見出し画像

角松敏生 “MAGIC HOUR -Lovers at Dusk-“

角松敏生の2024年新譜『MAGIC HOUR~Lovers at Dusk~』届きました。そして早速聴きました。先にティーザー動画が公開されていたので、大体の方向性は予習していましたが、曲を通して聴くのはもちろん初めてでした。

イメージ映像付きwティーザー動画はこちら。彼がアルバムで表現したかった世界観が伝わります。

『MAGIC HOUR~Lovers at Dusk~』
 
01. Lovers at Dusk
 02. Magic Hour
 03. Power of Nightfall
 04. Turn on your lights ~May your dreams come true~
 05. Crows
 06. Wake up to the love
 07. Paradise in your eyes
 08. 君にあげる

彼のオフィシャル・サイトにあるPRコメント。多分これは本人のメッセージをもとに書いているなと推測します。

キャリア43年にして休むことなく最新作を創作し続ける角松敏生。
その彼が自ら最後のリスタートと位置付けるシリーズ第1作目が完成した。
Contemporary Urban Music Vol 1 『MAGIC HOUR ~Lovers at Dusk~』
彼が提唱するContemporary Urban Musicとは如何なるものか、
それは聴く人々の想像力に委ねられているであろう。

70年代、80年代のフレーバーを纏った曲たちを彼の指揮の元、
彼と同じ年代を生きてきた宮大工のような職人ミュージシャンたちが綿密に構築する。
その技法はその時代の記憶を持った者でしか再現できない。

さらに新たな才能を持った素晴らしい若手ミュージシャンたちが参加することによって生まれる化学変化は
まさにスタジオ作品ならではの醍醐味であり価値である。
それらを最新の技術と手法によって練り上げた本作。

ライヴ至上主義の現代の音楽エンターテインメントにおいて
時代とともに無価値化してゆくスタジオ作品に最後まで拘り続けたい、
そんな彼なりの想いが込められたプロジェクト、
Contemporary Urban Music C.U.Mシリーズが幕を開けた。
~どんなに時が流れてもMagic Hourを彩る恋人たちの想いは変わらない~

https://www.toshiki-kadomatsu.jp/information/detail.php?id=832

角松が自分の音楽を「シティポップ」と呼ばれたくないという思いで、敢えて「C.U.M.」という言葉を編み出したところに、彼なりの拘りがあるのは理解できます。そして、その結果生み出されたのがこの曲なのですね・・・

ふむ、ふむふむ、ふむふむふむふむ・・・・。

ちなみに、ここでいう若いチカラ、特にドラムの伊吹くん。あいみょんのツアーメンバーとしても活躍されていますが、個人的にはとあるシンガーさんのバックで叩いているのを何度か観ていたので、割と馴染みがありました。

伊吹くん、頑張れ

彼はAORの大ファンで、特にリズムにこだわりの強い角松師匠のお眼鏡にかなった背景には、こうした趣味もあったのかもしれませんね。ま、レギュラーの真央樹くんが多忙で誰か探さなければならなかったという事情もあるでしょうが・・・。

個人的に解凍後の角松サウンドの盛り上がりは、2006年『Prayer』が絶頂期かなと感じています。趣向について多少の変化はあるものの、2009年『NO TURNS』や2010年『Citylights Dandy』も決して悪くないと思います。

そんな私の趣味から、この新作のサウンドはともかくも、楽曲の出来について判断するのに逡巡してしまいます。

何が気になるかと言えば、上記の作品以降、一連の振り返り企画が落ち着いた2019年頃からのメロディに頻出する、いわゆる角松節をこのアルバムでも引きずっているところ。具体的に書かないと、何のことか分かりませんよね(汗)。妙に引っかかる節まわしがあるんですよ。あとはコーラスアレンジにも好みと距離感を感じる部分もありまして・・・。

彼の言うところの「C.U.M.」の考え方には共感する部分も多いので、もう少し聞き込んで、さらにはステージも観てから評価することにします。


角松の記事をまとめたマガジンを公開していますので、よろしければどうぞご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?