見出し画像

“Your Song / Elton John”

[RADIO DAYZ] 1970 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。

やはりこの曲は外せませんね。

エルトン・ジョンはSirの称号を持つUKのレジェンド、シンガー・ソングライター&元祖ピアノマンです。エルトンのデビューアルバムは『Empty Sky (エルトン・ジョンの肖像)』(1969)。当初UK国内のみの発売で、かなり実験的な内容だったとのことで、セールスも芳しくありませんでした。実は私も未聴です。

しかし収録曲の「レディ・サマンサ」を、当時注目を集め出したスリー・ドッグ・ナイト(3DN)が3rdアルバム『Suitable for Framing』(1969)でカバーして話題になりました。3DNはオリジナルに拘らず、無名だろうが若手だろうが、良い楽曲なら採用するという方針のバンド。しかもかなりの目利き(耳利きw)で、彼らに採用された多くのコンポーザーは後に大成しています。そんな中にエルトンもいたのでした。

そしてエルトンは2ndアルバム『Elton John (僕の歌は君の歌)』のタイトル曲として「ユア・ソング」をA1に収録して1970年4月にリリースします。当時の曲作りの相方のバーニー・トーピンが作詞。この二人は後にゴールデン・コンビとして数々の名曲を世に送り出していくことになります。

この曲はアルバムリリース前に先行シングルとしてリリースされ、全米でヒットしたエルトンの出世作になります。

ところが実はアメリカでは、当初シングルのB面扱いだったそうです。放送用EPを手にしたDJの多くが、A面の「Take Me to The Pilot」(ゴスペル風のソウルフルなナンバー)よりも、B面を好んでプレイしたことがヒットに結びついたということ。日本盤のリリースは翌年の71年。しれっとAB面差し替えてます。

この曲の詳しい解説がこちらのサイトにありますのでご覧ください。
https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/yogaku85

そして実は3DNの5thアルバム『It Ain’t Easy』(1970/10)でも、この「ユア・ソング」を取り上げていました。エルトンのリリースよりも先に発表されているとの記事がありましたが、確認は取れませんでした。

このバージョン、しゃがれボイスが哀愁を漂わせ、楽曲の良さも手伝って中々聞き応えのある出来になっています。が、このことは、この記事を書くのに下調べをするまで私も知りませんでした(汗)。note って色々なことに気付かせてくれますね。

その後のエルトンは立て続けにヒット曲を飛ばします。あの頃のラジオでも新曲が次々とオンエアされていきます。そして彼は70年代前半のヒットメイカーとして、伝説のスーパースターへの道を登り詰めていくのでした。そんな名曲の数々は、また別の記事でも紹介したいと思います。


夢中になってラジオを聞いていた頃の思い出をこちらでも語っています。

この記事を読んでくださった方の思い出などもコメントして頂けたら嬉しいです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?