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子どもの成長記録。息子に夫婦喧嘩のアドバイスを賜る。欲しがり屋さんとすごい営業マンについて。

連休が終わりまた毎日が始まる。
今日は思ったことをつらつらと。

昨日は連休最終日だと言うのに、夫の怒りを買って家庭内の雰囲気は最悪。

そんな時、7歳息子が口を開いた。
「ママのこときらいなひと〜」
夫が乗る。「はーい!」
イラッ、とする私。

「ママのことすきなひと〜 はーい」
息子の小さいながらに心強い声が聞こえてきた。

はぁ、もう7歳なのにまだまだ息子が可愛くてそんな自分が情けなくて泣けてしまう。

この息子、ASD味がある。ASDと言えば場違いな発言をしてしまうとかコミュニケーションに難があって友達ができないとか一般的には言われている。

しかし、こうして親の会話を聞き巧みに発言する様は毎度こちらが面食らうほどである。

お友達のお宅と遊ぶときも、よくよく相手やその兄弟の様子を見ていて邪魔をするでもなく、参加しないでもなく、場の空気に馴染んでいる。大人数のときは、会話のテンポがゆっくりだからおとなしめなのは毎度のことだけど、するりとそこに存在して場を壊すような言動はしない。(私の見た限り)

そんなとき発達障害とはなんだろう、と思わされる。

「そうだね、こりゃ、発達障害なんだろうね〜」と配慮ある対応をするときがあれば、全然そんなふうじゃないときが1日の中にぐるんくるんと出入りする。発達障害の子、ではあるんだろうけど、その特徴が当てはまらないシーンもある。別にどちらも息子なのである。

その日の夜、息子は私とお風呂に入りたがった。そして、私にとある進言をしたのである。

「ママ、パパにももっといろいろさせたほうがいいよ。かわりにママはもっとパパのこときいたほうがいいよ」

これには私も舌を巻いた。夫に伝えたら夫も舌を巻いた。

私たちの夫婦喧嘩は大抵、夫が私に「理解力がない」と言い、私が夫に「家事育児仕事で考えることがありすぎて、あなたの話を理解する脳のキャパがない」という構造に集約されるからだ。つまり、息子のアドバイスは、核心も核心、ど真ん中を突いているのである。

この息子の話を聞き、意見をまとめる力を私は信用している。

国語の点数に反映されてもされなくても、いつか誰かの役に立つようにと密かに思う。

さて基本的にうちでは夫が「欲しがり屋さん」つまり欲しいものや叶えたいことがある側の人で、私がそうした人に「いいよ」と言ってあげたい「与えたがり屋さん」である(NOなときもあり、夫婦喧嘩は絶えない)。

息子はどちらになるのだろうか。
一歩引いて奥ゆかしいところがあるから与えたがりかもしれないけど、結構他人にはエスっ気もあるし、美味しいものは一番大きいところを真っ先に取るから欲しがり屋さんの素質もある。

これもまた、コレと、ひとつだけに決めつけられないところがあるのだろう。

かつて私の会った人の中で欲しがり屋さんナンバーワンは、某高級車の営業マンである。某大手企業のインターンシップで同期だった彼は、都内に生まれ育ったおぼっちゃまで、育ちが良かった。

就職して間もなくの頃、一緒に食事をした時に聞いた言葉が忘れられない。

「営業って、どうやってするの?」と聞いたらこう答えたのだ。

「ぜひ、僕から買ってください」って言うんだよ。

その時、まるで大当たりのパチンコのような勢いで目から鱗が落ちた。

彼は新人にして優秀な営業成績を上げ、別の高級車の営業マンに転職した。

それきり全く連絡は取っていないので実際のところは知らないけど、彼ならプロポーズも「ぼくと結婚してください」を難なく言えてしまうのかもしれない。

いつも薬箱から取り出すように言葉をくれる息子は与えたがり屋さんもしれない。でも風呂上がりのヤクルトを切らした私に「これをいつもたのしみにしてたのに〜」「ママ、まえもわすれてたよー、もう3回目だよ!」とおねだりするのを見ると、欲しがり屋さんだと思う。

どっちも、いい。そしてどっちもやっぱり息子なのだ。

欲しがり屋さんと与えたがり屋さん↓

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