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本を携え、地域のつくり手に会いに行く


自己紹介 | 教育を考え続けた4年間


こんにちは!大学4年のこよみです!
出身は長野県で、今は慶應大学の総合政策学部(SFC)に通っています。
高校生時代に、長野県の夏休みを長くするために課外活動を行なっていたことがきっかけで教育分野に興味をもちました。大学生になってからは、高校生向けのサマースクールを作る一般社団法人 HLAB で宮城県女川町に関わったほか、公立高校の探究の学びづくりを行うNPO法人青春基地でインターンをしてきました。また、2022年度は1年間休学し、幼少中の混在高の軽井沢風越学園でインターンとして働き、現場も経験しました。

大学では、インタビューをはじめとした、聴くことを研究手法としているゼミに所属して、日記を公開する人の感情について研究しています。


わたしです!

ここまで、教育を中心に様々な活動に関わってきた大学生活ですが、最後の年に何をしたいか考えた時でつくり手として活動をしている人にもっと出会いに行きたいと思いました。そこで、2024年の春から、人に会いに行く旅に出ることを決めました。そんな宣言のnoteです!


私の転機 
人が地域をぐっと近づける しまなみ海道の旅


去年の6月に友人としまなみ海道を旅したときの経験が、私の人生に大きな影響を与えました。

「なんとなく瀬戸内海に行ってみたいな」という軽い気持ちから決めた旅。事前に調べることはほとんどなく、現地に知り合いがいるわけでもなかったのですが、結果として尾道と生口島の魅力を存分に味わい、その後も地方にのめりこむきっかけになりました。

1日目の尾道で最初に立ち寄ったのは、立ち飲みのおでんやさん。カウンターしかない狭いお店で、お客さんは地元の方々。尾道の商店街の面白さや、お寺で開催するイベントの話を楽しく聞いていると、「次はこの居酒屋に行くといいよ!」と行きつけのお店を紹介してくれました。

紹介してもらった居酒屋は奥まった場所にあり、初見では入らないだろうなぁという少し怪しげな外見。おすすめの言葉を信じて入ってみるとお店のお姉さんがとってもフレンドリーで話が盛り上がり、また次のお店を紹介してくれたのです。
そんな紹介のループで気づいたら4軒目に辿り着き、1軒目で一緒だった地元のお客さんたちと合流して一緒に尾道ラーメンを食べていました(笑)。

居酒屋で出会った地元のみなさんが嬉しそうに尾道を紹介してくれるたび、尾道と私の距離は近くなり、尾道が「観光で来た街」から「暮らしてみたい街」になっていったのです。


4軒目にたどり着いた尾道ラーメン!美味しすぎました!

さらにドラマは続きます。

2日目は自転車を漕ぎ、生口島の瀬戸田へ。その日はちょうど、瀬戸田に移住した若い人たちが中心となってマルシェを開催していました。お花、古本屋、カレー、クラフトジンジャーエールなど、様々なものづくりをしている若い人たちが集まり、ここから新しいことが生まれていくような空気に、わくわくしました。

主催者の方に誘っていただき、夜は元スナックを自分たちでリノベーションしているという場所で打ち上げに参加。「まずは自分たちが心の底から楽しいと思えることが大事だよ!」と語る大人たちの目は少年のようにきらきらしていて、この人たちがいるから瀬戸田に次の面白い人が集まってくるんだろうな、と感じました。
一緒にいた友人はその場でインターンが決まるなど、その後にも繋がる大きな出会いもありました。

穏やかな海沿いのまちでしたが、集まる人たちが力強く、遊び心を持って「ここでもっと面白い暮らしをつくっていくんだ!」と語る本気の熱は私にとって刺激的でした。私も地域に根を張って活動していきたいという憧れの気持ちが芽生えました。

