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【雑記】女風運営者さんへの手紙ー女風ユーザー再出発①ー

はじめに


ずっと、快楽を求めていた。

noteを始めたもともとの動機は、
そんなわたしが
女性風俗(女風)の利用をきっかけに
自分の性とあらためて向き合い、
自分が納得できるあり方を見つけたい
と思ったから。

幼い頃の性の出会いと
広がっていく妄想と
現実との乖離と

そして今のあり方を

ただ、書くという行為に
突き動かされながら。

詩のページで、
わたしのことを知った人の中には、
あけすけな性の話を
露悪的に思う方もいるかもしれない。

そして、
閉経して既に数年経った女性が、
“いまだに”、性にとらわれているのを
滑稽に思う人もいるかもしれない。

でも、
こんな自分をさらす場があることで、
日常の自分を保てているのも事実。

自分しか読まない日記ではなく、
自分を見つめながらも
誰かに向けて書くこと。
読まれることを意識して書くこと。

詩もそのうちのひとつ

詩も
わたしの生と性の姿を
映し出すもの。

このnoteで
公表することを意識して書くことは
自分の中で、新たなせめぎあいが起こり、
感覚や意識を更新する
助けになるかもしれないと思う。   

     ◇◇◇◇◇◇◇

4月末の風俗3回目の利用に向けて
自身の性の現地点を
確認しておきたい気持ちがある。

わたしが手に入れたいものは
これだったんだ、
と思いながら帰途につきたい。

わたしが欲しい快楽は何なのか
見極めたい。


今回は、
初めての女風利用後に、
お店Q (仮名)の
運営者の風葉(仮名)さんに送ったLINE。

Keepメモに書き散らした言葉を整理して、
風葉さんに送ったもの。
〈 〉内は風葉さんの言葉。

この長いLINEを読んで、
丁寧な返答をくれた風葉さんには
感謝しかない。

ここから
わたしの思索が始まったんだな
と思い、公表します。


《最初のLINE》 

風葉さんへ

こんばんは。

女風デビューから1週間。
いろいろ気持ちも体も大変でした。
(いえ、生活に波乱が起きたわけではないのでご安心ください)

女風って!?
それを利用したわたしって!?と、
若葉マーク(紅葉マーク?)が思ったことを、風葉さんに聞いてもらえたら
と思うのですが、聞いてもらえますか?
ツイッターのDMの方がいいでしょうか?

〈しおんさん、こんばんは😊先日はご利用ありがとうございました。利用後に変化がありましたか?TwitterでもこちらのLINEでもどちらでも大丈夫です😊〉

ありがとうございます🍀
また、書いてみますね。

〈はい。😊ぜひぜひ☺️〉

《2回目のLINE》

こんばんは。

今、帰宅途中のコメダで、
お気に入りの小豆コーヒーの葵ホットと、
季節限定スイートパープルモンブランを
いただきながら、書いています。

風葉さんからぜひ!
と言っていただいたので安心したのと、
あれから怒涛の如く忙しくなったのとで、
お便りが遅くなってしまいました。

一人語りのように
お話してしまうかもしれません。 
ちょっと長くなってしまうかもしれませんが、風葉さんにしか、きっと伝えられないので、BGM?のように聞いてください。

風葉さんは、
小川洋子さんという小説家を知っていますか?

初めての利用の後から
ほんとについ最近まで、
同僚から「魂がどっか行ってますよ!」と
言われるような状態でした。

肌が引かれていく、
あわあわするような感覚がずっと抜けず、
本当に大変でした💦

わたしを救ってくれたのが、
小川洋子さんの本。

この人の言葉は、
わたしにとっては、言葉の愛撫。

わたしが生きるこの世界に、
Q店さんと
小川洋子さんが紡ぎ出す言葉がいてくれて、
本当によかった、という思いです。

なんのこと?と
風葉さんに呆れられてしまうかもしれませんね💦

肌が引かれていく感覚は、
でも、最初は、
何かに引かれているということしか
わからなかったのです。

わたしが、
風葉さんに話を聞いてもらいたいと
書いてしばらく経ってから、
わたしの肌だ!
ということに気づきました。

これは肌の記憶。
肌の記憶に引かれていると気づいた頃、
あるインタビュー記事を読んでいるときに、
「人の肌には魔力がある」とあり、
まさしく魔力にはまったんだ、
と思いました。

