Buy Nothing Project にいみ

2019年より岡山県新見市で持続可能な暮らしを実践。ゼロウェイストとギフトエコノミーを…

Buy Nothing Project にいみ

2019年より岡山県新見市で持続可能な暮らしを実践。ゼロウェイストとギフトエコノミーを主軸に「お金では解決できないこと」へのアプローチとして「買わない暮らし」を提唱。お金を介在させずに人と人とのやりとりを通して地域を活性化するプログラム「くるくるひろば」を定期開催。

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  • ゼロウェイストに暮らす実践編

    持続可能な暮らし方の知恵を紹介しています。

最近の記事

浴室の脱プラスチック案①

プラスチック製品は便利だけれど 保存容器から食品に成分が溶け出すことがある。 そこにプラスチック製品があるだけで成分が揮発して吸気とともに体に入っている。 目視できないほどの小さな破片になって環境汚染を招く。 一説では「人は一年間にクレジットカード1枚分のプラスチックを体内に取り込んでいる」そうな。 プラスチックについていろいろなことが解明され公表されるにつれて 暮らしの中のプラスチック製品をなるべく減らしたい、と 創意工夫してきました。 先立って試行錯誤し、アイデアを共有し

    • ゼロウェイスト料理③

      小麦粉料理は楽しい。 もちもちと弾力のある生地を扱っていると 幼少期の粘土遊びが思い出されるからだろうか。 大好きな料理家はウー・ウェン女史。 「ウー・ウェンの北京小麦粉料理」を片手に 餃子の皮から始まり、 ジャージャー麺、担々麺、ツォンフォアピンに シャオピン、包子、スイチェンパオ、そして花巻。 それぞれ何度も作った。 実家に人が集まるとなれば皮を作り、あんを作る。 茹で餃子と焼き餃子ばかりの食卓でもみんな大喜びでいくつも食べる。 友人宅へ泊まりにいった晩も、皮をこねた。

      • ゼロウェイスト料理②

        私の暮らす岡山県新見市では 一尾の鯖が尾頭付のまま販売されている。 この辺りのご馳走「鯖寿司」を作る需要があるためだろう。 内臓を取り除き、身はそのままできつめの塩がしてある。 私もこれを時々買い求めることがある。 半額もしくはそれ以下に値引きされているときだ。 私が買わなかったらきっと廃棄されてしまうだろう。 思い切って今夜は鯖寿司にしてもよし。 でもその技術がない。 そのまま焼いても十分美味しいのだけれど いつも「鯖のパエリア」を作って楽しんでいる。 フライパンにオリー

        • ゼロウェイスト料理①

          新玉ねぎをたくさんいただきました。 この時期に楽しむ食べ方として スライスして水にさらして サラダとして食べる方法がありますね。 これがとても美味しくて大好きなのですが 辛味をとるためにさらした水を捨ててしまうのが嫌で 自宅でこの食べ方をすることはありませんでした。 水溶性の栄養も一緒に溶け出しているし、もったいない! なのでせっかくの新玉ねぎも 炒める、焼く、煮込むなどで食べていました。 しかし本当は私もさらした玉ねぎを好きなだけ食べたい! ということで考えた結果 さらし

        浴室の脱プラスチック案①

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        • ゼロウェイストに暮らす実践編
          4本

        記事

          低コストで小学生が身につけられる一芸とは

          我が家ではなるべくアナログな遊びを取り入れるようにしている。 1人で遊ぶものなら パズル、レゴブロック、ルービックキューブ。 塗り絵、あやとり、折り紙。 2人で遊ぶものなら オセロ、将棋、トランプ、おはじき、 読み聞かせ、料理など。 3人以上ならカルタ、トランプ、ウノ、人生ゲーム。 更に最近息子がはまっているのが麻雀だ。 私も両親ときょうだいの影響で 小学2年生から卓を囲むようになった。 それを継いだのか息子は1年生になった4月から始めた。 数字を眺めているのがとにかく好

          低コストで小学生が身につけられる一芸とは

          肌トラブルにゼロウェイストで対応する

          息子は肌が比較的脆弱である。 春夏秋冬肌が美しく整っている日は少ない。 それぞれ乾燥や汗、 あるいは花粉に対するアレルギー反応だろうか。 四肢や背中を掻くことがよくある。 転んでできた傷のかさぶたを かりかりと引っ掻いて剥がしてしまうこともある。 このような肌トラブルには 昔からヨモギやドクダミが活用されている。 除草剤散布の可能性がない場所で採集し、 洗って干して 晒しと適当な紐で包んで 煮出して葉っぱごと風呂に入れて入浴剤にしている。 大人も同じ湯で入浴するので 血行促

          肌トラブルにゼロウェイストで対応する

          「環境に優しい」は私に優しくない

          今は暮らしの中のあらゆるものに 環境への不可逆的な影響を与えるものと与えにくいものがある。 100年前は二つのうちどちらを選ぶか迷うこともなく 天然資源で作られたもので暮らしていただろう。 それらは使い捨てることなく手入れをして大切に使うものばかり。 そうして生きるのが当たり前だった。 今は環境への影響を与える人工物が増え 広く一般に普及して どこの空間も100年前と異なる。 「環境に優しい」は大抵時間と労力がかかる。 「環境に優しくない」は 簡単で後始末が楽(捨ててしまえ

