webライターになるには、あるいはwebライターとして活動し続けるために、さまざまな視点を持つことは大切です。あらゆることに疑問を持てば情報のリサーチ力も高まりますし、それは質の高い執筆につながります。
「ジェンダーレスの時代に女性心理や男性心理といった区別が必要でしょうか」
「「女性心理」という表現は、女性は女性特有の心理を持っている、との認識が前提の考え方ではありませんか?」
「つまり、「女性心理」という表現はジェンダーレスの時代には適切なものではない、ということでしょうか」
「それでは女性にもてたい男性が「女性心理」というものを学ぶことは適切なことでしょうか」
「つまり「女性心理を学ぶ」という意識が働く時点で、無意識のうちに「女性とはこういうもの」という枠があると決めつけている可能性があるということですか?」
「あるいは「自分はこのような女性にもてたい」という心理の表れでもあるのでしょうか」
「つまり女性心理を学び、それを活かした言動をするということは、そのような言動に共感する特定の女性のみを選別するという行為につながるということでしょうか」
「それはあくまでもその男性の個人的な好みの表れであると解釈すべきでしょうか、あるいは「女性とはこういうもの」という意識の表れでありジェンダーレスの時代には相応しくないものなのでしょうか」
「女性心理」という言葉があり、それが性別と関連するものであるとするならば、ほかに関連する言葉は「男性心理」ということになります。
そしてこの性別に関連した言葉が「女性心理」と「男性心理」の2つのみであるならば、人間は必ずこのどちらかを持つことになります。
もちろん「女性心理」は女性特有の言葉と定義できるので、男性には当てはまらないことになります。つまり、女性のすべてに当てはまる言葉だと定義づけられます。
さて、女性心理を学ぶ男性が仮にその女性心理のすべてを理解したとして、ある女性の言動に女性心理を当てはめたとしましょう。そしておそらくその女性が望むであろうプレゼントをしたところ、それを不快に思われたとします。
するとその男性は、その女性は女性心理に従った言動をしていないので、その人は「女性ではない」と認識するのでしょうか。
ここで言いたいのはそのように女性のすべてを一括りにできる「女性心理」なるものがあるのか、ということです。もちろん男性とは異なる思考を女性はするかもしれませんが、それを「女性心理」の一言でまとめられるのだろうか、ということです。
同じ女性であっても、もちろん男性であっても、みなが同じ価値観を持っているわけではない以上、すべての女性あるいは男性に共通する「心理状況」などというものがありうるのだろうか、ということです。