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絵の出るレコードをバックアップ

21世紀のこの時代、電子映像=デジタルと言っても良いが、20世紀には必ずしもそうとは限らなかった。
1980年代に最先端技術だったLD(レーザーディスク)も、当時「絵の出るレコード」として謳われていたとおり、まさにアナログ映像であった(音声はデジタル記録されたソフトも存在したが)。

さて、最近アナログ映像をキャプチャしてmp4形式でSDカードやUSBメモリに記録できる装置、サンワサプライの「400-MEDI029」を導入した。

<サンワサプライのビデオキャプチャーボックス「400-MEDI029」>

これでVHSビデオのバックアップしていたのだが、その作業も終盤にさしかかったので、次は絵の出るレコードLDをバックアップしようと考えた。

問題は、LDを再生するプレーヤー。
ボクが所有しているプレーヤーはヤマハのLV-1000Dという機種で、もう40年近く前に買った機械。
当時、10万円を切ったとして話題になったような記憶がある。実際、かなり機能が削られており、リモコン操作が前提で、本体側で操作は一切できない。それなのに、リモコン紛失・・・。

<YAMAHA LD-1000D>

まあ、本体には唯一、ディスクのOPEN/CLOSEのボタンがあり、CLOSEさせれば自動再生機能でかろうじて観ることはできる。

というわけでスイッチを入れてみたのだが、案の定、動かない。ダメか。

まあ、ボクが所有しているLDソフトは20枚程度で、そのうち半分は映画なのでDVDやブルーレイでも観られるし、場合によってはネットでも視聴可能。
ただ、残りは今では他の媒体では観られないミュージックビデオだったりするので、観られないのは惜しい。
かと言ってLD10枚程度のためにネットオークションで動作品のLDプレーヤーをわざわざ買うのもためらわれる。

あらためて、動かないプレーヤーをチェックしてみると、正常動作しないものの、モーターが唸る音はする。完全に死んでいるわけではないようだ。恐らくプーリーにかかったゴムベルトが経年劣化して切れているのだろう。

そこで天板を外してみたところ、確かに2カ所のゴムベルトが劣化して切れていた。・・・いや、切れていたというレベルではなく、完全に風化していた。化石になる一歩手前の段階という感じ。

取り急ぎ、輪ゴムを代用してプーリーにかけてみた。ちょっと弱そうなゴムだが、数日もてば良い。

<輪ゴムを使ってプーリーにかけた>

ゴムベルトが切れた1カ所はトレイの出し入れのためのものだったが、もう1カ所はレーザーの読み取り部のもので、しかもラックギア(直線ギア)の樹脂が所々折れている。

<レーザーピックアップ部>

これで動くか心配だったが、この程度の処置で普通に動いて映像が映ったのだから驚く。
良かった、良かった。


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