学校の勉強は多い?少ない?【うまらぬ認識の溝】
「学校生活」を詳しく知る機会は仲々ない。
「学校学習」を詳しく知る機会も仲々ない。
学校は閉鎖的な空間である。
近年教員の働き方改革が叫ばれている。
今までは当たり前のように時間外労働を強いられていた。
それが問題視され、明るみになることは学校社会が世間に浸透されてきたことの証明だろう。
しかし、まだまだ学校の実情は世間とのギャップが存在する。
学校と社会とで「学習に関しての認識の違い」がそのギャップを声高に主張している。
教員と国民の認識の差
学校での学習についてのアンケートが行われた。
内容は、「義務教育に期待する役割や学習に対する認識」。
学校での子どもたちの学習量について
A「多すぎる」「やや多い」
B「ちょうどよい」
C「やや少ない」「少なすぎる」
教員の半数が多すぎると感じている一方、
国民は学習量が「多すぎる」と答えたのは3.8%にとどまり、「やや多い」の17.7%を合わせても約2割という結果。
引用元:文科省 義務教育に関する意識に係る調査
溝をつくるもの
この認識のギャップはなぜ生まれるのか。
一つは冒頭で述べた通り学校が閉鎖的な空間だからだ。
学校での生活は仲々社会で明るみにでない。
学校での生活を子どもに聞いても細かな情報までは聞き取れない。
結果、「勉強させたがる国民」と「勉強させすぎたくない教員」の溝が広まる。
もう一つは教員の働き方に関する認識。
学力重視、外国語や情報含めて勉強内容の増加、生活指導等。
行うことの種類が増え負担を感じている。
それに対して国民は学習内容の負担を感じていない。
どちらの認識が正しいかではない。
教員と国民とで教育に対してのギャップがあること自体が問題なのだ。
教育は学校・家庭・地域で行うものだから。
まだまだ認識のギャップがある以上
☑︎学校:教育に対して情報をオープンにする
☑︎家庭:学校教育に対して理解を示す
☑︎地域:学校・家庭と連携する
ことが必要である。
今後の教育政策や実践において、学校・家庭・地域の視点を考慮しなければならない。
参考:文科省 義務教育に関する意識に係る調査
教育新聞 2024-01-09
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?