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【詩】うちなる月

月の巡りが途絶えた
わたしに

満ち欠ける月は
変わらず
まなざしを送り

光の筋は
微かに震えて

わたしの内なるものに届き

わたしの内なるものを
目覚めさせる

もう、流されることもない空間は
月の影を宿し

もう、満たされることもない空間は
月の影を浮かべ

わたしのうちなる月は
巡りの時を止めたけれども

わたしのなかに
確かにいて

満ち欠ける月と

引き合い
引き寄せ合い

わたしは
わたしの月に 
引かれるまま

みちびかれる

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