<気配>で分かる"営業状況"

[実録・金融営業回顧] "<気配>で分かる営業状況の巻"

これもほぼ実話なんですが・・・
当時はこの程度のことならパワハラではなかったのです。

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現在、金融部門には、営業マンがあふれかえっており、これからまだ増えるらしい。 しかし、みなさんご存知だろうか。 その昔、金融部門には、たった2人の営業しかいない時代があったのである。 そう、あの<木村(仮名)さん>と<田中(仮名)くん>の名コンビ・・・

木村さん『おいっ、田中 ちょっとこい!!!』
田中くん『はいっ、なんかございましたか?』
木村さん『 X社の例の仕事、どこがとったんや!!!』 田中くん『はいっ、詳しくは確認できておりませんが、メーカーの" F社"にでた模様です。』
木村さん『なにっ、"模様"てどんな"もよう"や、"からくさ"か"しまもよう"か。』 田中くん『はいっ、詳しくは確認できておりませんが、わたしが小耳にはさんだ"うわさ"ではそうらしいです。』
木村さん『ほんまかぁーっ。担当者にじかに聞いたんか?  なんで" F社"ってわかったんや。』 田中くん『はいっ、詳しくは確認できておりませんが、実はそういう"気配"がしました。』
木村さん『わっはっは。頼むから笑かさんといてくれ。      "気配"ってどういう意味や。担当者の背中から" F社"の営業マンの亡霊でも"にょにょにょにょにょ"って、でとったんか。』 田中くん『はいっ、そんなものをぼんやり見たような気がしますが、念のために確認したほうがよろしいですか?』
木村さん『首絞めたろか、もうええっ。おれが自分で聞くから、おまえは、耳の穴から手突っ込んで、奥歯ガタガタいわせてもらえ。』
以上のごとく、<木村さん>がいくらボケても、 <田中くん>は決してツッコミを入れない、という、 これがごく普通の金融営業日常会話であった。

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