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夢だったキャッチボール

私に限った話ではないと思うけど、男の子が生まれたら一緒キャッチボールをするのが小さな夢だった。

それはやはり、私が少年時代に野球をやっていたからというそのまんま過ぎる理由です。東。

実際嬉しいことに長男が誕生。これで大きくなったら夢叶うじゃんと心の中で思った私。しかしそうは問屋が卸さない。困った問屋だ。

息子が成長するにつれ、我が子とは思えない程の知性とコミュニケーション能力を発揮し、私の細胞という細胞を騒然とさせたものの、逆にスポーツ、特に球技はビックリするくらい苦手だった。幼稚園の頃から少しゴムボールでキャッチボールをすることはあったが、岩鬼だって打てない程の悪球。さすがの殿馬も取れやしない。

そんな私の想いなど知る由も無く、息子はどんどんソロバン教室のエースとして成長し、エレクトーンなんてハイカラな鍵盤を弾き始める始末。なんてこった。思ってたんと違う…。

しかし、念ずれば花開くもの。ついにその時は来た。時は来た!橋本真也!!

ということで、今日、初めてグローブと軟式球でキャッチボールをしました。

今年に入ってから同級生の影響で野球ゲームをやり始め、その延長線で野球を見始め、何故かベイスターズファンになり始め、WBCを観て野球を語り始め、その同級生に道具を借りて野球をやり始めたのです。始め。

それまで全く野球に興味を持たなかったのに、嬉々として野球について語り(ベイスターズ過ぎて全然わからんの)、野球をやっている同級生に教えてもらい上達していることを報告してくる息子。「じゃあ今度一緒にキャッチボールするか」という夢にまで見たあのセリフを、興奮を隠しながら言う私。オラ、ワクワクすっぞ。そんな悟空気分。

実際やってみて、お世辞にも上手とは言えなかったけど、それでもずいぶんと成長してました。たぶんグローブのサイズが合ってないねとか、ボールの握り方とかリリースポイントとか、取る時のコツとかいろいろ教えてると、今日一日でも少し上達。本人も楽しげだったし、途中から参加した娘はボールを持つだけでずっと爆笑してた。なんでだ?

そんなわけで、2023年の最後の最後に小さな夢が叶いましたとさ。

またやろうね、息子。


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