大村浩一

1961年静岡市生。現在は紙産業専門誌「紙業タイムス」の営業兼記者。静岡県詩人会理事、…

大村浩一

1961年静岡市生。現在は紙産業専門誌「紙業タイムス」の営業兼記者。静岡県詩人会理事、鉄道友の会静岡支部委員。

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  • 読んで頂きたい詩・散文

    自薦したい、あるいは反響があった、手応えがあった詩や散文を収録します。よろしけれは、ぜひご一読下さい。どこから読めばいいか分からない、という方もぜひこちらから。

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    私が関わる詩のイベント案内です。皆様ご一読のうえ、よろしければぜひおいで下さい。

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朝礼

その黒ずんだ壁より 実は君のほうが年老いている みにくさのまま立っていよ 朝一台も居ないパーキングは晴れやか 力尽きるまで ひとりで立っていよ 初稿 2003/8/13 改稿 2004/7/26 再々改稿2024/5/24 大村浩一

    • ゆずりは すみれさん司会の詩の読書会へ

       今夜は、静岡市鷹匠町のヒバリブックスで行われた「ひとり ひとり に 出会う ~はじめて詩集を読む会」に行ってきました。私は初参加ですが第二回目、大崎清夏さんの詩集「新しい住みか」を皆で読みました。  ホスト役は詩人の、ゆずりは すみれさん。2020年のユリイカの新人で静岡在住。  参加者は11人で、私が少し遅れて着いたら、ゆずりはさんの隣の席しか空いておらず恐縮しつつ着席。私を入れて男性は3人、私は丁度今回のチームのジジイポジにウマいこと納まった感じ。イヤ自分からジジイ言う

      • 日詩20240606『太鼓の練習』

        5時に仕事を終えて そうそうに退散するつもりが 電話に追いかけられて 何度もバイパスから降りて スマホで話をする お陰で遅くなり 初稽古なのに5分遅れた 女先生は厳しい いきなり大太鼓を叩かされる 今日は生徒も女性ばかり その中で自分の太鼓が 一番不細工だ 腕が上に上がらない 腰が動いてしまう 猫背になる バチを握る手が緩んで 親指が突き出る 余りにも暑いので 大汗をかいてしまい Yシャツを脱がせてもらう 基本練習が済むと見学 女子たちは給水してから 練習曲を2回通し稽古 恰

        • 日詩20240605『燃えないゴミ』

          今日は定期健康診断 その前に粗大ゴミを出す日 なのに何も用意していない とにかく朝5時半に目覚ましをかけておいて 起きてから検便と問診票 を書いていたら6時半 妻が起きてきて一緒にラジオ体操 が済んでからベランダに出してある 粗大ゴミの整理にかかる 子供のもう使わない漫画の傘や骨の折れた傘は 紙紐でくくって「不要 大村」と貼り紙する ビニール袋のガラクタの中の 古いソファーの名残の針金は そのままではビニールに穴作って そこから裂けてしまうから 手で丸く折り曲げて刺さらないよ

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          日詩20240604『奥主さんと長電話』

          6月なのに 富士山に降雪があった今日の夜 久しぶりに東京・鷺宮の奥主榮さんと長電話した 体調は課題もあるが今はまずまず 朗読劇(と呼ぶのはあまりにも荒っぽいけど) T-Theaterを再開するという話 私は遠隔地に居て時間も無いが 作品の提供と宣伝協力などで参加したいと申し出る 奥主さんは今回の舞台では 「希望者は誰でも参加」という形にはしないと明言(ドキリ) 基本的な考え方や作品を見せながら 自分の周りに増えた 舞台やアートの友人から 同意できる人たちを集めて 2年後頃をめ

          日詩20240604『奥主さんと長電話』

          日詩20240603『再びスタンディング』

          2日日曜日 東京では詩祭があったけど それには出掛けられず 雨降りのなか 午後3時に静岡駅北口地下へ さとう三千魚さんの 「無一物野郎の詩、乃至 無詩!」へ行く 最近さとうさんは 駅前では通りかがりの人に詩を書く というのはやらず もっぱらイスラエルのガザ地区攻撃への抗議の スタンディングをしている 私もその横に並んで立つ 向こうの茶屋の前では地下アイドルか何かの人がライブをやってる 週末に駿府公園でコスプレ大会があったらしくその関連かも ライブの間にさとうさんと詩の雑談をし

          日詩20240603『再びスタンディング』

          奥主榮 詩の朗読会の動画です

           今年3月31日に、東京・阿佐ヶ谷「よるのひるね」で行われた、奥主榮 詩の朗読会「short stories-短編集-」の動画が一部完成しました。  今回は序詩および第一部の朗読です。 https://youtu.be/A8tELSDwroY  説明文での作品テキストはYoutubeの5000文字制限のため、第一部は後半が切れていますが、次回で残りを掲載します。  奥主さんの朗読会では、説明文には入りきれないMCも面白いので、ぜひご一聴を。序詩の前には今回のタイトル「短編