          「環境に優しい」は私に優しくない

          なにもない

          「なにもない」がある。 「機会喪失」は表裏一体。 なにもないところになにかを作るのは簡単。 なんでもあるところをなにもなくするのは困難。 なにもないからこそできることを見逃して 他所と変わらない景色を作ってしまったら それこそなんの価値もない。 カミーノ デ サンティアゴの旅で 一番面白かったのは 廃村かと思うような田舎の風景。 そこでもちゃんと旅人を迎えてくれて カフェコンレチェを出してくれる。 ここで暮らしている人々がいる、というのは ありがたいことだった。 終着の立

          Buy Nothing Project にいみ における食への姿勢

          Buy Nothing Project 参加者が買ってもいいものの筆頭が 食品である。 食への考え方は様々で 買い物かごを眺めていると 本当に人の趣味嗜好は千差万別だと思う。 私が食品を選ぶときの基準は以下の点。 ⑴必要なもの ⑵他に代用が難しいもの ⑶加工度の低いもの ⑷旬のもの ⑸消費期限が迫り見切り品となっているもの ⑹カーボンフットプリント数値が低いと思われるもの ⑺包装が過剰でないもの  (必要以上にゴミとなるものが付属していない) ⑻大袋入りのもの  (小包装は

          Buy Nothing Project にいみ における食への姿勢

          先人の知恵を生活に取り入れる

          祖先たちがあらゆる経験則から導き出した 神話、諺、文化や民間療法は世界各地にある。 中には科学的に間違い(あるいは勘違い)が 証明されたものもある。 なので必ずしも踏襲するべきではない類のものもあるが、 植物療法の一部について 私は積極的に生活に取り入れている。 看護師として病棟で勤務した年月は そう多くないものの 日本における医療の一端を知ることはできた。 そうして見聞きし経験し考えた結果として 私はなるべく医療機関の受診を控えることにした。 健康は「買う」ものではないと

          先人の知恵を生活に取り入れる

          母になってからの「母の日」

          就学前頃から 「母の日にはお母さんに贈り物をするもの」と認識し、 花やハンカチを贈った。 手紙を書いたときもある。 母は笑顔でありがとう、と受け取ってくれた。 学生の頃はどうしていたか記憶が確かでないが 近年はほとんど物を贈っていない。 用意するとしても「消え物」を選ぶ。 食べてしまえばなくなる。 なくなれば管理の労がない。 感謝の気持ちで贈った物が相手の負担を増やすようでは 自己満足でしかないのではないかと考えるようになったからである。 自分が母になって何度か母の日を経験

          母になってからの「母の日」

          自分に未来をギフトする

          「HLLSPD」は モデル、タレントのアンミカさんが毎晩唱える合言葉である。 Happy Lucy Love Smile Peace Dream の頭文字をとって 「エイチエルエルエスピーディー」 ポジティブな言葉を並べたおまじない。 彼女は言霊の力を信じているから 普段の生活や会話でも後ろ向きの言葉は使わないようにしている。 言霊は「言葉に宿る不思議な力」のことを言う。 意味としては似ていても 使う言葉によって与える印象や伝わる内容は異なる。 言葉の数がこれだけ多いのは、

          自分に未来をギフトする

          1日後の報酬を受け取るために

          「マシュマロテスト」は 1960年代にアメリカで行われた実験だ。 就学前の子ども達の「意志力」をテストするもので その結果によりその子の将来を大方予想できると報告された。 けれど追跡調査の結果が予想と外れた子どももいた。 つまり4〜5歳時の「意志力」は大人になるにつれて 変化もするということがわかった。 どうすればどのように変化するのかについては 「習慣」の獲得によってコントロールできるのではないか。 佐々木典士氏が著書「ぼくたちは習慣で、できている。」 にまとめている。

          1日後の報酬を受け取るために

          ゴミが「ゴミ」でなくなるとき

          捨てるだとか 業者に引き取ってもらうだとかは 自分の目の前から「不用品」を移動させる簡単な手段だ。 収納場所があるのなら 物置や2階の押入れなどの 普段から頻繁に使っていない空間に隠しておくこともできる。 これも比較的簡単だ。 自分では使わないとわかっているものを どうしても手放せない人がいる。 私もそうだ。 捨てたり業者に託したりだとかは やろうと思えばできる。 けれどそれを選ばないのは 縁あって自分の手元に来たものを 次の縁に送ることを放棄していると感じるから。 「そん

          ゴミが「ゴミ」でなくなるとき

          「くるくるひろば」とはなにか

          Buy Nothing Project にいみ は 尊敬する人たちの活動を参考に 「くるくるひろば」を開催している。 目的は「モノをきっかけに人と人が出会う場所作り」。 これまでに岡山県新見市で4回実施した。 案内チラシには開催日時と場所の他に このように記載している。 「自分の家では出番がないけれど、捨てるにはもったいない。  そんなモノが思い当たりませんか。  みんなで持ち寄って並べたら掘り出し物もあるかも?!  使いたいモノが見つかったら持ち帰ります。」 「 参加方法

          「くるくるひろば」とはなにか

          あなたもしているギフトエコノミー

          本を買うときや 外食をするとき 多くの人がレビューサイトを訪れるのではないだろうか。 そこで目当ての本、店名などを入力すると 「あなたに代わって体験したことをお知らせします」 と親切に教えてくれる投稿が出てくる。 これらの「体験記投稿」は個人的な感想なので どちらかと言うと承認欲求を満たすツールだと思っていた。 けれど何かを判断するときの材料になり、 その人の決断を後押ししてくれるなら それも情報のギフトと言えると気がついた。 体験記を人に伝わるようにまとめ、投稿するというの

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