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子育て。苦手なことを無理にやらせる代わりに、得意なことをうんとさせてみたら…あれ?

小1の壁に打ちのめされ、保育園時代のママ友と「行き渋りはどう?」とか「友達トラブルで呼び出しあった?」とか「塾どうしてる?」とかさまざまに語り合う。

保育園時代は、課題にはならなかったことが、小学生になり急に課題になり慌てる私とママ友たち。

例えば。
友達の輪に入れない
学校に行きたくないという
先生と話したがらない
語彙がない、話が苦手
注意、指摘されるのが怖い
退屈な授業のやり過ごし方が分からない

など。
傾向としては、女の子は先生や周りの目が気になりストレスなようだ。ちなみに、うちの子は出歩いたりしちゃっていたので典型的な現代の要観察児童。

人それぞれ、悩みはあるよね、と思う。
他人の子を見ていると「そんなに悩み事があるように見えないけどなあ?」とか「え?こんなにしっかりした子なのに?」と、思う。
でも、親は悩んでいる。

ちなみに、我が子の苦手分野はおとなしく座っていること、テキパキと動くこと、字を書くこと。

それなら、厳しく言い聞かせ、テキパキ動けるように身支度や整理整頓の練習をさせ、字も泣かせてでもやらせたら、学校がイージーモードになるだろうか?

過去にもそう思って試みたけどもうまくいくことはなかった。

そんな悩める学校だが、先日担任の先生が代わったのである。

もともと、サポートの先生方はとても素晴らしく息子に寄り添ってくれていたが、新しい担任の先生はそんなサポートの先生ともうまく連携を取りながら息子と対話してくれているようだ。

そしたら!
びっくりするようなことが起こり始めた。

息子がお褒めの言葉を頂戴するようになったのだ。

支度が早い。
テキパキ準備した。
積極的に取り組んだ。
丁寧に書いて素晴らしい。
難しい問題を解く意欲がある。

親に電話で伝えてくれたり、メモ書きを渡してくれたり。

1学期には先生から心配な報告を受けてばかりでこの先どうなっちゃの!と不安ばかりだった。なのにこの現象は?

おそらく、先生たちが、息子の目立つ欠点でなく、良いところを見つけてわざわざ言葉で伝えてくれているのだと思う。

こうなってくると、今は「ちょっと苦手なこともある子」くらいの気持ちでいられる。

もちろん、1学期に話が進んでいた支援学級への通級の申請準備なんかは進めていくんだけど、前のように、また悪化したら…どんどん悪化したら…と不安で心が真っ黒になることはない気がする。

そう、1学期の私は、息子って元来褒められるところがたくさんあった気がするのに責められる事ばかりになっちゃったな、と落ち込んでいた。息子もきっと同じだったんだと思う。

それで気づいたことがある。

子どもって、苦手なことをいやいや練習するより、好きなことや得意なことを「見てもらう」「見つけてもらう」だけで、苦手なことにも取り組む勇気が湧いてくるんじゃないか?

それならどっちに時間とエネルギーを注ぐ?

と言うわけで、うちは、本人が好きなことや楽しいことに時間とエネルギーを注いでいる。

器用にいろいろ取り組める子はいいんだけど…
得手不得手の激しい息子はまずは得意に投資、かな。

そのうち元気とやる気が貯まれば、自然と他のことにも力を注げるようになる、と信じて。

そして、それを分かってか、息子の元気に火をつけてくれるようになった小学校のサポーターの先生や担任の先生には感謝の気持ちでいっぱいだ。

私も、そういう大人でいたいと思う。

悩めるママ友たちも、「いいところがたくさんあるお子さんですね!」と言ってくれる先生と支え合い歩める道が拓けますように…

ほんとに子どもたちはみんないい子で可能性の塊なのだから。

追記🍀
新しい担任の先生は学年全体で見ていきます、というワードをよく使っている。前の先生はサポーターの先生達のやっていることを隠そうとしたり、丸投げしつつも何をしているか把握していないところがあった。

だから私は息子を取り巻く大人達の様子がわからず担任の先生の話しだけで不安になることが多かった。情報が欠落していた。

その後、子どもや他のママさんからの情報でサポーターの先生方は息子に寄り添い、時に優しく、時にはきっぱりとした態度で指導もサポートもしてくださっていると判明した。息子はそんな先生方に懐いていた。

担任の先生がそうした先生方と連携を取ってくれるということは、息子にとっては安全地帯が広くなるということ。私も学校の様子がより見えて安心できるようになった。

「チームプレイ」の偉大さをあらためて思い知らされる出来事だった。

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