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命を聞く教師の余裕

昨年、児童の自殺者数は514人に上りました。
これは調査を始めて以降、最高数です。
科学の進歩が著しい現代。なぜ児童の自殺者数が増加しているのか?
科学の進歩と幸福は直結しない。
むしろ便利になればなるほど、何かが欠けていっている気もします。

アンケート調査によれば、子供のために大人ができることで最も多かった回答は「子供の話を聞く」というものでした。

「子供の話を聞く」…

とてもシンプルで誰でもできる方法です。
この簡単なことができていないから自殺者が増えているのかもしれません。

問題なのは「一番簡単なことが一番難しくなっている」という今の教育状態です。

では、なぜ大人たちは子供の話を聞かないのか。
いや、聞けないのか?

狭まる余裕

学校では、教師たちが児童の話を聞く余裕がない状況が広まっています。
学習指導要領、全体行事、生活指導、新たな学習内容の増加など、日々の業務が山積みで、児童の話を聞く時間を確保する余裕が減少しています。
子供の話を聞く時間すらない、先生の余裕不足が深刻な問題です。

本来、教師として教育界に入る人々は、子供たちの幸福を願って道を選んだはずです。

教員の人気が低迷する中、教師を続ける人は強い志を持っています。

しかし、日々の制約と余裕の不足により、本来の目的が曇り、教師たちはその目的から遠ざかることがあります。

この余裕のないシステムに疑問を投げかけ、自らの環境を変える必要性が高まっています。
犠牲者を増やす前に、先生は本来の目的を思い出し、教育システムを変えていくべきだと思います。

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