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築年数不明の古民家をDIY無し・リノベ無しで小さな図書館に(準備作業まとめ)

豊前市に移住してから、ほぼ丸っと3年経ちました。
移住して2年ちょっと住んだ古民家が忘れられず、でも暮らしの全てをそこで過ごすのが難しかったので、小さな私設図書館として再活用しようとしています。

「やっぱり古民家で何かしよう!」と決めたのが昨年12月で、最初はクラウドファンディングにも挑戦しようかという意気込みでしたが…

イレギュラーな仕事が思った以上に入ってきたため、細々と準備していくのが精一杯でした。
このエリアのローカルビジネスの認知に強いinstagramは開設したり、無料ホームページサービスでプロジェクトのWebサイトは制作したものの。

いや、オープンにはエネルギーがいりますね。

noteでもこまめに発信したかったけど無理だったので、まとめてメモ代わりに綴っておきます。


空っぽの古民家から

古民家を引っ越してから、驚くほどあっという間に荒れた庭とは裏腹に、家の中は想像よりも綺麗でした。
虫の亡骸や何かがもっと目につくものと思っていましたが、想像よりも少なめ。(いるには、いました)

住んでいた時のことを思えば、人間が出す食べ物のゴミやカスに虫が外からやってきて、さらに大きな虫やヤモリが入ってくる、という流れではなかったのかと。

ここで料理をせず、ゴミも全てその日のうちに処分したら、虫問題も結構クリアできるのかもしれません。

広い玄関からすぐの和室。照明は自分が置いていったニトリのまま。

子どもたちと寝ていた床の間がある部屋。立派な神棚もあります。

練炭炬燵の跡が残る板間。ここでよく読書していました。

おそらく昔は土間+台所で、後に改築されて今の状態になったキッチン。
冬場はライトダウンを着て炊事、夏場は素麺ばかり茹でていたことを思い出します。

久しぶりに古民家の中に入って、真っ先に感じたのは匂い。

「あー、いい匂い」

畳の匂いなのでしょうか、とにかくいい匂いがする家でした。
何だか「帰ってきた」と思える。

元々住んでいたからDIY無し・リノベ無しでも十分

虫が多いとか、暑いとか寒いとか、この部屋はエアコン効かないとか、2年ちょっと住んだのだから、この古民家の特徴は理解していました。

ほぼ外気温のお風呂は冬場のヒートショックが真剣に心配でしたが、トイレはリフォームされていて綺麗。
お風呂を使わないのであれば、まだまだいけるはずと。

このテーブルは、自分たちより前に古民家に住んでいた方が、図書館にするならどうぞと譲ってくださったものです。

地面からの冷えが来る床にはラグは必須です。
3月、4月はまだまだ冷えましたからね。

柔らかい畳の部屋には背の高い家具は怖いので悩んだ本の収納

畳は柔らかいし、柱には釘を打ちたくなかったので、本の収納は悩みました。

悩んで調べた結果、同じように古民家で箱を収納に使っていた宿の情報を見つけ、自分も箱収納にしました。

▲こちらの方が書かれているnoteで宿の情報が詳しく紹介されています

箱は重ねてもよし、移動させるもよし。

寄贈本はポップを貼って寄贈者のご紹介

この箱は、豊前市に本所がある豊築森林組合の林産物直売所「京築ブランド館」でオーダー制作したものです。

数が必要なのでとにかくコストカットをお願いしたのですが、釘も使わないささくれ無しの丁寧な仕事で、本当に美しい仕上がりでした。

すみません、釘を使っていないというのは誤りでした。
とても綺麗に釘の跡が埋められていたので釘の使用に全く気が付きませんでした。

小さいほうが1つ2000円で、大きいほうが1つ3000円でした。(税込)

現在は看板の制作も依頼中です。
ロゴを看板にレーザーで焼き付けてくれるそうです。仕上がりが楽しみ。

こんな風に過ごせたら、をカタチに

暮らしていた時は、長く暮らせるかも分からなかったので、簡易的なラックとカゴを駆使して収納していました。

しかし子供たちの学校用品、数々の生活用品と、どうしても雑然としてしまって、落ち着くスペースにしたいのに中々難しかったように思います。

でも、天井が高い和室でゴロリと寝転ぶ気持ち良さは格別でした。

この気持ちよさをそのまま他の人にも体験してもらいたい。

こんな風にしたら、もっと伸び伸びできそうとイメージしながら、家具や雑貨を配置しています。

仕事で久しぶりに行った福岡市のIKEAでも購入しましたが

本の箱をオーダーした京築ブランド館で、天然の素材を使った椅子や雑貨も販売していて、「これ!」と思う物を買い足しました。
驚くほどリーズナブルなので、行ける方はぜひ行って見てほしい。

セルフ珈琲の準備も完了

小さな私設図書館で、自分がしたかったことといえば、本を読みながらの珈琲です。

公的な図書館では通常できないですよね。
都市部では可能な図書館もあるようですが。

ドリップパックとスティックを販売して、ご自身で水から電気ケトルでお湯を沸かして淹れていただくセルフスタイルです。

本業と両立できるように、手間のカットを考えてみました。

飲み物でお金をいただくのではなく、空間への滞在費に対して利用料をいただこうかと考えています。

本業はWeb関係色々。以下のnote「エンジニアが『暇な喫茶店』をやるべきである7つの理由」を拝読し、本業とリンクさせて何かゆるっとできることをと考えて行き着いたのが、小さな図書館です。
職業柄、本は増えていく一方ですし、取材や打合せも多いのでもっと簡易的にとスペース利用を主なサービスとして、珈琲はサブ的なサービスに。
密閉したドリップパックなどだけ販売し、お客様に自分でゼロから淹れてもらう形式なら飲食店の営業許可も不要なようでした。
ただし今後、マルシェがしたいという要望が出てきたら、施設の責任者として許認可の取得も考慮しないといけません。

参考記事:
【すぐ置ける】営業許可のいらないセルフコーヒーの種類と提供方法とは?

まずは知人から

物や箱の準備は進んでいるものの、ソフト面ではまだまだこれからです。

予約制にするか、曜日を決めて不特定多数の利用者に向けてオープンするのかさえ迷い中。

4月21日にはご近所さん向けのオープニングイベント「珈琲を飲みながらの見学会」を、社会福祉協議会と、市役所の総合政策課の職員の方に手伝っていただいて開催する予定ではありますが

それまではまず、最低限準備ができたので、知人をお誘いすることから始めたいと思います。

桜も一気に開花しました。

築年数不明の根拠は、家の契約書類の築年数項目に「不明」と書かれていたからです。
初めて見た時は目を疑いました。

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