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なりたい自分になる

5年前の2019年、年初の目標として「なりたい自分になる」と掲げたことがあります。
当時は、兵庫県議会議員として仕事に打ち込んでいました。

やりがいもあったし、手応えもありました。
でも、決してワークライフバランスが良いとは言えない状態であったのは確か。
どこかに皺寄せがいっていたのは事実です。
特に家族にはそうだったと思います。

ある日の議員事務所で、秘書の女性が悪気なく僕に言いました。
「樫野さん、顔がだいぶ政治家っぽくなってきましたね」

入り口の鏡で自分を見ると、
そこには、いかにも議員っぽい風格があって艶々している自分が映っていました。

なんか、嫌な感じ。好きになれない。

直感的にそう思いました。
いつのまにか、僕も政治家に染まっていたのでしょうか。
街中に貼ってある政治家然とした顔つきに変わっていたのです。

こういう姿を僕は望んでいたのでしょうか?
少なくとも、自分を好きになれない自分って、どうなの?と思いました。

30代の頃、ダイエー創業者の中内功さんの次男で福岡ダイエーホークスのオーナーだった中内正さんに「樫野は自由人やなぁ」と言われたことがあります。

自分自身でそんな風に思っていたわけではないけど、
その言葉の響きをなんとなく嬉しく感じた記憶があります。
その時は、確かに自分を素直に好きだったと思うのです。

そんな自分に戻りたい。

あれも大変、コレも大変。
やりたい事よりも、やるべき事に追われて忙しくしている。
見た目も少しずつ太ってきて、よくいるダサいオジサンに向かって邁進中。
こんな「好きじゃない自分」から抜け出さないと、
この先の人生(ひょっとすると40年近くある?)楽しくないな、そう思いました。

それから少しして、仕事を変えました。
食生活も変えました。
運動量を増やし、ストレスは減らし、好きな人たちと会う時間を増やしました。

2024年2月2日。
ふと、6年前に掲げた目標を思い出しました。
なりたい自分になれたかどうか、まだ自信はないけど、
「今の自分、けっこう好きかも」
そう、感じました。

家族と一緒に過ごす時間。
やりたい仕事と好きな仲間。
「そこそこ」不自由なく暮らせる経済的余裕。
(富裕層すぎてお金のありがたみが分からなくなったり、財産を守る事や相続に頭を悩ませることもないけど、美味しいものを食べ、生活に必要な物は買える。メルカリで中古品の売買もするし、楽天ポイントが貯まると嬉しいし、軟式野球のバットが5万円するのはかなり迷う感じ)

何かをするときに便利な「それなり」の知名度。
(日本は有名税が高過ぎるので、街に出るのにサングラス必須とか、個室必須みたいな状態は快適じゃないですが、ある分野で「それなり」に知られていると交友を拡げやすいし、仕事もスムーズに行くので快適)

そして何より自信を持って言えるのは、6年前に比べて健康になっていること。
動けるようになったこと。
元気で長生き出来そうな気がすること(笑)

人生の後半戦。
準備はバッチリ整いました。

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