『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』のファースト・インプレッション
仕事の合間を縫って『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』を観てきた。だめだ。免疫がないだけにヤラレタ。上映中は、ずうずうしくも当時の東大生になりきって身を乗り出し、帰宅するやいなやホワイトボードに備忘記録を書きなぐった。右も左もわからずに書いたので、どれくらい的得ているか、外しているかは不明。これからお酒をなめつつパンフで確認するところ。それでもわからなかったらまた足を運んでしまうかもしれないな。
誤解のないように書くと、別に彼の思想に共鳴したわけではない。けれども、これまではノーベル賞を取り損ねた人、生き急いだ人、右翼の人、というイメージしかなかったのが、このフィルムを見て、彼の中に敗戦の爪痕を見たような気がしたの。天才であるが故に時代に挟まれてしまった被害者だったのかも、なーんてね。
(三島ファンの方、不快に思われたらごめんなさい。「三島はそんな軟じゃない」とか反論があったら教えてくださいね。とにかくとっても興味が湧いているの。恋に近い感覚。)
少なくとも、しばらくは、カレーライスを作りながら「誰かがお腹を切っちゃったって。痛いだろうにね~♪」なんて歌わないな。
この映画、言葉に対して何某かの力を感じている人にはおすすめしたい。