった。

古墳に登る階段

集落から田園風景を眺める

丘陵の斜面に集落を展開しているため、とても眺めが良い。晴れて稲穂が垂れる時期は絶景が広がっていると思われる。

行った日 : 2023/04/22

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