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291 札幌・北大思い出めぐり①

わたしは北大(北海道大学)を卒業しています。
もうかれこれ30年以上も前のことでその間世の中的にも個人的にもずいぶんいろんなことがありました。

卒業以来何度か札幌を訪ねていますが、そのたびに母校を訪ね変わってしまったところ、会いあわらず変わらないところを眺めて青春を謳歌したあの日のことを思い出しています。

今回はわたしの思い出語りをしながら、北大を一緒に散歩していただきたいと思います。

北大は札幌駅から徒歩7分という極めて便利な場所に広大なキャンパスを有しています。日本の大学の中でも6番目に広い面積なんですが、これだけ都心にあるというのはここだけじゃないかな?北大より広い九州大学や金沢大学はキャンパスが分かれたり、郊外にあったりします。北大のキャンパスは函館市にある水産学部以外はすべてこの札幌キャンパスにあります。

そして何より学内には観光資源がたくさん!観光バスが学内を走るなんてここだけじゃないでしょうか。観光客が学内を歩いている大学も北大と東大くらいじゃないかと思います。ちなみにこの道路は馬術部の馬も散歩しています。

そんな北大を北から南に、上の地図の右から左に向けて歩いていきます。

日本の農業近代化の礎と築いた札幌農学校第2農場

北大は明治9年に設立された札幌農学校をその前身とします。その初代教頭がウィリアムズ・S・クラーク博士です。日本初の学士を授与する近代的な大学であったとされています。

明治末期建築の製乳所

クラーク博士は全身のマサチューセッツ農科大学で培った経験を活かしてこの地に畜舎を建築、その後任の博士らがモデルバーン、コーンバーンなどを建築して近代農業の研究を行い日本の農業の近代化に貢献しました。

牝牛舎。乳牛の草を食べている様子がかわいい。

日本の農業の発展に大きく貢献した札幌農学校はその後東北帝国大学農科大学を経て、大正7年総合大学「北海道帝国大学」に発展していきます。

今回は朝早い訪問で中に入れませんでしたが、一般公開も行っています。

日本でも数少ない獣医学部

札幌農学校第2農場に隣接するのが獣医学部。共同獣医学部や学科では他にもありますが、国公立大学で純粋に「獣医学部」を名乗る学部を持つのは北大だけです。

在学中、北大獣医学部を舞台にした「動物のお医者さん」というマンガがヒットして一躍有名になりました。和久井映見さんらが演じたドラマにもなりましたよ。学内で鷹の子どもがガラス窓にぶつかって失神したのをここに連れてきたことがあります。


いよいよ学内のメインストリートに入ります。が、おっと枝が落ちていました。結構危険ですね。

メインストリートを北から南へ

わたしは学校の北側に住んでいたので雪のない時期はここを通って学校に通っていました。この景色は今もあまり変わることがなく懐かしさを感じます。

旧教養部棟。かつて2年までは一般教養課程をここで過ごしていました。今は高等教育推進機構が利用しているそうです。

教養部生が利用していた北図書館。第2外国語でフランス語を取っていた私は、さらにフランス語をマスターしようと(なぜ?)フランス人の先生の講義をここで受けていました。が、講義の半分以上は休講。「今日も先生こないねー」といいながらここでだべってたのを思い出します。今思うと緩い時代でしたよね。

今では当たり前なんでしょうが、私が通学していたころはコンビニの黎明期。学内にコンビニなんてありえない時代でした。旧教養部近くにはセブンイレブン、

メインストリートのほぼ中間部には北海道の雄、セイコーマートが鎮座します。右手の学生(多分)は朝からかなーり酔っていました。

このセイコーマート、2階は広いイートインスペース。学生がここで勉強したり談笑したりして時間を過ごすことができます。

オープンスペースもあるんですよね。観光客にはありがたい施設です。なかなかこんなコンビニないですよね。

ちなみに、うちの息子はここを札幌滞在時の定宿にしているようです。

いや、定宿って…

秋は一面黄色に染まるイチョウ並木

セイコーマートから少し戻ったところにあるのがイチョウ並木。

医学部、薬学部、工学部には北13条門からこの並木を通っていくのが便利です。

10月になるとこれらのイチョウの木々は黄色く染まり、歩道も落ち葉で黄色の絨毯のようになります。11月に黄色の並木にうっすら積もる雪の白が混じるようになると、ああ、冬が来たんだなと感じます。

とっても幻想的な景色なんですが、銀杏のにおいが鼻を衝くので、わたしはあまりここを通りませんでした。近所の方がよく銀杏の実を拾っているのを目にします。

イチョウ並木から工学部方向を望む。

ここまでで半分ほど歩いていました。次回は南半分、観光スポットがより多くなるエリアをご紹介したいと思います。



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