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理解してもらったその先に

〇〇への理解が足りない
私たちをもっと理解してほしい
という叫びがネットだと多いな~と感じる。

この「理解」って何を言っているんだろうか?

① 内容、意味などがわかること。他人の気持や物事の意味などを受けとること。相手の気持や立場に立って思いやること。了解。
② 道理。わけ。また、わけを話して聞かせること。説得すること。
③=了解

コトバンク2024.3.18 「理解」

たぶん①のことを言っているのかな。
私は感情とか気持ちとか、そういうモノはよくわからないので②と解しているけども。

例として「LGBTQ+への理解が低い」とは具体的に何を指すのかを調べてみた。


上記ページでは「同性婚が法律婚として成立していない」と指摘している。

他人の気持や物事の意味などを受けとること。相手の気持や立場に立って思いやること。
LGBTQ+に対する、上記の理解が出来ていれば
自ずと「同性婚が法律婚として成立していない」ということはありえないハズである。
ということを言っているんだろうか。

言いたいことはわからんでもない、ケド
ちょっと暴論じゃないですかね・・・?
あー私は別に同性婚反対とか言ってるわけじゃないんですよ。
全然同性婚成立していいと思ってます。

そういうことじゃなくて
「LGBTQ+を理解する」になぜか
「LGBTQ+を理解しているなら、自ずと社会規範を変えるよな?(圧)」
という脅しをワンセットにしているところが
卑怯というか、カッコよくないというか、品がないというか・・
人の良心というものを、いいように使おうとしている魂胆が垣間見える。

わかりやすい例としてLGBTQ+と同性婚を挙げたわけだけども
昨今は似たような「理解してるってんなら、お前・・・わかってんだろうな?あ?」という
ヤのつく人が言ってきそうなコワーイことをワンセットで言っている人が
多くないデスか・・・・?ということを
私はプルプル震えながら思っている。

理解を求められることって昨今たくさんあるよねえ。
そんなに沢山のこと理解してないといけない!?って
ちょっとビクビクしてる人いるんじゃないかなあ。
そういう人のことは、誰も理解しようとしないよね。
理解しろの一点張り。

LGBTQ+を理解してほしいっていう圧力も随分強くなった。
最初は「同性愛者は少数だけど、いるんだよ。知ってほしい」くらいのニュアンスだったのに、今や膨大な量の横文字が「LBGTQ+」と雑に一緒くたにされ、これら全ての理解を増進せよという啓蒙が流行している。

同性愛(性的指向)、トランスジェンダー(性自認)、異性装(性表現)は全く別の概念だし
せいぜい「性別というものが関連している」くらいしか共通点がない。
それを雑にひとまとめにして、ややこしく・難しくして
ソレを説明することで飯を食ってる人たちがいるわけだ。
それが知識の使い道なのかと、私は悲しい気持ちになる。

私は曲がりなりにも、臨床心理学を専攻していたので
細々としたことまではわからなくとも、ベースの知識はある。
しかし、私のような経歴があるからこそ理解出来るのであり
そういう下地が全くない人は何が何やらチンプンカンプンだろう。
そういう人達には一体、誰が寄り添ってくれているんだろうな。

優しい世界に近づいているとは、私には思えない。
むしろ冷たい世界になっていっていると思う。
理解してもらえる人と、理解してもらえない人の間に
絶壁があるのに、みんな視界に入らないフリをしている。

理解すればボーナスポイントがもらえる女性やLGBTQ+には理解を示すけど、そうじゃない男性には誰も理解を示そうとはしない。
それがいずれ大きな軋轢を生むことになるんじゃないかと思う。

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