1日5分→年5000時間の余裕【40分授業の学校改革】
下校指導がやっと終わった。
と、同時になる放送。
「4時より職員会議です。職員室にお集まりください。」
休む時間がない。。。
先生方の悩みの一つです。
そんな中、東京都目黒区では「40分授業午前5時間制」を導入しています。
授業時間短縮で教員の放課後時間にゆとりが生まれます。
たった5分で教員の働き方が変わる。
今日は放課後の余裕を生み出す救世主「40分授業」について紹介します。
中野区 40分授業午前5時間制
目黒区は文部科学省「研究開発学校制度」の指定を受けました。
区立小学校の17校が「40分授業午前5時間制」を生かした学校経営に取り組んでいます。
他にも
4月は全学年午前授業で年度初業務に余裕を生み出しています。
年2回の成績処理週間も、全学年が午前授業です。
多忙時期に放課後の時間が空いているというのは本当にありがたい!
こうした働き方改革で平均残業時間も減少しています。
「授業研究や校務に関する時間的余裕があるからこそ、教員の心の余裕ができ、教員のウェルビーイングにつながっている」
_中根小学校 日下校長はこう宣言します。
拡大する学校の裁量権
40分授業は子どもたちにもプラスの効果をもたらします。
授業時間の短縮により生み出される時間
この時間は標準授業時数にプラスすることなく各校で活用できます。
目黒区教育指導課にその活用例が示されています。
他にもメリットはあります。
・子どもたちの放課後の自由時間が増加
・生み出した時間での探究活動への取り組み
・ドリルなど補充的な個別学習への取り組み
等、様々な活動を行えます。
このように、学校ごとに裁量権が広まっています。
学校ごとに学びが選べる
↓
地域児童に適した学び環境の構築
ができます。
学校の裁量権が増えるというのはとてもメリットあることです。
そもそも学校ごとに児童の課題、保護者の雰囲気が変わります。
そんな中、一つのシステムに固執することで教員は余裕のない状態に陥る。
余裕のなさが学級経営にも影響し課題が大きくなる負の連鎖。
その結果がいまの教員の人気低迷につながっているのかもしれません。
余裕から生まれる質向上
「『教員の働き方改革=手を抜いている』と保護者に思われたら、私たちの働き方改革はアウトだ」
_中根小学校 桑田主幹教諭はこう言います。
教員に余裕があるからこそ子供に向き合う質も高めなければいけません。
その質を高める研修も40分授業により生まれた放課後時間で実施可能です。
目黒区は都内で研究発表会を開いています。
「次期学習指導要領の検討に際して、良き材料となるよう大きな期待をしている」と述べる教育長。
ぜひ、子どもと教員のためにも現場目線のシステムを整えてほしいと願っています。
今日は教員と児童に正の余裕を生む40分授業を紹介しました。
革新的な取り組みが全国に普及することを願っています。
最後までご覧くださりありがとうございました。
【参考】
・教育新聞【40分授業午前5時間制①】 働き方改革が進む東京都目黒区中根小
・目黒区「40分授業午前5時間制」の推進
https://www.city.meguro.tokyo.jp/documents/5461/04_40min_am5h.pdf
・目黒区立中根小学校ホームページ
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