元々、尾道も瀬戸田にも知り合いはいませんでしたが、地元を愛してつくり手となっている人たちとの出会いが、地域とわたしを近づけてくれました。初対面の人と進んで話すタイプではなかったのですが、この旅を通して、地元の人とつながって、一歩踏み込んで過ごす楽しさに気づき、「私も地域で生活の営みを面白くする、つくり手になりたい!」と思うようになりました。

私が尾道と瀬戸田で出会った方々のように、地域で活動している人には新しい人を巻き込んでいくパワーがあります。最初は目的もなくやってきた私が、「ここで暮らしてみたい!」「私も地域で何かやってみたい!」と思ったように、「人の"やってみたい!"に火をつける力が地域にはある」と確信しました。

その後、しまなみ海道の旅がきっかけとなって旅が加速し、日本の様々な地域にのめり込んでいきました。
愛媛県三津、熊本県阿蘇、香川県三豊、徳島県神山町、徳島県牟岐町、宮城県女川町、島根県隠岐島、鹿児島県屋久島などなど、たくさんの場所に行きましたが、どこの地域にも、「このまちの暮らしが好きだ!」と嬉しそうに語る人の顔がありました。

去年は週末に旅をしていたので最大でも2泊くらいでしたが、今年は長めに滞在してみるつもりです。
地域で暮らしながら、地元の人と営みを共にすることで、外側の人としてではなく、少し内側から見える景色を見たいと思っています。中心で活動している人びとと出会い、ぐっと内側に入って巻き込まれていくことで、その地域と人の風景を見つけ、私の「やってみたい!」も見つけにいきたいです。


隠岐島の馬!コンペイトウが好きだと教えてもらった

本で、人と地域と繋がる


もともと本を読むのは好きだったのですが、学校でインターンをしていた際に本作りに関わり、本をつくるプロセスの面白さに気づきました。

本が出来上がる以上に、目に見えないものもたくさん作られていくんです。大切にしていることを何度も捏ねながら本に落とし込んで結晶になっていく感覚や、手に取れる本の形になることでこれまでがまるっと肯定される感覚、一緒に仕事をしたいデザイナー、写真家、書店とご縁ができる嬉しさなど、「本を作るって、モノを作るだけじゃないんだ!」という発見がありました。

そこで、旅のテーマの1つを「ローカルクラフトプレス」にしたいと思ってます。ローカルクラフトプレスとは、その地域の個人やチームが作っていたり、その地域のことがテーマに取り上げられている、少部数の本や冊子のことです。制作するプロセスから地域性が濃くあらわれ、つくり手のこだわりを詰め込んだ作品になります。

例えば、Huuuuの『A GUIDE to KUROISO』は、編集チームが栃木県の黒磯に1年間通い、地元のお店の方へインタビューを重ねて生まれた1冊です。黒磯の美意識と個性にあふれたお店の店主たちの物語を丁寧に取材し、全国の地域に根差した個人書店で販売した、内容も装丁も売り方もローカルで想いの詰まった本になっています。

このように、地域や人のこだわりが強くあらわれるクラフトプレスの本を、人と繋がるツールにできると思っています。日本中の地方で本の制作や販売に関わっている方と出会い、本をとりまく環境から生まれるものを見にいきたいです。


読んでくださったみなさんへ


このnoteを読んでくださったみなさん、おすすめの地域、紹介したい人がいればぜひご連絡ください!

2週間〜1ヶ月ずつ、日本中の各地で暮らしたいと思っています。
その間は人が行き交う、本と相性がいいような場所でお手伝いさせてもらいながら過ごせたら嬉しいです。(ゲストハウス、本屋さん、居酒屋、喫茶店、銭湯などなど、どこでも行きます!)

私の特技はこんな感じです。
・どこでも寝れる
・長距離運転ができる
・一眼レフで撮影&編集ができる
・人と話すことが好き
・お酒を楽しく飲める
フットワークが軽いので、どこへでも巻き込まれに行きます!

今後にもつながるような、たくさんの出会いがありますように!
どうぞよろしくお願いします!

mail : calendar2150@gmail.com
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