いじめ=大学不合格!?韓国のいじめ対策
韓国政府は過去にいじめなど校内暴力を行なった生徒の記録を大学入試の結果に反映させることを発表しました。
(…すごいですね。日本とは全然違うアプローチです。)
韓国はいじめ対応に教師だけではなく、警察などが積極的に学校をサポートする体制に変化しています。
(これまた日本とは違う!?)
たぶん日本人の多くは韓国の社会的罰を聞いてこう思うでしょう。
『それって問題の根本的解決にはなっていないんじゃ…』
そして根本的解決には道徳心を育むことを述べるのだと思います。
韓国のいじめ対策について賛否両論あると思いますが、様々な視点から考察してみたいと思います。
【被害者の視点から】
罰を与えていじめを起こさないようにする抑止力は、道徳心を根本的に育てていることにはなりません。
しかし、被害者の視点からするとどうでしょうか。
根本的だろうがどうだろうが、被害者からすれば暴力は起きてほしくない。
よって、結果的にいじめが減るのだったら、被害者の立場からすれば、安心感や正義感は大きなものとなるでしょう。
被害者の立場としては、この対策は有効なのかもしれません。
【国の社会背景から】
韓国は受験競争が激しい社会であり、競争意識の高さと上下関係の強さがいじめの発生を促進しています。
競争社会のプレッシャーが生徒たちを追い詰め、そのストレスがいじめに繋がることが考えられます。
このような社会では、日本以上に学力と道徳心がぶつかり合っているのかもしれません。
そのため、警察や外部機関、司法の力を活用していじめを阻止するのは、効果的な手段といえるでしょう。
【犯罪視点から】
いじめは子供世界だけではなく、大人の世界でも存在します。
近年それはハラスメントとして社会でも処分が下されています。
いじめを犯罪と捉えれば、犯罪は記録に残るのが普通であり、社会的制裁が不可避です。
大人でも子供でも犯罪は犯罪。
そのような線引きをするのなら社会的な制裁は妥当と言えるでしょう。
【結論 私の感想】
と、 最初は韓国のいじめ対策について違和感を抱いていた私も
なんだか考えれば考えるほど、効果的なんじゃないかと思うようになってしまいました。
けれど韓国では、芸能人やスポーツ選手が過去の暴力行為によって活動停止と言う処分が下されることもあります。
(日本も芸能人などの過去の行為がSNSで炎上されることありますよね。)
「いじめによって罰が下されること」と
「過去の罰が現在の活動に影響を及ぼすこと」はまた別の問題です。
1度の失敗で、人生全てが台無しになる閉鎖的な世界。
一度罪を犯した人間は、むしろ開き直って犯罪や暴力行為に逃げ込む人間が増えるのではないでしょうか。
いじめが犯罪となっても、犯罪から立ち直りやり直しができる世界であってほしい。
人間、誰しも失敗はする事はあると言う前提で、決められた処分を決められた期間償うことで更生の道を歩んでほしいと思います。
(被害者だったらこんなこと言えないかもしれないけど、今の私はそう思います。)
道徳心と社会的制裁はどっちが先かと言う鶏と卵の関係かもしれません。
もちろん両方効果的に活用することが大事です。
今後韓国がどのような教育システムを取り入れどのような国になっていくのか、日本も参考にできる事はあると思います。
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