          奥主榮 詩の朗読会の動画です

          日詩20240601『TAIKO SHOP』

          話を断られた後 ふらふらホームセンターに辿り着き その傍にあるというお店を探す (東側ではないのか) 母のTVを買ったリサイクルショップの角を曲がり スイミングスクールのほうへもう一度曲がると 意外と大きな看板 ただの民芸品店のようにも見える 土曜日にやっているのかなあ 細長い通路の奥に明かり 扉を引くと開いた 中はやはり民芸品店 と思いきや右側へ踏み込むと 和太鼓から洋太鼓 いろいろな太鼓がどかどか立ち並ぶ こんなお店が近所にあったのか 店員さんに話すと相談に乗ってくれて

          日詩20240601『TAIKO SHOP』

          日詩20240531『5月の終わりに』

          6時20分に目覚ましで起床 カミさんとラジオ体操 金曜日なのでゴミ集めゴミ出し 血圧を測り朝食を食べたあと自室に戻り 詩人会会報を送る松下さんと長嶋さんに 閉店したマッハ模型の便箋でお礼状を書く 職場には少し遅刻 JNCの作りかけの出展紹介を編集する 昼休みに少し眠り 午後はその続きと 遅れて入稿のあった1社の広告作成 新聞が何かに載せた横長の広告を 当誌の規格に合わせて成形する 製品写真のデータが添付されていなかったが 外観確認用のpdfからどうにか切り出せた 校正を送って

          日詩20240531『5月の終わりに』

          日詩20240530『底』

          ここは何処 そこは底 吾子もここ 何処へ行く 何処へも行かない 今日はここで 共に沈んでいる ※岩波国語辞典からランダムに一語選んで執筆 2024/5/30 大村浩一

          日詩20240530『底』

          日詩20240529『夢のなかで』

          夢のなかで どこかのバスターミナルで Yさんと出会った 薄いコートを羽織って 係員のあとに付いてふらふらと左へ 歩道には上がらず 歩道とバスの間を ややあって ターミナルの中洲 歩道の右から近づいてきた 「晩ごはん食べた?」 と私が訊くと 「食べた。後はもう帰るだけ」 と言って離れていった そこで目があいた 4時44分 (まだ どこかを  さまよっているのか) 2024/5/29 大村浩一

          日詩20240529『夢のなかで』

          日々短歌2首

          【知事選明け】 五月雨に選挙看板解体す 同じ苗字の候補落ちたり 【妻と娘】 朝食にアントワネットが二人居り パンが無ければひじきをお食べ 2024年5月28日 大村浩一

          日々短歌2首

          日詩20240527『福島県現代詩集』

          静岡県詩人会の総会の時に 土屋理事長から他県の詩人会の詩集を数冊預かった 各県の詩人会同士でこうして アンソロジーを謹呈し合っているのだ 頂いた本の書名は当会の会報に御礼として載せる その中の『'24福島県現代詩集』に目が留まった 通巻第45号 参加者に知っている詩人は居なかったが 遺作となった安部一美さんの「ある勧誘」は まるで自らの死を予見しているようで ひんやりした感触があった 鈴木正一さんの「消えうせた結」は 原発事故で消滅した浪江町立野原組のコミュニティを嘆く 傷は

          日詩20240527『福島県現代詩集』

          日詩20240526『綱渡り2』

          静岡県詩人会の総会 1時開催、集合12時と聞きながら 子供の世話で出発に手間取り 理事長からお叱りのお電話を頂く 慌てて車に乗ってあざれあへ 35分遅れで5階の会場に着いたが 今回私が司会だった事も忘れていた 議事進行の変更確認や 開催の仕度をドタバタやってるうちに フト  財布が手許に無いと気づいた 車に忘れたのでは と慌てて1階へ降りて 駐車場に駆けつけたが どの車庫に入れたか駐車券が無いと分からないと言われ 仕方なくまた会場へと昇った 記憶があやふやで焦ったが 駐車券は

          日詩20240526『綱渡り2』

          日詩20240525『断片』

          〔反撃〕 「九条の会 詩人の集い」の チラシを仕度していて 余計な事を一寸考えていたら 手のひらを紙で切った 絆創膏を貼っても痛みが残った そういう時代に 入った 〔土産〕 娘が修学旅行から帰ってきた 家に賑わいも戻ってきた 土産は娘らしく 京漬物と若鮎の和菓子だった 〔母は〕 金曜夜7時過ぎに 病院を見舞った 警手はすぐ入れてくれた 病床の母には尿袋が再びついていた まあまあ元気で話したが 天井が崩れてくるとか 朝TVが日テレ無くて朝日だけだとか ちょっと分からん

          日詩20240525『断片』

          7月14日(日)「輝け九条! 詩人のつどい」のご案内

           現平和憲法を尊重する、超党派の詩人たちの「九条の会 詩人の輪」 による第24回「輝け九条! 詩人のつどい 静岡」が開催されます。 (トップ画像は、前回の東京開催を報じる同会の詩誌の表紙・裏表紙)  講演と詩の朗読を行います。昨年は東京で開催され、100名超が参加しました。今回もなるべく多くの方にご参加を頂きたいと思います。 【プログラム】 日時:2024年7月14日(日) 13時受付開始 13時30分開会 会場:静岡県男女共同参画センターあざれあ 2階 大会議室 静岡市駿河

          7月14日(日)「輝け九条! 詩人のつどい」のご案内