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“Question 67 and 68 / Chicago”

[RADIO DAYZ] 1971 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。

シカゴ(Chicago)はUSのブラス・ロックバンドで、ブラス・セクションがメンバーにいるのが特徴です。1967年に「ビッグ・シング」というバンド名で結成され、メンバーはウォルター・パラゼイダー (Woodwinds)、ロバート・ラム (Vo,Key)、テリー・キャス (Vo,G)、ジェイムズ・パンコウ (Tb)、リー・ロックネイン (Tp)、ダニー・セラフィン (Dr)。

1969年にさらにバンド名を改め「シカゴ・トランジット・オーソリティ」としてコロムビア・レコードからデビュー。アルバム『Chicago I (シカゴの軌跡)』をリリース。ビルボードチャートで最高位17位を獲得するヒットとなりました。このアルバムに収録されていたのがこの「Question 67 and 68」です。

1970年セカンドアルバムのリリースに合わせてバンド名を「シカゴ」として活動することとなります。この『Chicago II (シカゴと23の誓い)』には人気曲「25 or 6 to 4 (長い夜)」や「Make Me Smile」などが収められています。

「Question…」はリリース当初はビルボード・ポップシングルでは71位に終わりますが、バンドの知名度が上がるにつれ1971年には24位に、キャッシュボックスのチャートでは13位にランクインしています。

当時のラジオでは、この「Question…」と「25 or …」、「Make Me…」の3曲が交互にオンエアされていましたね。私が彼らを知ったのもこの頃ということで、1971年として記事にしています。

ちなみにタイトルの67とか68の意味ですが、のちに作者のラムが語るところによると、1967年から68年(ラムが23・24歳の頃)にかけて付き合っていた彼女との恋愛の悩みについて歌った曲だそうです。仰々しいイントロの割には、切ない思いを歌っているのですね。

そしてこの曲には何と本人による日本語バージョンがあります。片桐和子さんの訳詩でラムが歌う…正直微妙な感じですが、これは日本のレコード会社の企画ではなく、バンドからのオファーだったといいます。日本の洋楽市場を意識した戦略だったのでしょうか。まだ日本の市場ってそれほど大きくなかったのではないかと思いますけど。ま、それでも日本のことを好きでいてくれるミュージシャがいることは大歓迎ですけれどね。


バンドはその後も幾多のメンバーチェンジを経て現在に至るまで活動しています。16枚目(1982年リリース)のアルバムで大きく方向転換して、新生シカゴとして何度目かのブレイクを果たします。単なるレジェンドバンドではなく、現役感満載で活躍しているのが素晴らしいです。


ラジオに夢中になっていた頃の思い出をこちらで語っています。

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