「シン・スキル」のビジネスモデル
今回の内容は、人によっては「何をいまさら」と感じるかもしれない。
しかし世の中には「何をいまさら」ではない人もけっこういる。
新旧ビジネススキル
かたや、
会社勤めなんてしたことない
どこかで特別に学んだわけでもない
にもかかわらず、SNSでの影響力を蓄え、事業も成功してる人がいる。
この人たちは「何か」を持っている。
かたや、
立派な学歴がある
大企業での勤務経験がある
MBA用語もパーッと出てくる
つまり「優秀な人」として見られがちなビジネスマンであるにもかかわらず、「何か」が足りなくて
副業でつまずく
独立してみたけどうまく行かない
SNSは、やっているけど不発感が濃い
こんなことも結構ある。
前者には「何か」がある。
後者には「何か」が足りない。
「何か」とはいったい何?
デジタルとネットの世界が進化してきた今、大企業や立派なビジネススクールで学んだ「スキルとされるもの」が、個人の力が試される場ではあまり通用しないのかもしれない。
”これまで大企業で必要とされていたり、立派なビジネススクールで教えていたりした「ビジネススキルとされるもの」”
のことを、ここでは「旧ビジネススキル」と呼ぶことにしよう。
また、
”デジタルとネットの世界が進化してきた今、個人の力が試される時代において必要とされるビジネススキル”
のことを、ここでは「新ビジネススキル」と呼ぶことにしよう。
つまり、先ほどの「何か」とは、言い換えれば「新ビジネススキル」に該当する。
旧ビジネススキル
旧ビジネススキルは、産業革命以降、特に20世紀の組織や企業成長のモデルを基盤として形成された。
これらのスキルは、
企業内での効率的な作業遂行
組織の階層内でのコミュニケーション
リーダーシップ
戦略立案
などを中心としており、
経営理論
マーケティング
ファイナンス
人材管理
といった分野が、ビジネススクールや企業研修の中心的なカリキュラムを占めてきた。
旧ビジネススキルの核心は、計画性、分析能力、ロジカルシンキングにある。
組織の目標達成に向けた戦略的な思考と、それを実行に移すためのアプローチが重視される。
成功の指標は、個人の職務遂行能力や、上司や同僚からの評価に基づくことが多い。
新ビジネススキル
新ビジネススキルは、デジタル技術の進化とソーシャルメディアの普及により、特に重要性を増している。
これらのスキルは、SNSやブログ、その他のオンラインプラットフォームを通じて発揮され、個人の創造性、影響力、そしてコミュニティとの関係構築に重きを置く。
新ビジネススキルは、従来の教育制度や企業内トレーニングなどでは教えられてこなかったが、時代の変遷と共にその必要性が顕在化してきたといえる。
内容としては、
デジタルマーケティング
SNS戦略
個人ブランディング
コンテンツ創造
などが含まれる。
成功は、
フォロワー数
エンゲージメント率
コンテンツの影響力
など、デジタルプラットフォーム上での可視的な指標によって測られる。
新ビジネススキルの特徴は、
「それを習得するためには、伝統的な学習方法より、自己学習や実践を通じた経験がより重要となる」
という点にある。
これらのスキルは、個々人の情熱、好奇心、社会とのつながりを通じて発展していく。
大企業社員の誤解
今の(今後の)私たちは
旧ビジネススキル
新ビジネススキル
双方を身につけなくてはならないようだ(たいへんだ)。
いまのところ、権威ある教育機関や大企業が、新ビジネススキルに本腰を入れているようには見えない。
理由としては、
気がついていない
うまくカリキュラム化できない
が考えられる。
そのせいだろうか、大企業にいる人などに「自分はデキる。だって敬遠も積んだし、ビジネススキルも身についている」と誤解している人がしばしばいる。
実際には、大企業にいた人が個人事業をいきなりやろうとすると、たいがい躓く。
必要とされるスキルがだいぶ違うからだ。
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