そう思うと、
セラピストさんってすごいな、
と思ったのです。

繰り返し、肌に触れて、
でも引かれずにいられる。
そこがプロなんだろうけど。

おそらく、
上手に忘れることができる
プロなんでしょうね。

知人が、
百人一首のカルタ競技をしていたのですが、一級の競技者は、
忘れるプロなんだそうです。

1日、何試合も
朝から晩まで試合を繰り返す中で、
ひたすらカルタの配置を覚えて、
競技中も何度も配置が変わる中で、
如何に上手くそれまでの配置を忘れることができるかが、
勝負の行方を決めるひとつの要素です。

セラピストさんも
忘れるプロなんだろうな。
じゃないと、もたないですよね。

それから、わたし、
セラピストさんって、
バーテンダーみたいだな、って
思ったんですよ。

差し出された身体をカクテルにする
バーテンダー。

わたしは、
わたしのためにつくられた
カクテルを受け取り、
いろんな角度から眺めて味わう。

でも、それは、甘いというより、
ちょっと苦い、
少し残酷な現実も含むものでしたが。

肌が引かれてる、と書きましたが、
それから間もなく、
わたしの肌は怒っている、
ということに気づきました。

そうですよね。

だって、
好きという気持ちも抱いていない人に、
求められてもいないのに、
肌をさらしたのですから。

少し触れただけでも
さざなみがたつような感覚も
与えることのできないまま、
わたしの肌は怒っていました。

この感覚って、実は覚えがあって、

はじめてセックスをした人とは、
この人とつきあったらそこまでいくだろうと、性への関心と期待を抑えられずにつきあいはじめて、

でも初恋のときのような想いはなく、
全然違う、何か違うと思いながら
セックスまでいったけど 

いつも、早く終わらないかな、と思ってました。あんなに期待してたのにおかしいですね。

結局、わたしの身体が未熟すぎて成功せず、
何回試してもうまくいかず、
結局そのまま別れてしまい、

そのあと、わたしは中途半端な自分の身体を抱えて、地獄の試練のような数年間でした。

かなり危なかったです。

なんか、わたしって、全然成長してないな、
と思いました。

テクニックだけで快楽が得られるのか。
性愛と呼べるのか、まだ、問いの途中です。

Q店さんの利用の少し前に
長くセックスレスだった夫にも
少し誘ってみるようにしました。

でも、夫とうまくいっているとしても、
自分の性を抑えられるのか、
それも問いの途中です。

今、わたしは迷子なんだと思います。

それも「わざと」迷子になっている迷子です。

言葉の愛撫のようだった小川洋子さんの本。

わたしにとっては
Q店さんとわたしの関係を映し出すかのような、優しく道を示すようなそんな本でした。

迷子の話も、
その本を読んでストンと
胸に落ちてきたものです。

帰るべき場所を確保しつつ、
わざと迷子になっています。

藤野可織さんの解説もすばらしくて…。
タイトルが
「助けを必要とする不特定多数のたった一人のための仕事」!

まさに、Q店のセラピストさんに贈られた言葉だと思いませんか!?

わざと迷子になった女性を、
大切にすてきなカクテルにして、
そして、
最後は帰るべき場所にそっと送り出す、
そんな素敵なセラピストさんになってもらいたいな、と思いました。

「約束された移動」河出文庫

ごめんなさい。
やっぱり長くなりました💦

長い長い一人語りを
最後まで聞いてくださって
ありがとうございます。

問いを続けていく覚悟はある…、
と思っているので、
また、
Q店さんの扉を叩くこともあるでしょう。

その時はよろしくお願いします。

〈小川洋子さん、私は読んだこと無いのですが今調べて博士の愛した数式の方かぁ!となりました!
村山由佳さんは好きで良く読んでましたが最近は慌ただしくビジネス書しか読めてません🥲
Q店での時間をその様に素敵に思って下さり、とても嬉しいです〉

ありがとうございます🍀
「博士の愛した数式」は、
小川洋子さんにしては珍しく、
あまりくせのない
ストーリー性のあるものです。

よろしければ、「約束された移動」の
解説だけでも読んでみてくださいね。
(解説なので、小川洋子さんの文章じゃないけど(笑))

