花を描く人/エッセイ

「身近なことから大きなことを考える」              好きな色は赤 日本酒風…

花を描く人/エッセイ

「身近なことから大きなことを考える」              好きな色は赤 日本酒風呂で溺れたい 植物が好きだけど育てるのは下手 大体の犬に好かれるタイプ でも猫には懐かれない

最近の記事

「好き」

10年くらい前 私がまだ学生だった頃、ある男の子と親しくなった。 その子は教室の隅に一人でいるような子で、いわゆる熱心な「鉄オタ」だった。 席替えをして、たまたま席が近くなったタイミングで、 彼に 「電車のどんなところが好きなの?」 と聞いてみた。 すると彼は、 無知の私にも理解ができるよう 丁寧に丁寧に 沢山の知識を伝えてくれて 「何駅を使ってるの?何線?」と 私にも興味を持ち、質問をしてくれた。 私は、彼の話を聞いた帰り道から、ただの交通機関でしかなかった電車に少しワ

    • 熱海旅行のすすめ〜死ぬほど美味い日本酒のお話〜

      少し前、友人と熱海旅行に出かけた。 美味しい海鮮が食べたい。 海辺を歩きたい。 美術館に行きたい。 この三つを叶えてくれる素敵な場所… それが熱海である。 そこで私は、推しの日本酒と運命的な出会いを果たしたので、皆様に是非ご紹介したい。 休日の熱海は、鬼の混み具合である。 駅前には海鮮屋さんが連なり ランチタイムは、受付を済ませた後、番号が近くなったら登録した携帯に連絡が来るシステムのお店も多い。 私たちが最初に受付をした行列店は、3時間経っても呼ばれなかった。 受

      • お雛様の階級制って、時代錯誤じゃない?〜現代風お雛様つくってみた〜

        我が家は毎年、今は亡き祖父が買ってくれた5段になっている素敵なお雛様を飾っている。 子供の頃は父が組み立てをしてくれたけれど、ここ数年は自分で組み立てるようになり、最近は、説明書を見なくても5分ほどで組み立てられるようになった。 そして、今年もお雛様の組み立てを終えて、ふと考えることがあった。 「お雛様の階級制って…時代錯誤じゃない?」 多様性を重視するこのご時世に、階級によって段が分けられた配置はどこか違和感があった。 これまで20年以上正しい並び順で並べてきたので

        • ブルベ?イエベ?広告で歪められる私たちの美意識

          いつからだろう。 メイクやファッションが楽しくなくなったのは。 貴方は楽しいですか? 似合うものを決めつけられる世界は。 ブルベ?イエベ? 骨格タイプは? 脱毛した? アイプチや整形は女子力? 「モテる方法」? オシャレが好き。 せっかくなら素敵な人でありたいし、似合う服を着て自信を持ちたい。 そんな気持ちを利用する広告が多すぎる。 いつの間にか、これしか着ちゃダメっていう法律でも作られたのだろうか。 脱毛してツルツルじゃなきゃいけないなんて誰のために? そもそ

          新社会人から見た少子化問題

          今日は、少子化問題に物申してみようと思う。 先に言っておこう。 私は社会問題のスペシャリストでもなんでもない。 ただ、今後母親になるかもしれない一人の女性として、少子化という問題を身近に感じているというだけだ。 だから、少々の矛盾や不完全さは否めないだろう。 しかし、少子化問題について様々な記事を目にする中でいくつか面白い話を見つけたので是非聞いていただきたい。 まず大前提として、多くの国は現在出生率の低下に悩まされている。 内閣府のホームページによると、先進国の中でも、

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          ブラトップじゃダメですか?〜セクシーについて考える〜

          私は下着を選ぶのがとても苦手だ。 下着屋さんに入るのも、ソワソワする。 レースに花柄、あまりにも可愛くてキラキラした世界で、女性の私ですら、ちょっと居心地が悪い。 私が下着選びに慎重になったエピソードが一つある。 中学生の時、ダンス部のような部活に入っていたのだが、練習の初めに二人一組でストレッチをしていた。 そして、前屈をした際に、腰元のズボンのゴムが緩んで、下着が少し見えてしまった。 すると、私とペアだった子が、 「うわ、レースだ」と呟いた。 すると、恐ろしいスピ

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          離れ目すぎてパックが合わない

          私は、離れ目だ。 昔は、この目にかなりのコンプレックスを持っていたが、何十年も生きていると、自然と愛着がわいて悪くない気がしてきた。 今では、「目の距離だけはケイトモス」と、とてもポジティブに捉えている。 だがしかし、とても困っていることがある。 それは、パックだ。 絶対に目尻にパックが覆い被さり、目玉まで保湿しようとしてくるのだ。 地味に沁みる。 しかも爽快感のあるタイプのパックだった時は最悪だ。 目玉がスースーしてしまう。 おまけに私は鼻が高い。(これは私のチャーム

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          他人事が救えるもの

          他人事って、悪い言葉ではないと思う。 私はよく社会での人の関係性を図で想像する。 真ん中に[対象者]が存在していて、 そこから円状に家族、恋人、親友、友人、知り合い、顔見知り、他人〜と、人によって少々違いはあるかもしれないが、円の外方向に関係性が離れていくとする。 この人と人の距離感というのは、それぞれがそれぞれにしかない大切な役割を持つ。 この距離感によって対象者に対して考えることや、抱く感情は異なる。 例えば、対象者が受験に失敗したとする。 家族や親しい友人は、対象者

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          大事を成すには小事から〜アドラー心理学を日常生活で応用してみた〜

          私は5歳から同じ大きな夢を追い続けている。 あと数ヶ月で25歳になる私の現在地はというと、せっかく就職した会社を心身のバランスを崩し休職中。未だ夢は夢のままだ。なんともこの世は上手くいかない。 そんな自分を変えたくて変えたくて。毎日のように「自分を変える方法」「挑戦する勇気を得る方法」「モチベーションの保ち方」などとグーグルで検索した。 そして私はアドラーに出会った。 「嫌われる勇気」という本で有名な心理学者のアドラー。私は、彼の目的論という理論に脱帽した。この目的論に

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