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頭では先回りして、行動は「ほんのちょっと後手」という支援方法

これは生活介護事業所に限ったことではないですが、ご利用者さんの数だけ支援方法があります😊

大まかな方向性としての答えはありますが、この障害特性にはこの支援方法が絶対正解、ということはありません

ですので、こういう場合もある、と思って読んでもらえたら嬉しいです。


ここが難しい

15年近く勤めていても、未だに難しいなと感じるのが、「支援に入るタイミング」です

特に、ご利用者さんが「基本的には自分でできるけれど、場合によっては手助けが必要になる」というケースが難しいです。

自分で食べる事ができるけれど、疲れると手が止まってしまうご利用者さんの場合、どのタイミングで食事介助に移行するか判断が難しい、みたいな感じです

頭では常に「先回り」

上のケースの場合、自分で食べることができる状況が整っているという前提で、できるだけご利用者さん自身で食べてもらいます

そもそも、疲れて手が止まってしまうのは悪いことではないですし、見方を変えれば『疲れるまでは自分で食べることができる』わけです😊

ご利用者さんには自分で食べてもらいながら、頭では

・食べ始めの時間
・食事のメニュー
・ご利用者さんの直前の行動

などから、「そろそろ介助が必要かもしれないな」というタイミングを見つけ、さり気なく近くにいるようにします

あくまでもさり気なくがポイントです

あえて「ワンテンポずらす」

仮にそのご利用者さんの手が止まってしまったとします。この時に、すかさず食事介助に切り替える…だけが正解ではない場合もあります
(ここは本当にケースバイケースです)

支援者が「手が止まる=疲れた=食事介助」と思い込んでしまうと、ご利用者さんの要望と違う行動を取ってしまうかもしれません

・お腹が一杯で、「ごちそうさま」の意味で手を止めた
・手伝ってほしいけれど、伝え方がわからない
・自分で食べるために休んでいる

あえてワンテンポずらし、「お手伝いしましょうか?」と声をかける方法をとることもあります

その先の支援

そこから先、さらに「ご利用者さんとどう意思疎通をはかるか」という方法まで支援が発展していく場合もあります

頭では常に先の状況を考え、その時その時の最適解が見つけられるように…したいんですが…現実は結構シビアです

うまく行かないことのほうが多いかもしれませんが、生活介護事業所の生活支援員、思ったよりも頭を使っています🧠


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