仕事の原点 2006年度講師時代4 1年生、おそるべし・・・

日記から引用してきました。

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本日のメインディッシュは一年生でございました。
書写担当です。
前専科から「どんどん進んじゃって!」と頼まれたので、気合い入れて、でも一年生だからいつも以上に丁寧にやらないと!と思い、臨みました。

教室に入って元気に行こう!と思っていたので、めちゃ大きく「こんにちは!」と挨拶すると、「かわいいこえ!」と予想外の反応が。。

ウチは基本的に声は高め。自分ではあまり気に入ってないですが(ま、そんなことはどうでもいいです)、更に勢いよく言ったせいか声が非常に高くなりました。おそらくドレミのソかラくらい出ていたのではないでしょうか。

子どもは正直に感じたまま言ったのでしょうが、同じ教室にいた担任の先生は「そんなこと言うんじゃありません!」と怒りました。少しバカにした風にもとれなくはなかったのです。ウチもその要素は少しあるかなと感じました。

今の学校の子どもは自分のラインでは怒るに値するような子どもはいません!だから、今日で5日目ですが、まだ怒っていませんよ!
ともあれ、途中から入った講師にとっては黄金の3時間だと思うので、重要な1時間であることには変わりはありません。

簡単な自己紹介・挨拶を済ませてから、「みんなにあいさつ」を最初なぞってから隣のところに「みんなにあいさつ」と書いていくところから始めました。

といっても、1年生。
「みんなにあいさつ」をなぞって、できたら鉛筆を置いて手をひざに置いて丸をつけてもらうのには一人ひとりのスピードが違うでしょ!と思い、「み」「ん」「な」「に」と一文字ずつ空書きをして書き順に気をつけさせました。
で、出来た子を「出来たね」「よし、綺麗だ」「うん、書けてる」などと机間巡視を26人しては、前に立って次の字を「じゃ、いくよ~」と休む暇がないくらい動きまくっていました。
慣れてきたなぁと思ったので「あ」と「い」で2文字、「さ」「つ」で2文字ずつ空書きしてなぞらせました。
全員が書いたのを確認後、やっと練習書きに移れました。
全員がその1ページが書き終わるのに、20~25分くらい。

こんなに動いたのに「まだ20分もある!?」という気持ちが正直しました。
そして、1ページをするのにこんなに時間がかかるのか・・・と実感しました。

子どもも徐々に単調なそのリズムに飽きがきて、後ろ向いたり、床に落としたネジがないよ~と床に這っている子もいました。いや、その子はほとんど床に横たわっている感じです。ネジをなくしたのも本当の理由なのかちょっと不明です。

最初は全員が空書きしていたのに、徐々にその数も減ってくる。手を準備している子どもに向け「おっ!」「さすが、1年生!」「すばらしい!」と褒めて多少は準備する子どもの数が増えるものの、挙げない子どもは挙げません!

あと、あまりにスピードがゆっくり過ぎたのか今書いている文字を既に書き終えて、まだ皆が書いてない次の文字に勝手に書いている子どももいます。「先生のスピード、遅いよ~」という無言のメッセージでしょうか。もちろん、今は「な」だよと声を掛けますが、聞かない子どもは聞かない。

結局、2ページ半を進めてチャイムが鳴りました。

反省は多々。職員室に帰ったら、「ふ~」って感じでした。
あとで聞いた話。発達障害の子どももいるということらしい。

まー子どもを理由にしたらいけないよね。
ウチの授業を改善しなきゃ!
単調だったなー。もっとスピード上げてもいいかな。
今日の時間はこの字からこの字までしますと事前に伝えて見通しを持たせようかな。15分書写、10分ゲーム、15分書写に分割した方が効率が上がるかな。でも、ゲームが盛り上がり過ぎると興奮しちゃって逆効果になるかな。

色々グルグル考えます。

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若い時の呪縛にかかっているような感覚ですね。

「みんな、同じペースで」

やり方も、スピードも、同じように進めるからいけない。

まったく考えていない自分に恥ずかしく思います。

今ならこんなこと、しないな。。
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