ライフステージに合わせたキャリア選択ができるといいな
キャリアの選択は個人の自由。
今、子どもを持って思うのは、家族にかける時間を大事にしたいということ。もちろん仕事も一所懸命にやる所存だが、家庭か仕事かを選べと言われたら家庭を選びたい。
社会人になりたてから結婚する前後にかけては、遅い時間まで働くことに抵抗はなかったし、一刻も早く責任ある立場に就きたいと考えていた。
幸か不幸か現実は、大した役職を持つこともなく、現場のリーダークラスといったところだろうか(苦笑)。
結果論であり負け惜しみかもしれないが、これでよかったのではないかとも思う。
若くして役職者になること
自分の観測範囲に過ぎないが、それなりの立場にある人は、週の半分以上が出張で家に帰れなかったり、会食続きで帰宅が遅くなったりしている。
望んで仕事優先にしたい人は、家庭内での合意を取って成立させればいい。
家庭にも重きを置きたい人は、職場と折り合いをつけてそれを実現すればいい。
ただ最近気になったのは、「本当は家庭にも時間を割きたいのに、一度役割を持ったがために仕事優先にせざるを得ない」とか、「本当は家庭にも時間を割きたいのに、一度得た役割を降りられない」といった雰囲気もあること。
出世をひたすらに追った人が、いざ家庭を持ったとき。もう戻れないところまで会社に浸かってしまっているのをみると、選択肢が狭まっているようで悲しさを覚えるのだ。
本人次第でどうにでもなるといえばそうなのだが、その裏側には自己成長や出世こそが正義だと刷り込まれたハードワーク信仰があるのではと感じてしまう。
起業家ならともかく、30歳前後のいちメンバーがそんな役割に縛られてしまうのは、本当にそれを望んでいるのか疑問だ。
家族との時間を犠牲にして得る報酬や自己成長は、それほどにまで尊いものなのだろうか。
近視眼的なポジショントークに踊らされずに、先を見据えたキャリア設計ができるといいなと思う。
でもこれは理想論。とても難しいこともわかる。
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