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遅発性筋痛(筋肉痛)に対するサウナの効果

おはようございます!
サウナ系理学療法士のmasaです🙋

本日のテーマ

さて、本日のテーマは
「筋肉痛に対するサウナの効果について」です!

アスリートやトレーニーにとって筋肉痛と競技パフォーマンスは密接な関係にあり、可能な限り早く筋肉痛の状態からは脱出したいものですよね。

私自身、高校野球をしていた当時を振り返ると毎週火曜日はフィジカルトレーニング日に設定されており、その日に始まった筋肉痛が週末の練習試合の時まで残り
ネガティブな気持ちで挑んでいたという経験があります。

どうすれば早く筋肉痛を取れるのかと考え、
サプリメントや軽い筋トレ、湯船の入浴、温冷交代浴、ストレッチ  etc,,,
色々試してみましたがなかなかこれといったものは見つけられなかった印象です。

本日の記事は当時の私と同じような状況のアスリートやそのアスリートに関わる指導者の方々は知っておいて損のない内容となっております!

参考文献

本記事は、文献を元に作成しております。
今回の参考文献

「乾式遠赤外線低温サウナ浴が、長距離選手の大会後における筋肉痛回復に及ぼす影響」宮崎ら

研究の対象と方法

対象
某大学陸上競技部所属の長距離選手
当日のハーフマラソン大会 完走者4名

方法
大会後、1週間サウナ浴をする群とシャワー浴のみの群の2群に分ける。
サウナ浴群は期間中毎日、60°のサウナ室に20分間入浴。
シャワー浴群はシャワーのみ許可。湯船やサウナを禁止した。

両群とも実験期間中に6回、採血や膝伸展筋力、主観的な疼痛及び疲労感の評価測定を実施した。
採血では、筋の損傷や炎症を評価する項目を抜粋。
(ミオグロビン、クレアチンキナーゼ、CRP、アルドラーゼ)
筋肉痛の評価はVAS(図1)を使用。
主観的疲労感はPOMS(65項目)を使用。

上記の方法で筋肉痛に対するサウナの効果について検討した研究です!
結果はかなり興味深いものとなっています!


図1 VAS(疼痛評価)

結果

膝伸展筋力、VASによる疼痛評価、主観的疲労感に群間差は認められなかった。
しかし、
採血による血液データで群間差が見られた。
筋損傷の程度を示すミオグロビンやクレアチンキナーゼは両群において、
48時間後、72時間後までにそれぞれ改善が見られた。
炎症を示すCRPはサウナ浴群において増加の幅が少なく、
筋細胞の壊死と代謝障害を示すアルドラーぜも同様にサウナ浴群で低値を示した。
つまり、大会後にサウナ浴を継続することで筋の炎症や損傷の改善が促され、
筋肉痛の早期治癒に関与している可能性が示唆されています!

この研究は更に興味深い点が1点あります!
それは、研究期間(1週間)の対象者のスケジュールです。
対象者はハーフマラソン完走後の研究期間も通常通りの活動を行っているのです。
また、72時間後には30kmのハードな練習を実施しています。

そんな環境下で上記の結果になったことは私自身かなり興味深いと感じます。
なぜなら、実際のスポーツ現場と近い状況での研究と言えるからです。

高校野球の現場に例えると、
週末の練習試合・大会後は次の試合などに向け翌日あるいは翌々日には通常通りの練習スケジュールがスタートするチームがほとんどです。そんな中で選手達はボディコンディショニングをしなければなりません。当然、サウナ以外の方法もたくさんあります。それは冒頭でも記載した通り、サプリメントやストレッチなどです。それぞれ、あなた自身に合った方法を模索することが大切であり、その選択肢の一つとして「サウナ」が有効であることが示された文献であると考えます。

まとめ

いかがだったでしょうか。
難しい内容の研究論文を要約し、皆さんがわかりやすい、理解しやすい記事として投稿していきたいと思います。
スポーツだけでなく、一般の方にも有益な情報をアップしていきますので、興味があれば覗いてみてください🙋

それでは、今日も人生楽しんで行きましょう🔥

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