悩ましい署名運動
「黒川弘務東京高検検事長の定年延長を認めた閣議決定を撤回し、黒川弘務検事長の即時辞職を求めます。」という署名運動を、あちこちで見かける。悩んでしまう。この定年延長が三権分立を揺るがす許しがたい事態だということはわかるけど、黒川さんが自分から定年延長を申し出たわけじゃないから。「続けてやってもらうよ」って誰かに言われた、あるいは、何処かに決められたんだよね。その「誰か」や「何処か」に物申すならそんなに悩まないんだけど。
この話を夫にしたら、「黒川さんが法曹の人だからこそ、自覚を求める必要があるんじゃない?」というようなことを言われた。確かにね。だけどやっぱり悩んじゃう。法曹の人だからこそ、自覚がないわけないと思うからさ、性善説に立てばだけどね。
黒川さんがこの空気を肌で感じられる人なら、今、結構しんどいと思うんだ。別に知り合いじゃないけど。意思決定しづらい状況にいるのかもしれないしね。もしそうなら、自己責任を問うのは酷じゃないかな、なんて思ったりしてね。
いや、待てよ。この署名運動をしている人たちは黒川さんを信じているから働きかけているのかもしれないな。一縷の望みなのかもしれないよ。ならば私も…、いいや、もう少し悩もう。100%納得する前にポチっと押したら、ベンツを見逃してヴィッツに切符きるお巡りさんみたいな気分になりそうだから。そんなお巡りさんが実在するかどうかはわからないけどね。
(メカジキのステーキ、レタスと玉ねぎのサラダ、蕪の味噌汁、卵焼き、ふりかけご飯)