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formsを使用したテスト

先週、受け持っている1年生と、2年生でformsを使用した単元テストを行いました。

最初、2年生で行いましたが、様々反省点が出ました。(後ほど書きます)
その反省を受けて1年生でも改良してテストを行いましたが、基本的には上手く行きました。
その内容を書きます。

写真1  1年生の単元テスト

写真1が1年生で行ったテストの一部です。
作成の方法ですが
formsでは、テスト作成時に「アンケート」と「クイズ」どちらかを選択します。
テストを作成する場合は必ず「クイズ」を選択します。

あとは、どのように生徒に回答させたいかによって問題形式は変わります。
今回の場合は、生徒が持っているワークの問題から同じ形式で出すと伝えていたため、語句を選んで書くものは「タイピング形式」、選択肢を選んで記号で書くものは、選択肢を押すだけの形式にしました。

写真1は、選んで書かせる問題のため、選択肢から選んでタイピングさせました。
この問題の場合は、どこにどの語句が入るかわかっていれば、間違ることは基本的にありません。

写真2  2年生のテスト

写真2は語句の問題ですが、選択問題ではありません。知っていればそのまま打ち込むだけです。さらに自動変換機能がありますので、基本的に漢字で間違えになることはありません。

ただこの問題のように、「ため池」という答えは「溜池」や「溜いけ」など、漢字を使用するしないでも正解になります。(ワーク中の答えをそのまま書かないとダメ。というルールがあればそれでも良いかと思いますが)そのため、あらかじめ正解とする答えをいくつか予測して答えとして入れておく必要があります。

写真3  1年生のテスト

写真3は選択肢から選ぶ問題です。正解だと思うものを選ぶだけです。この問題形式が一番採点者としては楽です。

写真4  2年生のテスト

写真4は正しい答えを3つ選ぶという問題です。
複数回答も可能です。ただし、3つのうち2つあってるから、半分の点数をつけるなどは自動採点ではできませんので、後で述べる、レビューの機能を使い自分で点数を調整することが必要になります。

★感想★
自動採点はとても楽でした。生徒にも感想を聞きましたが、すぐに点数が分かるし、楽だしいいですねとのこと。

◯反省◯
①自宅のPCで作ったformsテストを職場のPCにて使用しました。自宅PCで作ったデータでは、デフォルトで匿名の設定になるので、回答者をしっかりと指定してから行うことが必要です。(匿名で受けてしまうと、テスト結果は生徒のアドレスに基づいて返却されるため、結果が返却できないという悲惨なことが起きます)

②時間について
30点15問のテストを作りました。初めてなので時間は10分としましたが、早い子は4分かからないくらいで終わります。そのため、8分くらいがちょうどいいかなと思っています。もちろん生徒によりますが、、、

③カンニング対策
事前にformsテストを予告した際、必ずどこのクラスでもカンニングできますよー、などの声が聞こえました。そこまでカンニングの準備するなら、勉強しろよと思いましたが、私が行ったカンニング対策を述べておきます。(私の見る限り今回カンニングは1人もおりません)

1  テスト時間に余裕をもたせない。やはり先程の8分くらいが良いかと思います。ちゃんと勉強していれば、問題なく終わります。勉強していない子からは、時間足りないなどの声はありました。

2  PC上はforms以外の画面を開かせない。開いていれば0点にすると伝えました。定期考査の際に必要な文房具以外は片付けるのと同じです。

3  PCを触る際、スクロールや打ち込む動作は構わないが、指を揃えて横に動かす動作は、カンニングとすると伝えました。指を揃えて左右に動かすと画面を素早く切り替えることができます。

4  早めに終わった際には、回答を送信したらタブレットを閉じる指示を出す。これだけでテスト監督は非常に楽です。ちなみにforms上には、何人テストが終了して、その時点の平均スコアや、平均時間が表示されます。

5  後ろからテスト監督をする。アナログですが、1番効果があります。どこで見られてるか分からないので、生徒は真面目にテストを受けます。(受けると信じてます)。私は教室の1番後ろの席、廊下と窓の真ん中で見てました。

④レビュー機能について
生徒の個別の点数、スコア、時間などが出ます。
生徒の名前を選択して、個別に返すことも、全員選択して一気にまとめて返すこともできます。
どこを間違えたのか、正答まで出ます。
また、前半で述べましたが、少し点数を上げたいとき(おしいなど)の場合は、レビューの返却前であれば点数をいじることはできます。
またコメントをつけて返却もできます。

△次回に向けての課題△
①単元テストで何を見たいのか
今回は語句を書かせたり、悟空の意味を知っているかなど、知識の部分に焦点化してテストを行なっています。
単純に知ってるかどうかならこのテストで良いと思います。しかし自動変換機能があるので、うろ覚えでも正しい答えに導いてくれます。例えば他の問題で、「ヒスパニック」と答えさせる問いがありました。「ヒスパ」まで打てば、自動変換で「ヒスパニック」と出てきます。これで正解となった場合、これが正しい知識や理解と言えるかどうかは正直分かりません。自動変換機能を止めると言う方法もありますが、テストのたびにそれをやるのはかなり手間です。

②タブレット起動、formsに辿り着くまでに時間がかかる
授業が始まり、挨拶をして、テスト開始までにどこのクラスも平均して約13〜15分はかかりました。今回、チームスからformsのURLを貼り付けました。上手く辿り着いた生徒もいれば、そうでない子もいます。またformsまで辿り着いても、テストが起動しない子もいました。
そのため、同じ問題を印刷したものも用意しておいて助かりました。

③文章記述の問題について
自動採点の場合、文章記述はそもそも向いていません。一言一句合わないと正解にならないからです。そのため、いくつかパターンを用意することになりますが、そんなの無理です。ですので、レビュー機能を使って、一問一問採点する必要があります。その際、コメント機能を使い具体的なアドバイスを書いてあげると文章記述の問題も可能です。ただし、それなら紙ベースと同じですので、迷うところです。ここで、デジタルテストとアナログテストの使い分けを考える必要が出てくると思います。

今考えているのは、単元を貫く問いに対する、最初の予想とまとめの考察については、Excelで文章を打たせてteamsの課題提出で採点返却が良いと思っています。どうしてもその場で記述させたいなら、紙が良いかと思っています。

以上いろいろな反省点はありますが、生徒と教員にとってベストな方法を考えていきます。

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