県庁退職→司法試験予備試験不合格→小売業界に就職した話

1年半ぶりくらいにnote書きます。
概要としてはタイトルのとおり、県庁を退職し、後戻りできない状況に自分を追い込んだ形で受験したつもりの司法試験予備試験に不合格となり、小売業界に就職しました。
正直、今めっちゃしんどいです笑

まず、予備試験に落ちた話ですが、県庁受けた24歳くらいの時は頭が冴えていた感覚があり、筆記試験はわりと余裕で突破した感覚がありました。なので予備試験も、勉強時間を確保すればいけるだろうと思っていたのですが、県庁で勤務した数年間の間に全然勉強していなかった自分の頭は、物凄く衰えていました。昔のようにすいすいと頭に入っていく感覚がなく、「耐える」という感覚に近い感じです。
そして恥ずかしいことに、短答で足切りに合う(167点ボーダーに対し、私の点数は152点)という末路。。笑
一発で合格しようと思っていたので、短答はほどほどにして論文に時間を割こうと計画していたのですが、短答試験がそもそもレベルが高かった。周りの受験生、思っていたよりレベルが高かった。完全に舐めていました。

予備試験に落ちたとき、来年の試験を受けようか1か月くらい迷いました。というのも、当時は県庁を退職して無職の身分だったので、万一次受けても不合格だったらいよいよ絶望、という非常に不安定な立場だったので。
とりあえずはアルバイトしながら勉強しようと思っていたのですが、受けた本屋のアルバイトで落とされてしまい、またまた雲行きが怪しくなりました笑

そんなとき、ネットにビズリーチの広告があって、そういやビズリーチ使ったことなかったな、どんなものか試してみようかな、と、息抜きにやってみました。そしたら、エージェントの人から話をしませんかと連絡が来て、そのために職務経歴書を書くことになり、せっかく職務経歴書を作ったなら他でも試してみるかと、複数の人材エージェントサービスを使って、試しに職務経歴書を提出してみることにしました。

そこで驚いたのが、法務希望でエントリーすると、「予備試験短答152点で足切り」なのに、「法科大学院卒必須」と書いてあった複数の企業の書類を突破したという事実。これ、結構凄いと思いました。だって、予備試験の短答すら突破していないのに、法科大学院卒必須という条件をなぜかクリアしてしまったわけですからね笑 一応、大学は法学部卒だったので、そこは文学部の人とかに比べたらほんの少しは違ったかもしれませんが。

予備試験とは切り離して考えてみると、エージェントの人が言っていましたが、どうやら法務界隈は、かなりの人材不足に陥っているらしいです。公務員卒の人って転職が超厳しく、私の周りではコンサルかIT(ベンチャー)くらいしか選択肢がない印象でしたが、法務は意外といけると思うのでチャンスだと思います。私は県庁3年目に試しにいくつかの民間企業を受けてみたとき、書類orカジュアル面接で見事に全落ちしたのですが、法務に切り替えて受験したら、書類は2割くらい、1次試験は7割くらい通るようになりました。法務は勉強し続けることが求められるし、コンプライアンス意識も求められるので、公務員試験を突破した人とは相性が良いのかなと思いますね。

ただ、私が入社を決めたのは、「法務」というより、「経営企画」の中に「法務」があるという、小売業界の会社。いろんなことができそうという単純な理由と、上場企業で働きたかったという理由から入社を決めました。業界は正直どこでも良かったです。
元々法務志望ということでもなく、そもそも弁護士志望というわけでもなく、とにかく県庁を出て新しいことにチャレンジしたかったというのが根本のところにあったので、経営企画と法務を両方できるのは、こういう自分には良い機会だと思いました。

さて、今、その小売業界の会社で働いてもうすぐ半年になろうとしているのですが、めっちゃくちゃしんどいです。県庁の時とは何もかもが違う。一番違うのは人間関係です。県庁は人数がとても多く、かつ、ジョブローテーションが1~3年で発生するので、人間関係に悩むことはほぼありませんでした。「人」というより、「職」という機能に人が就いている、つまり、県庁では「人=機能の一部」のイメージで、職員は、その人の個性というよりも「その職」「そのポジション」として求められている「役を演じる」というイメージでした。なので、そのレーンの中で動いていれば、よほど暴走しない限り、人間関係で悩むことは少ないと思いますし、5%くらいは人間的にヤバイと思われる人が仮にいたとしても、どうせ1~3年以内に自分か相手のどちらかは異動することになるので、ずっと一緒にいるわけではないという安心感があるわけです。

一方、今の会社はというと、「人」が超重要ファクターです。ジョブローテーションも基本ほぼないので、人間関係がうまくいかない場合、どうすればよいのか分からず不安です、、また、公務員と違って、「人」がどう思っているのか、どう動こうとしているか、凄く観察することが求められます。公務員のように、「機能」としての人ではなく、「人」ありきで話が動いていくので、空気を読む、心の機微を読み取るといったことができないと、職場に馴染むのは難しいと思います。そこが県庁とは全く違ったので、正直かなり苦しんでいます。
難しい言い方をしたかもしれないのでざっくり言うと、チームメンバーと現状馴染めていなく、この先もずっと同じメンバーでやるのかと思うと絶望することです笑 

もちろん、仕事自体の内容も全然違うので、それがそもそもしんどいです。公務員は、採用試験の時はたくさん勉強するのに、意外と入庁してからは全然勉強していません。ですが今の企業では、小売業界といいつつ、あらゆる領域に挑戦しようとしていて、そのあらゆる領域について休日に勉強しないとついていくことができません。今も、本当は仕事の準備を色々としないといけないのに、現実逃避でこのnoteを書いています笑

今辛いので、過去を振り返ってしまうのですが、県庁は人間関係で悩むことなかったのになとか、ジョブローテーション多すぎて専門性が身につかないと思っていたけど、ジョブローテーションが多いことはメリットだったんだなとか今更思ったり、退職時には弁護士になると周りに宣言したのに結果的に途中で投げ出しているし、県庁の時は一応花形と言われる部署も経験した自分が、今の職場でポンコツ扱いを受けていて、そしてそして年収も県庁時代から200万くらい下がったというこの状況を冷静に振り返ると、マジで絶望を感じます笑

とはいえ、今は辛くても、将来は、県庁を辞めたことも、司法試験予備試験に落ちたことも、今の会社に就職したことも、良い選択だったと思えるように、なんとか目の前の課題、苦難を乗り越えていきたいと思います。

こういうネガティブ気味な話は友人にもすることができず、しばらく悩んでいたのですが、よく、「不安は書き出すと良い」と書いてあるので、noteにありのままに書いてみることにしました。

さて、午後はそろそろ仕事に着手せねば、、
いや~人生なかなかうまくいかないものですね笑 とはいえ一つ一つクリアしていくしかないのでなんとかしていきたいと思います。


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