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【webライター攻略思考】無意識に前提となっている「一般常識」にいかに「疑問」を持つかが大事

「常識を疑え」という言葉は誰もが聞いたことがあると思います。あるいはイノベーションを起こすには一般常識にとらわれないことが大事、といった言葉もあるでしょう。

しかし「一般常識に疑問を持つ」という行為は、言われるほど簡単なものではないと考えられます。というのも「無意識レベル」で「一般常識として認識している」ことには、疑問を持つという意識が働かないからです。

たとえばFXトレードには「証拠金が必要」というのはおそらく、多くの人が「常識」として認識しているのではないかと思います。常識というよりも「事実」ではないか、と思う人がいるかもしれません。

確かに「事実」ではありますが「一般常識」として定義するに相応しいものであるかどうかは疑問です。なぜなら「証拠金制度」によって大きな利益を出す人がいる一方で、破産する人もいるからです。

昨日のドル円相場の動きは、どれほどの人が予想していたのでしょうか。なかには日銀の為替介入を予想してドル円の売りに「賭けて」いたために、大きな損失を出した人もいるかもしれません。

あるいは上昇に賭けていて次のような急激な値動きでロスカットされた人がいてもおかしくはありません。

証拠金制度に疑問を持つ人が、これに代わる新しい取引制度を生み出す可能性はゼロではありませんし、おそらくそれができるのは「証拠金制度」を一般常識として認識していない人なのでしょう。

さて、FXトレードにおいても多くの人が「相場予想をすることは常識」だと認識しているのではないかと思います。なぜならFXトレードを始めるにあたり、おそらく手にする本にはすべてそのような内容が書いてあると思われるからです。

それはそれでよいとして、ひとつ頭に入れておくべきことがあります。

一般常識あるいは事実として認識する「証拠金制度」には大きなリスクがあるように、相場予想を根拠にしたトレードにも大きなリスクがあるということです。

これは「外れたら損をする」という表面上の話ではありません。当たり外れが損益に直結する行為はギャンブル行為に近いものである、ということです。

為替相場の先行きを予想することそのものには問題ありません。人によってはそれを知的行為と思うかもしれませんが、それはそれで良いということです。

ただしその相場予想を根拠にお金を「賭ける」という行為は、当たれば報酬につながりドーパミンの分泌につながります。しだいにこのドーパミンの分泌を求めてより多くより報酬を得ようとする行為につながり、それがやがてギャンブル依存につながる可能性があります。

そしておそらくその報酬は利益を得るということに留まらず、大きな「勝負をしている」という行為そのものでも得られているのではないかと考えられます。つまりお金がなくなり借金をしてまでもギャンブルにのめり込むのは、その行為そのものを求めているからではないかということです。

そうであれば損失を出し続けてもギャンブルを続けることが理解できます。

相場予想を根拠にお金を投じることには、そのようなリスクもあることを頭に入れておくことは大事かと思います。もし損失を出し続けてもさらにトレードを続けようとするならば、一旦トレードから距離を置いて冷静になったほうがよいでしょう。

決して損失を取り戻そうなどとは考えないこと、そもそも予想が当たっていない時点で、それは難しいことであると理解することが大事です。

そしてそこで考えることです。「相場予想を根拠にトレードすることが一般常識なのか」と。

それに代わる方法があるのか、あるいはほかにも組み合わせるべき方法があるのかを考えることが大切だと思うのです。

無意識レベルで「相場予想を根拠にトレードするのは当たり前」と思考停止するのは危険です。


ギャンブル依存対策活動の資金として活用させていただきます。