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「春休み突入記念 高野山参詣登山」下見レポート(北岡英二)

 令和5年3月18日(土)、紀州かつらぎ熱中小学校では「春休み突入記念 高野山参詣登山」を開催する予定となっています。それに先駆けて2月11日(土)、アウトドア部有志5名(大家部長、前田、中谷、溝口、北岡)で高野山町石道を歩き、下見を行いました。(全行程約25㎞)  
 今回、3月に参加される方々の参考になればと思い、また「町石道ってどんなところなんだろう?」という方へも向けて、レポートさせていただきます。(今回、町石道の歴史は省略します)

 出発地点の九度山町・慈尊院から高野山根本大塔までは、一町(約109m)ごとに合計180基の町石ちょういしがあります。慈尊院の出発地点に180町石があり、次が179町石、その次が178町石とカウントダウンをしていき、根本大塔の手前に1町石が立っています。
 町石道を上って行くにつれ町石の数字が減っていくのを励みに、楽しく、時には黙々と歩く参詣登山となります。かつらぎ熱中小学校のある天野の里を見下ろせる二ツ鳥居(120町石)で全行程の三分の一、昼食場所に予定している矢立茶屋(60町石)で全行程の三分の二というのが大まかな目安です。
 標高約900mの山上までは上り坂ばかりではなく、上ったり下ったりを繰り返します。なかでも、慈尊院を過ぎてしばらくしてからの柿畑を通る坂道、矢立茶屋で休憩を取った後の坂道、そして大門の手前の坂道、この三つの坂道がきつく感じられるのではないでしょうか。

町石道を歩いたメンバー


 前置きが長くなってしまいましたが、この日は、当日と同じ午前7時に集合場所の「道の駅 柿の郷くどやま」を出発しました。一つ目の急な坂を乗り越え、165町石近くにある展望台で休憩しました。(到着時間 午前7時40分)
晴れていたので、きれいに紀の川を見下ろすことができました。


展望台から紀の川を望む

 次の休憩ポイントは148町石を過ぎた所にある接待場(到着時間 午前8時30分)
江戸時代に建てられた弘法大師様の石像に、これから先の道中の安全を祈願しました。


接待場 弘法大師像

 接待場からしばらくの間は、平坦な道が続きます。 
136町石の六本杉地点が町石道と天野方面との分岐点になるため、今回の参詣登山では一つ目のリタイヤ救済の収容ポイントにしています。当日、ここでリタイヤする方は、大家部長が予め車を停めておく丹生都比売神社まで約1.3㎞歩いていただきます。その後、車か電車で大門までの移動となります。 

平坦な町石道を行く

 120町石二ツ鳥居のところには展望台もありますが、少し先の112町石を過ぎたところにある神田(こうだ)地蔵堂(近くに水洗トイレ有り)で休憩を取ります。(到着時間午前10時10分)
 今回の下見では、ここから60町石の矢立茶屋までほぼ通しで歩きましたが、当日は適当に休憩を入れながら矢立茶屋を目指します。 
 矢立茶屋(水洗トイレ、自動販売機も有り)で昼食。(到着時間 午前11時50分)
持参のおにぎりも美味しかったですが、名物の焼き餅もまた格別です。


名物 やきもち


 矢立茶屋は二つ目の救済ポイントでもあります。リタイアする方はここから車で大門へと向かいます。
 当日はゴールの根本大塔への到着時間を考慮し、遅くとも午後1時30分にはここを出発の予定です。
 矢立茶屋を出発してすぐに二つ目の急な坂道を上ります。今回は、私の年の半分の大家部長と現役のフルマラソンランナーの前田さんに引っ張られて、逆に一段ペースを上げて上ることができました。
 40町石付近で国道を横断するところがあります。その少し先の展望台からは、遙か遠くに大阪湾を見ることができます。
 小さな上り下りを繰り返しながら、いよいよ12町石。最大の難所である大門手前の急な坂道に入る前の休憩ポイントです。

12町石

 ここから、大門手前の8町石までマイペースで進んでください。その先にある大門を想像しながら一歩ずつ、一歩ずつ。(大門到着時間 午後2時20分)
 大門からゴールの根本大塔までは、高野山の市街地を歩きます。最後の1町石を過ぎ、中門を超えると朱色の根本大塔が私たちを迎えてくれました。(到着時間 午後2時40分) 

根本大塔

 今回は時間があったので奥の院まで足を伸ばし参拝した後、帰りは中の橋駐車場からバスで高野山駅へ行き、ケーブルカーで極楽橋駅へ向かいました。電車は、極楽橋駅17時24分発に乗り、九度山駅17時51分に到着。出発地点の道の駅に戻ってきたのが18時10分頃でした。

 実際の下見登山のレポートと行程案内が入り交じった文章になってしまいましたが、今回初めて町石道を歩かれる方の参考になれば幸いです。
 かつらぎ熱中小学校第2期でも高野山参詣登山の企画を考えていますので、くれぐれも無理をすることなく、楽しくご参加ください。

(ライター部・アウトドア部:北岡英二ひでつぐ


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