020: 僕の頭の中に現れた神様と仏様

 すいません、今回も2800文字の長文です。

濁乃れざいす

 小学生の頃の友達、ゆういち君の話では「『流し台』や『お風呂』の排水口は『観音様の口』なんだよ。」ということを話してくれた。
だから、洗面台の排水口に痰や唾を不用意に吐いてはいけないし、お風呂で小便をするのは罰当たりなことなのです。
当時の僕は、排水口が下水道につながる金属製の穴である以外に認識が出来なかった。観音さまはお寺の仏像である他は想像の存在で実際には存在しない。仏様がいる世界、死後の世界は存在せず、この世は物質のみが存在する宇宙だけだと思っていた。僕は唯物論的な考え方をしていた。

僕の頭の中に現れた観音さま(観音菩薩)

 観音さまは『水』に関係する『修行:お仕事』をしています。まず初めに、水を清らかにすること。水から汚れと穢れを取り除く仕事です。観音さまは汚れた水を飲み込み胎内で汚れ(穢れ)砂の様に濾過して清浄な水にしています。水を使う『掃除』や『洗濯』もまた観音さまのお仕事です。そして、掃除用具や器具、洗濯で使う道具や洗剤も観音さまの持ち物です。砂やお茶も観音さまの持ち物です。

僕の頭の中に現れたお不動さま(不動明王)

 お不動さま、不動明王、不動尊は岩の台座に座り炎を背負った姿でいるので『火』と『石』に関わる『修行:お仕事』をしています。料理の煮炊きをしたり、暖房や給湯のお仕事をしています。石やコンクリートで建造物の土台を支える役目もしています。最近は石の素材(シリコン)で半導体の電子回路の土台を支えることもしています。炎が燃えるための油や天然ガス、火薬も不動尊の持ち物です。薪や炭(石炭)は別の仏様の持ち物ですが、事情は後で説明します。石油から造られるプラスチックが使い捨てにされてゴミになっているのを憤慨しています。

僕の頭の中に現れた毘沙門天さま(多聞天)

 毘沙門天さまは、『鋼』と『獣』に関する『修行:お仕事』をしています。鋼は鉄と炭の合金なので黒い炭や石炭も毘沙門天さまの持ち物です。山の中で獣と炭を焼き「たたら製鉄」で矛を作っている様子を想像してください。実は雷さまの風神雷神は毘沙門天さまの家来の鬼(夜叉)です。動物と金属、石炭、稲妻は毘沙門天さまの基本的な持ち物です。毘沙門天さまは車輪の形の光背を背負っていますので、クルマや回転する機械など様々な絡繰り(カラクリ)も毘沙門天さまの持ち物です。家来に雷さまがいるので電子機器(コンピューター)・電気器具もそうです。毘沙門天さまは武神なので現代の兵器は殆どが毘沙門天さまの持ち物です。

僕の頭の中に現れた恵比寿さま(恵比寿天)

 恵比寿さまは、日本独自の神様で真言は帝釈天の真言を唱えるなど謎です。御利益は商売繁盛、五穀豊穣、海上安全、子宝や縁結びなどです。恵比寿さまの『修行:お仕事』は主に『木』と『先生』に関わる仕事をしています。「先生」と呼ばれる人達の能力を司ります。法律や学問、事務的な文章、個人的なお金の流れから世の中の経済的なところまで、御利益は行き渡っています。家具や建物、木材や紙、本、筆記用具が恵比寿さまの持ち物です。筆記用具以外の文房具は別の仏様の持ち物になりますが、その話は後で説明します。

僕の頭の中に現れた大黒さま(大黒天)

 大黒さまは五穀豊穣や出世開運の御利益の神様です。打ち出の小槌を持っていて財運福徳の御利益を恵んでくれます。大黒さまの『修行:お仕事』は主に大地からの恵みを与える仕事です。土地やお米、野菜が大黒さまの持ち物です。元々は戦いの神様で毘沙門天さまが師と仰いでいます。以前、打ち出の小槌を仲の良い恵比寿さまに貸すこともありましたが、色々あって今は宝箱に仕舞ってあります。

僕の頭の中に現れた弁天さま(弁財天)

 弁財天、弁天さまは『布地』と『風』に関する『修行:お仕事』をしています。琵琶を構えていて音楽・芸能の神様でもあります。兄に毘沙門天さまがいて機織り機を作ってもらい、布地を織り、針と糸で着物や服を仕立てる仕事をしています。いつもは長い黒髪で魅力的な天女の姿をしています。風を起こし雨を降らせるチカラを持っています。特に観音さまとは仲が良く、私的な会話では「観ちゃん」「弁ちゃん」と呼び合う仲です。

僕の頭の中に現れた勢至菩薩さま

 勢至菩薩さまは、阿弥陀三尊の右の脇侍として配されています。勢至菩薩さまは阿弥陀如来さまの「智慧」をあらわす化身とされています。阿弥陀三尊は、仏教における仏像安置形式の一つです。阿弥陀如来さまを中尊とし、その左は左脇侍の観音菩薩さまを配する三尊形式です。観音菩薩さまは阿弥陀如来さまの「慈悲」をあらわす化身とされています。勢至菩薩さまは『雪』と『氷』に関する『修行:お仕事』をしています。死者が冥府に迷い込まないように導いてもいます。

僕の頭の中に現れた布袋さま(布袋尊)

 布袋尊、布袋さまは『道具』に関する『修行:お仕事』をしています。白い布の大きな袋を抱えています。布袋さまは知恵を絞って色々な道具を考え出してみんなに『道具』を授けるお仕事をしています。弁天さまに白い布で大きな袋をこしらえてもらって、その袋には色々な道具が詰められています。布袋さまは弁天さまに裁縫の道具を授けたり、毘沙門天さまに工具を授けたりしています。観音さまにお茶の道具や、大国さまに農具や、恵比寿さまの釣り道具、お不動さまに煙草道具なども授けています。無病息災・商売繁盛の神様でもあります。

僕の頭の中に現れた大日如来さま

 大日如来さまは菩薩、明王、天部のみんなが慕い頼る仏様です。大日如来さまは他の神様や仏様が苦しみ悩んでいると、大きく包み込んで苦悩や苦痛を吸い取ってくれます。大日如来さまの声は微かで小さく、行儀が悪くガサツな感情を表わすと驚いて宇宙の外に逃げて行ってしまいます。でも、反省するとすぐに戻って来てくれます。大日如来さまの持ち物は『ゴム』です。修行は全て済んで解脱し、万物に施す存在です。

僕の頭の中に現れた阿弥陀さま(阿弥陀如来)

 阿弥陀如来、阿弥陀さまは大日如来さまと同様に修行を終えて解脱した仏様です。阿弥陀さまは死後の極楽浄土の世界に居て、現世(御娑婆世界)での人生を終えた方々を待っています。

神様と仏様の持ち物と色

 神仏は人の様に寿命を迎えて死ぬことはありません。己が死ぬ恐怖も苦痛もないです。その代わりに与えられた苦しみが在ります。それは、人間の世界の己の持ち物や素材、色によって、それらが傷付けられたり痛めつけられると、我が事のように苦痛や恐怖を味わいます。己の死と引き換えにそれで業とカルマを支払っているのです。人間界のモノや色には、それぞれの神仏の『心』が宿っていると考えています。精神の世界で『魂』のみの存在の神仏は、自分の心が宿ったモノや色が、僅かに触ったり擦れただけで剥き出しの神経に刺激を受けたような苦痛を感じます。『心』が宿っているので「痛々しい」と感じて恐怖心や苦痛に耐えているのです。

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