見出し画像

精進料理と傘寿と不得手と欲望

黄金休暇もいよいよ後半に突入ですね。

我々は、母の誕生日のお祝いも兼ねて、母が「一度行ってみたい」と40年も思い続けたという精進料理を食べに出かけてきました。

そもそも母は、やれ山菜料理だの精進料理だの懐石料理だの、そこら辺の和食に目がありません。私が知る限り、この50年間、隙あらばそのなんちゃら料理を食べに走りまわっています。多趣味なひとで、美味しいものを食べるのも趣味のひとつなんだそうです。

そんな母が「40年も思い続けた」という精進料理っていったいどんな「幻」だろう??

まあまあ気になるし、精進料理なのだからその弓削寺ゆげじというお寺さんがやっているのだろうと思って行ってみたら、お湯屋さん(お風呂屋さん?)のなかの食事処でした。


昭和でノスタルジックな感じのお湯屋さんです。温泉には入りませんでしたが、展望風呂なんてとっても気持ち良さそうです。廊下の絨毯がぺらっぺらでもっと赤ければ「ザ!昭和!」でしたが、私の好きなダスティピンクで、ぺらっぺらではありませんでした。(👍)

廊下から続くダスティピンク


山菜の天ぷら!(&味噌田楽)


じつは私はグルメとはほど遠く、精進料理も得意ではありません。そもそも和食が得意ではないのです。それでも山菜料理は2022年の春から得意になったので、山菜の天ぷらが出てきたときは内心拍手大喝采でした。

ちなみに手前の紅い「山菜」はツツジの花だそうです。

ツツジの花、タラの芽、わさび菜、こごみ、舞茸・・・
(忘れたくなかったのでメモりましたよ)


得意ではないほう。でも美味しかった


グルメの母も「美味しかった」と大満足だったので本当によかったです。運転していて驚くほど楽しくも面白くもない濃尾平野ですが、走ってきた甲斐がありました😊

母はよく「私はほんとに食いしん坊」と言います。この幻の精進料理を40年も忘れずにいたその食いしん坊さ加減には確かに頭が下がります。これからも母の「あれが食べたい」「どこそこのそれが食べたい」という希望を叶えていきたいで~す!と改めて思ったような、思わないような。私の食欲は母のほど発達していないので、いまいちピンとこないのです。でも母を母の望むところに連れていきたい欲望は確実にあるし、そこは素晴らしくピンときてるので、ひき続き「邁進してまいります」。

新緑の季節をもっともっと満喫したい~


時間と気力体力が無限だったらいいのだけど。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?