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具体例は本質ではない

皆さんこんにちは、しまさです。

何かを説明する時に、具体例を用いることがよくあると思います。その方がイメージが浮かび、理解がしやすくなりますから。ですが、具体例はあくまで1つの例であり、全体の一部にすぎません。それは本質ではないのです。

そのため、具体例を覚えたからと言って、説明の本質を理解できたことにはなりません。しかし、具体例は受け手にとっては印象に残りやすいものなので、そこだけを切り取って覚えてしまうことが多いような気もします。

覚えるべきは具体例になる前の本質、つまりは抽象的な部分です。具体例だけ覚えても、あまり意味はないのです。ということで今回は、具体例ではなく本質を理解する重要性について、私の考えをお話ししていきます。


①本質とは

1 物事の根本的な性質・要素。そのものの、本来の姿。
2 哲学で、存在するものの基底・本性をなすもの。
3 論理学で、思惟の対象を定義する諸限定。類・種のごとき普遍をさす。

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まず、本質という言葉の本質を知るために、意味を調べました。根本的、本性、不変といった言葉からも、変わらない大事なものという印象を受けますね。

本質は目に見えない

これらの意味から連想されるように、本質とは目に見えにくいものになります。特に、1の「本来の姿」という言葉は、普段は本質が目には映らないということを示唆しています。

私は、具体例を用いると説明が分かりやすくなる理由がここにあると思っています。本質とは多くの場合は目に見えないので、それだけ説明されてもなかなかピンときません。そのため、具体例で可視化することにより、イメージをつかみやすくしているのです。

冒頭に述べた通り、具体例は一つの例であり、覚えるべきは具体化する前の本質です。抽象的な本質は目に映りにくく、具体例の方が理解しやすいかもしれません。しかし、だからこそ、それをものにする価値は測り知れないのです。

②具体例だけ覚えている状態とは?

もしかしたら、具体例だけを覚えていれば問題ないと考えている人もいるかもしれません。しかし、それでは本質的な理解はできていませんし、覚えた具体例でしかメリットを享受できません。しっかり本質を理解しないと、他のことに応用ができないのです。

過去問と同じ問題は解けるけど、解き方は同じで問題文が違うと解けなくなってしまうのは、それと同じ状態です。本質を理解できなければ、暗記した具体例(過去問)しか解けないのです。

そのため、具体例だけでは不十分です。難しいことかもしれませんが、学んだことを応用するためにも、しっかり本質を理解するのが重要だと思います。

③本質的には変わらない

久しぶりに友達とあった時、「なんか変わったね」と言う人と、「全然変わんないね」と言う人がいます。この違いは一体何なのでしょうか?

私は、前者が相手の本質が見えておらず、後者が見えていたのだと考えています。つまり、目に見える具体的な部分しか見えていなかったか、目に見えない本質的な考え方の部分まで見えていたかということです。

実際、私の性格は本質的には子供の頃から何も変わっていません。MBTIを知ったのは1年前ですが、おそらく小学校の頃にはINFJとして生きていた実感があります。直感の鋭さや集団の中での孤独はずっと感じていましたから。

人の本質というと、なんだか哲学的なことに感じるかもしれません。ですが、その人のぶれない軸というのは、常に抽象的で目に見えない部分に存在します。抽象的だからこそ、ぶれないのです。本質は不変ですから。

不変の仲の良さとは

ここまで書いた内容から分かるかもしれませんが、ずっと仲の良い関係というのは、お互いの本質的な部分を好いている状態だと言えます。本質とは不変の部分ですから。

もしくは、お互いの見えている部分が全く変わらず、それがお互いに好きな状態です。しかし、最近は時代の変化も激しいですし、人というのは見えている部分は常に変わっていくものです。なので、このケースはあまり考えられません。

その人の本質的な部分は不変です。永遠に変わりません。そのため、上辺ではなくお互いの本質がマッチしていれば、不変の良い関係が築けるのではないかと思います。

まとめ

具体例を覚えるのではなく本質を理解することで、自分にとっての具体例に応用できます。また、行動は変わっていく相手の本質を理解しないと、仲の良い関係を続けていくのは難しいかもしれません。

具体的は説明は分かりやすく、反対に抽象的な説明は分かりにくいとされがちです。しかし、だからといって抽象的なことが悪いわけではありません。その本質的な部分を理解しないと、実際にはあまり意味がないのです。

以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。


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