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拝啓 ドリブンズ村上様。プロならば統計を負けた言い訳に使ってはいけない。

村上が某ネット番組でMリーグの成績を自ら振り返っていた。村上個人としても2年連続-300は萩原の3年連続-300の史上記録に次ぐものであり、ドリブンズ自身も惨敗であった。

実は今回のような事態も想定して、下記のnoteで予め伏線を張っておいた。

より抜粋    

ただ翻って考えてみるに、やはりどこまでいっても統計的かつ客観的に判断してみるに、麻雀とは運ゲーである。もし負けた麻雀プロが「運がなくて試合に勝てなかった」とコメントをするとしたら、それは単なるエクスキューズ、言い訳として統計を使っているということにはならないだろうか。

運の強い者が最終的に勝つのが麻雀。

よってそのゲーム性からプロは運がなかったという言い訳は許されないというポリシーを当noteとしては持っている。

そして案の定、村上の敗戦の弁は端的に言って、実力ではなく運がなかったことによって成績が振るわなかったと、統計を負けた言い訳に使っていたのである。

あるツィートを見ると、本来の実力だけなら定性的に見てドリブンズが上位に食い込む力があると評価していた。誰よりも麻雀を研究し、生涯を麻雀に打ち込むガチ勢ドリブンズ本来の力はこんなものではない、今の成績は単なる下振れというわけだ。

果たしてそうなのだろうか?統計を負けた言い訳に駆使するドリブンズは、いったい何試合あればこの結果こそが自分たちの実力だと素直に認めるのだろうか?

仮に期待値が機能する最低限の試合数1000試合の猶予をドリブンズへ差し上げたとしよう。(実際のところ彼らなら、現実的ではない10000試合とか平気で言い出しかねず、これならいくらでも統計によって言い訳可能の領域へ逃れることができる。困ったものである。)


あのドリブンズが1000試合で+圏内に戻ってこれるだろうか?現在444試合で-1066ポイント。

しかもここで更に注意深く数字をよく見てほしい。雷電にはエンタメ枠で俳優と二刀流のハギー-1473ポイントがいる。他のチームの優勝を目指す戦力ガチ枠で-1473ポイントの選手が契約を更新し続けることは現実にあり得るだろうか?おそらくまずないだろう。すなわち、この成績でもMに居続けていることが萩原がエンタメ枠であることの何よりの証左でもある。これはとんでもないハンディギャップだ。

(ただしハギーは社会認知度ではMダントツ1位であり、あり得ないマイナスポイント抱え込みながら、ある意味最も重要な仕事をM全体のためにしているともいえる。)

なにしろドリブンズは基本ガチ勢だけで固めているわけで、公平性を担保し比較するならば、丸山と萩原の成績を除いた3人で評価する必要があるのかもしれない。とすれば、ドリブンズは途端にリーグ最下位へとなってしまうのである。

ビジュアルとか期待値の能書きとか、そんなものは一切括弧に入れて、どこのチームが強いかを判定するのに最終的に頼りになるのは、ただ一つ。それは数字だ。

Mリーグでは運がなかった、最高位戦などの他の対局では強いのだと統計を敗戦の言い訳に使うドリブンズに対して、寿人は一切言い訳することなく「結果が全て」だという。

どちらが本物のプロの言動としてふさわしいかは一目瞭然だろう

下記のnoteでも奇しくも寿人と村上の差については書かせてもらった。自信作なのでよかったら是非ご笑覧いただければ幸いに思う。(いわゆる単なる情報インフォメーションではなく、物事を捉える際の深い視点・インテリジェンスについて話をしたつもり)

例えば、先日のビースト予選の菅原のように勝負所で村上は前に出ることをせず、その弱気でどれだけポイントを失ってきたのか?単に運がないだけで村上が2年連続-300は記録しないことを神目線にある視聴者がそれはよくわかっている。時には集中力が途切れたのようにドラを唐突に切り、およそ素人でも考えられないようなケアレスミスを犯していたのは事実だ。

寿人の要所のリスクリワードはがっちり抑えつつも、時に期待値など度外視のガラクタリーチなども駆使する、まっすぐな打ち方の中にこそ、実は統計を言い訳に使うドリブンズが学ぶべきものがたくさんあるのではないか

統計を負けた言い訳に使うということは、裏を返せばもし勝てばそれについては上振れではなく自らの実力と主張する極めて危ういガチ勢バイアスに嵌っている可能性も意味している。

ガチ勢バイアスとは下記のnoteにもあるように、上振れは実力であり、下振れは不運であると恣意的に解釈するバイアスのことである。

実際、村上は最高位戦の成績の良かったことに対しては上振れだとは一言も言っていない。本人もおそらく気づいていないだろうが、最高位戦の実績こそが本来の実力だと暗に言っているのに等しく、結果的にガチ勢バイアスに嵌っている可能性は捨てきれないのである。

より抜粋


結論としては「Mとは最高のエンタメであると同時にガチの最前線である。」と言って差し支えありません。過去の経歴やタイトル 所属リーグなどMでは一切関係がないのです。Mの成績が悪ければ遅かれ早かれ首を切られ、年収が一気に半分になる極めて厳しい競争社会だということ

Mリーグこそプロとして麻雀人生そのものがかかっている戦いであり、それまで培ってきた全精力を傾けて戦いに臨むのがMリーグです。「勝ってる東城がEリーガー、だからMリーグはエンタメ(レベルの低いを含意)」全くナンセンスです。

村上の言わんとすることは百も承知。しかし麻雀とはつまるところ運ゲーであり、負けた雀士は「不運」のせいにすることだけはあってはならない

ドリブンズはまず統計を負けた言い訳に使うことだけは絶対に改めるべきであり、率直に過去5年の数字を振り返り、弱さを客観的に認めるところからスタートすべきだろう。

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