もはや社会現象?「何者か」になりたい私たち
こんにちは、さやです。
日本ではゴールデンウイークの真っ最中。我が家では、夫の語学学校が終わり、本科コースが始まる前の中休み的な時間を過ごしています。
この時間を使って、自分のこれからとか、カナダ生活のことをちょっと見直そうと思っています。
みなさんは残りのゴールデンウイーク、どのようにすごされますか?
何者かになりたい若者たち
さて。今日ちょっと衝撃的な動画を見つけてしまいました。
タイトルは、「【何者かになりたい】若者なぜ人生に迷う?天職ってある?自分の才能って気付ける?ひろゆきと考える人生観|アベプラ」。
この動画に出演されている何者かになりたい「きおさん」。
…私か!と思うくらいに共感の嵐でした。
痛い…刺さる…!!
でも、「足りない」「違う」と思ってしまう。
そんな若者が増えているそうです。(私はもうアラフォーなので、だいぶこじらせてる部類ですな)
「何者かになりたい」と悩む若者たちについて書かれた書籍まであるそう。
「何者問題」、一種の社会現象っぽくなっているんですね。
何者かになりたいマガジンを書いている私としては、何とも言えない複雑な気分です。
何者にもなれないコンプレックス
これ、なんなんでしょうね。
1つのことを突き詰めて輝いている人がうらやましい、自分もそうなりたい、と思ってしまうのかもしれません。
「私だからこそできる唯一無二の天職があるに違いない!」と期待してしまっているのかも。
ぱっと見キャリアに一貫性のない私も、ずっとそんなふうに悩んでいました。
「私は○○です!」
とスパッと名乗れる何かがほしい。
でも最近は、そんな願望もだいぶなくなってたように感じます。
コンプレックスが減った理由
なぜ「何者にもなれていないコンプレックス」が減ってきたのか。
自分なりに考えると、3つくらい理由が思い浮かびました。
①「今」に集中できるようになってきた
1つは、変えられない過去や、予想もつかない未来に悩みすぎず、「今」に集中できるマインドや環境を得られたからだと思います。
「今」に集中していると、「過去のキャリアが迷走している」「将来ずっと働ける天職を見つけなきゃ」と考えることが減りました。
環境とマインドの変化が、「何者にもなれないコンプレックス」を軽減してくれたのかもしれません。
③できていることに集中する
ちょっと似ているのですが、「今自分ができていることに集中する」ことも、「何者にもなれないコンプレックス」軽減に一役買ってくれたように思います。
最初にご紹介した動画に登場されている「きおさん」もそうですが、すでに現時点で、ある程度ちゃんと成果を出せているんですよね。
でも、今やっていることもちゃんとできてる。
そう思って今の仕事に集中すると、ちょっとずつ、でも確実に「今の仕事が好きになる」感覚があります。
サイエンスライター鈴木祐さんの『科学的な適職』には、以下の通り書かれていました。
私は採用や人事にも、書く仕事にも一定のリソースを注いできました。
最初から好きだったかと言われるとわかりませんが、今は「好き」といえます。
そんな変化があったからこそ、「もっと違う何かが欲しい」と思わなくなったのかもしれません。
もちろん、もっといろんなことに挑戦したい気持ちはあります。
③マルチポテンシャライトという考え方に出会った
最後に、マルチポテンシャライトという考え方に出会えたことも、すごく大きなきっかけだったように思います。
マルチポテンシャライトとは、複数のことに関心を持ち、能力を発揮する人たちのこと。
みたいな人が世の中にはたくさんいます。
「たった一つの天職」を追い求めず、自分に素直に、かつ行動的に生きている人たち。
▲マルチポテンシャライトの提唱者エミリーさんのTED動画
スペシャリストもカッコいいけど、マルチポテンシャライトもすごくカッコいい。
本当に1つのことにだけ心血を注いでいる人なんて、実際にはかなり稀なんじゃないかと思います。
もちろん、彼らにはいわゆる「本業」がある。だけど、たった1つの「何者か」ではない。
マルチポテンシャライトのためのスクール「irodori」に参加し始めたことで、そんなマインドが以前より強くなったのかもしれません。
幻想よりも今を
そんなこんなで、「何者かになりたい」と思う気持ちと、「もうそんなこと考えなくてもいいんじゃない?」と思える気持ちと向き合ってみました。
今でも焦らないわけじゃないし、もっと形にしたいこともある気がする。
でも、「何者かになりたい!」「なれない!」と嘆くよりも、とにかく今あるもの、続けているもの、良さそうだと思えるものに打ち込んでみる。
そのうちに、コンプレックスも薄れていくのかな、と思ったりしています。
まだまだ、悩む日も多いけど。
でもそうやってあがいてみるのも、きっと悪いことじゃない。そんなふうにも思うこの頃です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?