ほんとうに
セラピストさんに贈ったことばとしか
思えないぐらい素敵です。

〈読書メーターで雰囲気だけ覗いてきました😊探して読んでみようと思います💛〉

嬉しい🩵
風葉さんに、
小川洋子さんの言葉の愛撫、
行間のエロスが届くといいな。
ちなみに、ストーリーは全然エッチではないので、そこはご期待なさらぬよう💦
でも、解説からぜひ読んでほしいです😊

《3回目のLINE》

こんばんは。

風葉さんが好きだと言っていた
村山由佳さんの小説読んでいます。

一番官能的な小説とネットで紹介されていた
「花酔ひ」。

今の自分にとっては、
ちょっとつらい内容かな。

でも、今、読むべき本という気がします。

本って、不思議と呼ばれてくるんですよね。

問いのひとつは答えが出ました。

テクニックで得られるのは快感で、
快楽ではない。

わたしにとって女風とは、愛への怠惰。
それで欲しいものが得られると思うなんて、
安直な考え。

快楽を追求したいという切実な思いと、
あまりにも安易で日常的な選択。

どうして、自分がどこにいるのか、
わからなくなってしまったのか、
肌の記憶、怒り、疼き、虚しさ、
満たされない何か、
こんな空洞が
自分の中にあるなんて知らなかったし、
どのようにしたら満たせるのかもわからない、
こんな苦しい気持ちになるとは思わなかったけど、
それもこれも愛を愚弄したものへの罰のように思える。

でも、自身の性欲は抑えられない。

その時間だけでも、
せめて、だましだまされることができたら、
欲望を切実に感じることができたら、
少し救われるかもしれません。

また、中途半端なことしちゃったら、
傷口を広げるだけなので、
自分がその場だけでも
本気をぶつけられそうだな、と思えたら
また、一歩進んでみますね。

セラピストさんには
面倒な客になりそうです💦

いろいろ聞いてくださって
ありがとうございます。

ここで、こんなに個人的なことを書くのも
違うのでしょうから、ここまで、とします。

今度連絡するのは、
本当に予約するときにしますね。

〈しおんさんこんにちは!村山由佳さん読まれてるんですね😊
大人の女性の性を本当にリアルに描かれる方で、ずっと大好きなんです✨️
女風利用、初めて使ってみていろんな気持ちになる方がいます🙋‍♀️
またQ店での体験が必要になった時はいつでもお声がけ下さいませ😊〉

体験が必要になったとき…、
そうですね、体験ですね。

すぐに決めつけようとしてしまったり、
気負ってしまったり、
ままならないところもあるけど、
出会いもできごとも思いも、
体験として柔らかく
自分の中に着地できたらいいですね。

風葉さん、ありがとう。


《今回の予約LINE》

風葉さん、こんにちは。
しおんです。

ごぶさたしてしまいました。
お元気にされていますか?

春ですね。

SNSで
女風ユーザーさんとのいい出会いがあって、わたしも脱皮をしてみようと、
また、ご連絡をとった次第です。

4月末どこかで、
1日しっかりお付き合いいただける方を
希望します。

前回、会話に流れてしまったのを
かなり悔やんでいて、
快楽の追求を後押ししてくれることを
望んでいます。

わたしがストッパーをかけているようなら、一緒にとっぱらってくれるような、
ちょっと強引な?
踏み込んでもらえるような
ベテランさんがいいように思い、
ソーマ(仮名)さんなら
期待してもいいのだろうかと
思っているのですが、
風葉さんはどう思いますか?

整体師さんだったということもあり、
こりこりの身体も
心もほぐしてもらえるかなぁ
というのもあります(欲張り😆)
それから、軽い緊縛も。

軽い拘束ならどんな感じか
体験してみたいな、と思います。

〈しおん様 お久しぶりです!
こちらは変わらず元気にしております😊
ソーマくん、安定感あって良いと思いますよ!今本人にスケジュール確認をしておりますのでお待ち下さい〉

宜しくお願いします😊

〈しおん様
大変お待たせしております!
ソーマくん、☓日でしたら1日対応可能です😊〉

ご調整ありがとうございます。
 ☓日お願いします。
詳しいことは、ソーマさんに、
直接、メッセージで相談します。
ありがとうございました。

〈かしこまりました😊
よろしくお願い致します!〉




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